曖昧さ回避
- ソ連の小説家、ミハイル・ショーロホフの大河小説。第一次世界大戦・ロシア革命に翻弄されるドン・コサック達を描く。近年は新田たつおの漫画の方が知られているせいか、日本語タイトルが「静かなドン」に変わっている。→ 静かなドン
- 新田たつおによる日本の漫画作品。タイトルはショーロホフの「静かなるドン」から。
漫画「静かなるドン」
新田たつおによる日本の漫画作品。1988年の11月15日号より2013年1月8日号(1号)まで週刊漫画サンデーで連載。
連載完結後、電子書籍の売上も好調で2020年には6億円
を突破した(wiki調べ)。
本編の後日談として「静かなるドン-もうひとつの最終章-」のタイトルで2023年12号よりグランドジャンプで連載。
オッサンくさい下ネタやギャグが多いが、ヤクザとして生きることの無情さ、人の愛憎を描いた一大傑作である。読んでみるとギャップに驚かされるだろう。
一時期ネットの広告に散々出ていたので、名前を知っている人は多いと思う。
あらすじ
主人公近藤静也は昼間は下着会社プリティの冴えないデザイナーだが、実は1万人の子分を持つ広域暴力団新鮮組総長。
二代目総長が敵対組織に撃たれて、新鮮組内の二大勢力である肘方と生倉のどちらが継いでも内部抗争になることを恐れた母である近藤妙は静也を三代目総長とする。
そんな近藤静也のカタギ人生とヤクザ人生の奮闘を描いていく。
登場人物
新鮮組3代目組長。昼は下着会社プリティでさえないデザイナーをしているが、夜の顔はヤクザの組長。母から「生まれついてのヤクザ」「最高の殺人マシーン」と賞賛される。が本人はヤクザとして生きることに嫌気がさしている。身長が低く描かれている。
実写版では原作再現しないため長身の役者が演じることが多い。
演者
OVA:松本保典(1991年)
テレビドラマ:中山秀征(1994年)
Vシネマ:香川照之(1991年-1996年、2000年-2001年)
Vシネマ:竹下宏太郎(1997年 - 1998年)
Vシネマ:袴田吉彦(2011年)
映画:香川照之(2000年)
映画:袴田吉彦(2009年)
ドラマCD:中村悠一(2010年)
ヒロイン。プリティにおける近藤の上司で、近藤の憧れの人。優れた下着をデザインしていく。近藤の正体を知らない。
新鮮組ナンバー2の貸元頭組長。近藤の頼れる右腕。死んでは蘇る、ゾンビみたいな兄貴分。
貸元組若頭。鳴戸を敬愛している。鳴戸死後、当初は近藤を憎み暗殺しようとするが、鳴戸の遺書を見つけ彼の遺志を継いで近藤を支えていく……。
まあ鳴戸親分生きてたんですけどね、初見さん。
新鮮組
幹部。いつも近藤を裏切る臆病な男。野心だけはいっちょまえ。「付け届けの生倉」と呼ばれるほど各親分衆への付け届けを欠かさない。
近藤のボディーガード。ナニがデカイ。
下着会社プリティ
近藤と秋野の上司。典型的な部長タイプ。
鬼州組
関西最大の暴力団。新選組の敵対勢力
鬼州組4代目で中興の祖。近藤を討ち取ろうと自ら大軍団を率いて東京遠征を強行するも、無理がたたりその道中、キャバクラにて病死。
坂本健の正妻。5代目姐。健の死後鬼州組を率いる。秋野に瓜二つ。その見た目が災いし悲劇なことに……
5代目。龍子が健在の頃は若頭として龍子を支えた。彼女の死後、5代目を襲名。5代目に就任後は「関西の虎」と称されるほど優柔不断な面は消え失せた。
がしかし、龍子へ真剣に惚れていたことが災いし、寺で味方の汚田信長に狙撃され死亡。
沢木の若頭だった男。6代目。最も隙のない男と目されていたが、娘には弱い。剣の達人。
OV版の香川照之演じる近藤との死闘は、雑なチャンバラごっこをやっていてシリアスな笑いが起こる。
7代目。龍子の落胤。暴走族の総長をしていて、後に自身の出自を知る。鬼州組を改革していく。
8代目。獅子王連合若頭。得意技は両こぶしから繰り出されるブレーンクロー「頭ぎゅー(神戸牛)」。
その他
アメリカンマフィアのボス。神がかり的な強運の持ち主。
シリアン・マフィアの元締め。