効果
頂上電融ジョルト・ザ・ジョクスト4th |
SR 水/火/自然文明〔ジョーカーズ〕 コスト7 |
クリーチャー:ディスペクター/ガイアール・コマンド・ドラゴン/ジョーカーズ 10000 |
EXライフ |
スピードアタッカー |
W・ブレイカー |
このクリーチャーはブロックされない。 |
このクリーチャーが攻撃する時、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。その選んだクリーチャーとこのクリーチャーをバトルさせる。 |
各ターン、このクリーチャーがはじめてタップした時、自分のマナゾーンにドラゴンまたはジョーカーズが合計5枚以上あれば、このクリーチャーをアンタップする。 |
このクリーチャーの攻撃の終わりに、相手のシールドもクリーチャーもなければ、自分はゲームに勝つ。 |
概要
『頂上決戦!!デュエキングMAX2023』にて登場する「頂上シリーズ」のディスペクターの1体。
エクストラウィンを内蔵しており、上手く機能すれば高い制圧力を発揮できるドラゴンでもある。
第1効果はブロックされない効果。
攻撃を確実に通したい時に役立ち、後述のエクストラウィンに拘らなくとも、この効果を活かしてダイレクトアタックを仕掛けられる。
EXライフの存在から場持ちが良い為、相手のカウンターに耐えつつ、トドメを刺す事も不可能では無い。
第2効果は強制バトル。
厄介なシステムクリーチャーを潰しながら攻められ、更に任意効果なので、スレイヤーや破壊時効果持ちを回避できるのは強い。
そして第3効果。
初めてタップした時、マナゾーンのドラゴンかジョーカーズが5枚以上ならアンタップでき、種族の関係上デッキ構築の幅も広い為、少しでも条件や色が合うなら様々なデッキで使える。
花形種族のドラゴンは数えるのもバカらしくなる程多く、ジョーカーズにもドラゴンは存在する為、無理なく効果を使えるだろう。
単純にブロック不可のW・ブレイカーが2回攻撃、しかもEXライフで2回除去しないと離れない為、シンプルに強い。
もれなく、攻撃時効果である第二効果も連動してしまうため、実質2体の除去と4枚のシールドの破壊と言う実質Qブレイカー染みたことができてしまう。
ただ、同じ様な運用なら轟く革命レッドギラゾーンでも代用できる為、革命チェンジ以外のデッキや、後述のエクストラウィン等このカード独自の持ち味を活かしたいところ。
最後の効果はエクストラウィン。
相手のシールドとクリーチャーがゼロなら勝利でき、強制バトルでクリーチャーを潰しながら2回攻撃ができる為、ある程度相手のカード枚数を調整しておけば、このカードを出した時点で勝ちがほぼ確定する。
ゼロ枚になった時点で発動するので、ボルシャック・ドギラゴンの様な革命0トリガーや、百鬼の邪王門による鬼エンドも無意味。
だが一王二命三眼槍の敗北回避は機能するので、油断は禁物だろう。
全体的に纏まった効果であり、種族面からサポートが非常に豊富なのが最大の強みだろう。
ドラゴンサポートを受けられるのは強力だが、ジョーカーズのサポートを受けれる点で差別化が可能。
例えば、火文明のジョーカーズなので、J・O・E2を与えてコスト軽減しつつ、このカード自体をサーチできるドンドド・ドラ息子が存在。
ターン終了時にデッキボトム送りになる点も、EXライフを消費すればカバー可能。
最悪MAX-Gジョラゴンの弾にするのもありか。
火と自然が入る為、チーム切札に水をタッチした構築も可能。
モモダチモンキッドでのマナ加速の他、熊四駆ベアシガラならマナ加速しつつマナから回収できるので、展開の幅が広がるのもありがたい。
ドラゴンの踏み倒し手段は多種多様だが、コスト7ドラゴンなので、ワンショット性能の高い【7軸】に採用するのも面白い。
コイツが一気に複数枚出てきたら笑えないが………
あとは3色ディスペクターなので、対応する秘伝が多い。
特に禁断竜秘伝エターナルプレミアムズとのコンボも有効で、マナから出したクリーチャーで追撃可能なら、『ブロックされない』効果付与でエクストラウィン失敗のリカバーも可能。
単純に強制バトル効果で相手クリーチャーを処理して、エクストラウィンの条件達成も狙える。
どんなカードで脇を固めるかで、性能のエグさがかなり変動する1枚と言える。
余談
超戦龍覇モルトNEXTとジョリー・ザ・ジョニーの『電融』ディスペクター。
ジョーカーズとしては初のディスペクターで、モルトとしてはDS電融ザ=デッドNEXTに次ぐ第2のディスペクター化となる。
そして、初となる新章以降のクリーチャーが合成元になったディスペクターである。
「頂上シリーズ」のディスペクターとしては、合成方法もザ=デッドNEXT同じ電融である。
2017年4月開催のDMGP-4thの決勝戦の対戦カード、【モルト NEXT】と【ジョーカーズ】から着想を得て作られたカード。
モルト NEXTの首から下、右半身がジョニーのものに電融で置き換えられ、そこから放電を介して右腕がバレット・ザ・シルバーの上半身、右足の膝から下の部分が左前脚に置き換わっている。
ジョニーのシンボルとも言える帽子は右前方に飛んでおり、モルトの最初の相棒、熱血星龍ガイギンガを象徴する青いパーツが残っている。この点はザ=デッドNEXTと真逆。
効果面ではモルトNEXTのアンタップと、ジョニーのエクストラウィンを1枚に落とし込んでおり、単独よりもサポートありの方が活かせるものの、双方の強みを継承している。
だが、数あるディスペクターの中でもかなりディスペクト要素が強い、等と公開直後から話題になった。
このクリーチャーのディスペクト要素は、合成元のキャラクター背景を知っていると分かりやすい。
モルトはドラグナーが削除された為、炎龍覇グレンアイラの効果で踏み倒せない=最愛の人物の救援に行けない、と見なす事もできる。
何より右腕が剣でも拳でも無く、他人の銃という点で十分ディスペクトである。
そしてジョニーの場合はもっと酷い。
ジョニーの決め台詞、『引き金は二度引かねえ、一発が全てだ』を真っ向から否定する2回攻撃効果。
他にもシンボルである帽子がどっかに吹っ飛んでおり、ドラゴンが絶滅した新章の世界における、最初の看板クリーチャーが歪なドラゴンになっているのは何と言う皮肉か。
更に言えば、ジョーカーズはレクスターズとしてディスペクターに立ち向かった主要種族であり、その代表がディスペクターにされている事自体、ジョーカーズそのものへのディスペクトとなっている。
一方で、合成元のクリーチャーの使い手は親子であり、歪んだ形ではあるが親子の切り札が合体しているパターンは珍しい。
ディスペクトと捉えるか、それともディスペクターという形での夢の共演ととるかは自由だろう。
この2体が選ばれたのは大会での実績が理由であり、親子の切り札が揃ったのは偶然である。