概要
ラインリバー大陸より東、ギルドメイン大陸の南に位置するホルキア大陸唯一の国家。代々王家は賢者の家系に位置している。世界有数の美しい街並みをもち、太陽、海、風を象徴とする。14歳になった後継者は地の精霊からの洗礼と恩恵を受けるべく遠征する風習がある(劇中ではデルムリン島で洗礼を受けるためにレオナが赴いたが、デルムリン島での洗礼の儀式は久しくなく、数十年ぶりだったらしい。外伝でレオナの父王が登場するが、本編の十数年前を舞台にしているとはいえ、若い容貌であったため、父王は別の地で洗礼を受けていたのかもしれない)優れた魔法使いを輩出しているのが特色の一つという国だが、一方で戦士などの武芸者は比較的少ないようである。
特産としている衣類や貴金属の類いは品質が高いらしく、1人が身に着けている分だけでも他の地域では30,000~50,000Gの高値で売れる程。
15年前の『魔王ハドラー』が北東の山岳地帯に聳える死火山ヴィオホルン山に築いた『地底魔城』を本拠点に置いていたため、当時は最激戦区であった。
『大魔王バーン』が『六大軍団』をもって世界各地に侵攻した際はヒュンケル率いる『不死騎団』の襲撃で壊滅的打撃を受け国王が行方不明(後に戦死と判明)。一旦は滅亡するも、レオナ姫率いる残存勢力が近隣のバルジ島に逃げ延びていた。勇者ダイの活躍で『不死騎団』を撃破し、次いでバルジ島を襲撃してきたフレイザード率いる『氷炎魔団』も壊滅させ、ダイを狙ってきた豪魔軍師ガルヴァス率いる『影の六大将軍』をも撃退し(1991年劇場版)、復興する。魔王軍への反撃について各国の王が話し合う世界会議が開催されるが、その壊滅を目論んで鬼岩城を擁してきたミストバーン率いる『魔影軍団』の再襲撃も退けることに成功した。
終盤ではバルジ島やベルナの森(1991年劇場版の主戦場)に『ピラァ・オブ・バーン』を投下される憂き目にも遭う(国土に2本もピラァを落とされたのは各王国でパプニカのみ。魔王軍の執拗な攻撃もこれが一因だった可能性がある)。
15年前
魔王軍の殺戮機械の襲撃を受け、武術を嗜む者は少なく、主に呪文で迎撃をしていたが、ダメージを与えることができなかった。
殺戮機械は、異国の戦士の力により何とか食い止める事に成功。 ※殺戮機械は、大臣であるテムジン司祭が主導となって解析されるが…。
異国の戦士達こと勇者一行は国王と会見した後、草木が一本も無い北の外れ『ウロド平原』でアバンはハドラーとの決闘と称して『凍れる時間の秘法』を行うも、レベル不足から『凍れる時間』に巻き込まれ、一年もの間停止し、束の間の平和が訪れている。
ヴィオホルン山でのハドラーとの決戦にはアバンへの助勢として各国・各勢力の猛者達と共にパプニカの魔法使い達の一団も参戦。怪物の大軍団を壊滅させることに貢献するが、その場にいた大臣のテムジン司祭は密かに魔法の筒で息がある怪物を回収しており…。
ハドラー率いる魔王軍の壊滅後は勇者一行の一人であったマトリフを国王の相談役に抜擢するも、国王の側近達の嫉妬と嫌がらせに愛想が尽きた彼は早々に下野、隠遁してしまった。物語の冒頭でも王位継承者であるレオナ姫を亡き者にして王国を乗っ取ろうとする奸臣達が登場している。