ワープ&ワープ
概要
「ワープ&ワープ」は1981年にナムコ(現・バンダイナムコ)が販売した、1画面固定の業務用アクションゲーム。
企画者は、ゼビウスやワルキューレの冒険、テイルズオブシリーズにも携わった岡本進一郎氏。
開発経緯は、1979年に販売された「ボムビー」の基板を使ったゲームの作成を指示されたことから。
それ故、この前年に「パックマン」や「ラリーX」が販売されていながら、当ゲームのキャラは単色である。
ゲーム内容
操作系は4方向レバーと1ボタンで、”スペースワールド”と”メイズワールド”の両世界をワープしつつ敵キャラの「ベロベロ(メイン画像)」を全滅させればラウンドクリアとなる。
スペースワールドはシューティングステージだが、自キャラは画面上に1発しか弾を撃てない。また、ベロベロは黄⇒橙⇒赤(以降はそのループ)の順に色を変えるが、同じ色のベロベロを3連続で倒すと、高得点のミステリーベムが出現する(画面端にまで移動すると消滅する)。
メイズワールドは時限爆弾を設置して爆風でベロベロを倒すステージで、分かりやすく言うとボンバーマンであるが、ボンバーマンの原典となるゲーム「爆弾男」発売されたのはワープ&ワープ販売の2年後である。
移植
1982年にタカラ(現・タカラトミー)のM5に、1983年にカシオ計算機のPV-1000に、1984年にMSXに移植されている。
1985年には内容をグレードアップされ、『ワープマン』のタイトルでファミリーコンピュータに移植されている。
2023年11月にアーケードアーカイブスにて初めて完全移植が為された。
ワープマン
1985年にファミリーコンピュータで発売されたワープ&ワープの進化版。
相違点として、
- キャラが3色で表現されている。
- 2人同時プレイが可能。
- 敵キャラの種類が増加。
- スペースワールドでの画面中に表示される弾数が増えている。
- ラウンドによってステージ背景が変化する。
- ラウンド終了時に居たワールドが、次のラウンド開始時のワールドになる。
などがある。
なお岡本氏はこちらには関わっておらす、ゲームタイトル変更の理由等は知らないとのこと。
プログラマーは両方ともに深谷正一氏であるが、この開発中に逝去されたため大森田不可止氏が引き継いだとのこと。
移植
2020年8月にNintendo Switch用「ナムコットコレクション」として配信。