「俺はただ我望様の意志を実行するだけだ。」
概要
天ノ川学園高校の理事長、我望光明の秘書兼ボディーガードの男。
その力は一人で、財団Xの面々にもひるむことなく立ち向かえる。
それどころか、生身のままでリブラ・ゾディアーツと彼の出したダスタードを一方的に打ち負かしてしまう等、非常に高い戦闘能力を誇る。
胡桃を手の中でカリカリ鳴らすのが癖のようである。
(ちなみにその胡桃を素手で割って中身を酒のつまみに食べた事も。)
酒は一人で静かに飲むのが信条で、それを邪魔する者は許さない。
正体
ホロスコープスの一人・レオ・ゾディアーツのスイッチャーである。
また、特異体質であるため、他のホロスコープススイッチを使用することが可能。立神の能力による影響か、彼が使用するとオリジナルよりも性能が強化される。
(例として、鬼島が超新星の状態でメテオストームパニッシャーに敗れたキャンサー・ゾディアーツだが、
立神が使用した時は素の状態でそれを弾き返していた等)
自分の意志はあまり無く、ただ黙々と我望の命令に従っている。
また、ヴァルゴ・ゾディアーツが江本州輝であることを最初から知っていた模様(但し、タチバナであることまでは知らなかったようだ)。
性格
リブラこと速水公平のことは京都でのパワースポット破壊に対して「口の割には手間取っているな。」と、
エリーヌ須田に弦太郎がフォーゼだと知られ、敵愾心を抱かれた時は「相変わらず生徒に好かれない校長先生だな」等とやや見下しているが、彼が功績を挙げた際は素直にそれを認めている。
とは言え、やはり彼を下に見ているようでタウラス・ゾディアーツが速水の部下になった時は「漸くお前に尻尾を振ってくれる幹部が見つかってよかったな」と嘲り、我望に疑問を抱いたことがきっかけで彼に圧倒された速水が平謝りをした時は「ちっぽけな疑念で心のバランスを崩す。だから天秤野郎は駄目なんだ!」と砕いた胡桃を速水の頭にパラパラと零した。
また、最初は五藤東次郎のロックを小馬鹿にしていたが、彼のカプリコーン・ゾディアーツの能力を目の当たりにした時はコアスイッチを手に入れる可能性があると彼を指導し、
我望に尊敬を抱くエリーヌ須田が「おまだり!」と言い間違えた時は「お黙り…だ(笑)」と普段の彼らしからぬ茶化し方をしていた。
このことから、我望に忠誠を誓う、あるいは彼のメリットになる相手にしては比較的寛容なようである。
高い実力の持ち主だが、それを鼻にかけたりはせず、コズミックの力を得たフォーゼの存在を危険視している。
しかし第36話では朔田流星が物陰で仮面ライダーメテオに変身した事に気付かないなど抜けた一面も見せていた。
だが、何と言っても彼の我望様に対する忠誠心を語らずにして終われない。
我望への異常なまでの忠誠心
38話で我望に気軽に触れた如月弦太朗に対し、立神の独断により奇襲同然で襲いかかり、訳の分からぬままの弦太郎に暴行を加えて川に突き落とし(下手すると我望に怒られてもおかしくないレベルの暴走である)、
41話で速水が我望の思想に疑問を抱いた時は「我望様に疑問を持つこと、即ち我望様への反逆だ!」と激昂しやはり一方的に襲いかかり(これまた我望に諌められる危険性あり)、
続く42話では我望にとって「裏切り者」となった江本を処刑する等、我望に対する忠義は異常ともいえるほど強い。
また、36話で我望からスコーピオン・キャンサー・アリエスのホロスコープススイッチを託されたときは、最初は驚いてはいたがとても嬉しそうに笑みを浮かべ、
我望がサジタリウス・ゾディアーツに変身した時は、その神々しさに感嘆の溜息を漏らしているなど、彼が我望へ抱く感情は最早忠誠を通り越して、妄信的な崇拝に近い。つーかヤンデレだろこのおっさん。
そんな彼を、あれこれ言われた鬱憤を込めたかのように速水は(その度を越した忠義者ぶりを皮肉るように)「単細胞の忠犬獅子公が…!」と余りにも的確過ぎる言葉で罵っている。
この項目のルビが「たつがみこう」ではなく「我望様命の忠犬獅子公」になったのは、色んな意味で必然だったのかもしれない。