注意!
※本記事はネクサス第32話本編のネタバレを含みます。
概要
本作において強烈な悪役を演じてきた溝呂木眞也が登場する最後の回。
本編では第24話以来、久々にダークメフィストが再登場した他、新たに3人目のダークデュナミストが登場。そして千樹憐ことジュネッスブルーにとっては初の暗黒巨人との対決となる。
あらすじ
???「お前は人形。ただの…道具だ」
何者かの囁きによって、TLTに拘束されていた溝呂木が記憶を取り戻し、脱走した。すぐさま溝呂木を追う孤門と凪。
一方、溝呂木と行動を共にしていた野々宮瑞生は彼に目的を問う。溝呂木はかつて自分が操っていたビーストを使って幸せを奪った山邑理子に謝罪したいというのだ。
だが、そこへ弧門と凪が現れる。弧門は溝呂木にこれまでの怒りをぶつけるかの様に銃を向けるが、「例えお前を殺してもリコは戻ってこない!」と糾弾し、凪と共に投降を勧める。
溝呂木「ホント、変わった奴らだ」
ついに観念した溝呂木は投降を決意するが、そこへ何者かが溝呂木を背後から撃ち抜き…。
以後、ネタバレ注意!
瑞生「三沢さん!?」
何と溝呂木を狙撃したのは、瑞生と同じメモリーポリスの三沢広之だった。その手には、かつて溝呂木が使っていたダークエボルバーが…!
三沢「溝呂木眞也……そいつの役目は終わった。これからは、俺が奴に代わって、この世界を闇に塗りこめる!」
三沢は以前の溝呂木と同様にダークエボルバーを使ってダークメフィスト・ツヴァイに変身。弧門達に襲い掛かり、駆けつけたネクサスを追い詰める。
だがそこへ現れたのは、何と溝呂木が光の力で変身したダークメフィストだった。
当初は実力差でツヴァイを圧倒するメフィストだったが、先ほどのダメージが大きかったのか、次第に逆転され、ついにはメフィストクローで腹を貫かれ、致命傷を負ってしまう。
それでもメフィストは最後の力を振り絞り、ツヴァイを羽交い絞めにすると、ネクサスに告げる。
「今だ!俺に構わず撃て!」
「何をしている!それが光を得たお前の役目だ!」
メフィスト=溝呂木の覚悟を知ったネクサス=憐はアローレイ・シュトロームを放ち、ツヴァイをメフィストごと葬ったのだった。
その後、変身解除された溝呂木は凪に「自分も三沢も奴の操り人形に過ぎなかった事」を打ち明け、同時に「アンノウンハンドはお前達のすぐ近くにいる」と警告する。
そんな溝呂木の言葉と気持ちを受け取った凪は…。
「私は、あなたを憎むしかなかった…。そうしなければ戦えなかったから…」
「なのに、死んで罪を償うなんて!」
「最期だけ人間らしい顔をして、そんなの卑怯よ!」
「罪を償うなら生きて!もう一度、人間として…!」
溝呂木「もう一度、人間として……」
ようやく人の心を取り戻した溝呂木。だが、そんな凪が言う贖罪を背負う事も叶わないまま、そのまま凪の胸元に倒れ込み、粉雪が舞う森の中で静かに息を引き取った。
そんな中、とある部屋において、謎の男がモニターを見て不吉な笑みをこぼしていた。
「目覚めの時は近い…」
そのモニターには、既に「抹消済み」と記された姫矢准と斎田リコ、新たに抹消済みとなった溝呂木と三沢のデータが写っていた。
そして彼らの下には、千樹憐と弧門、そして凪のデータが…。
余談
- 本編ではビーストが一切登場しない唯一の回であり(回想シーンでは登場しているが)、「ウルトラマンしか登場しない」エピソードが放送されたのは、ウルトラマンガイア第25話「明日なき対決」以来、7年ぶりとなる。
- 溝呂木が凪の腕の中で息を引き取るシーンでは、直後に雪が降り始めているが、これはスタッフによる演出ではなく本物の雪。脚本にも書かれておらず、全くの偶然であったという。
- 撮影終了後に溝呂木眞也役を演じた俊藤光利氏はダークエボルバーの玩具が送られたが、俊藤氏は「今更かよ!」とツッコんでいた。
- 29話と同様、今回も憐の台詞はなかったが、溝呂木の最期のシーンにおいて、彼とほとんど接点が無いのにも関わらず、何故か弧門を差し置いて彼の最期を影から見届けている。今回、暗黒巨人と初めて戦った憐ではあったが、果たして彼は溝呂木やメフィスト達の事をどう感じていたのだろうか…?
関連タグ
ウルトラマンネクサス 溝呂木眞也 西条凪 三沢広之 野々宮瑞生 孤門一輝 千樹憐
ダークメフィスト ダークメフィスト・ツヴァイ アンノウンハンド
幽声-コーリング-…本編の前日談となるエピソード。こちらも憐の台詞がないという共通点がある(ディレクターズカット版は除く)。