概要
『仮面ライダーガッチャード』に登場する用語。
多重錬成と呼ばれる錬金術の一種で、2体以上のケミーによって姿を変える点はガッチャードと同じだが、あちらが「相性のいい2体のケミーを掛け合わせる、完全融和再構築による高等物質錬成」とやらで変身するのに対し、こちらは事前に変身したボディをベースに追加でケミーの要素を重ねる体系となっているのが特徴。ガッチャードは「どちらでもない新たな姿」、こちらは「元を残したままの足し算」と言ったところか。
現状で登場している組み合わせは何れも同一属性のケミーによるもので、内容も腕部の再錬成のみとなっている。そのためスペックや外見の変化は少ないが、「相性のいい2体のケミー」が揃わないと変身すら出来ないガッチャードに比べると、取り合えず同属性のケミーカードがあれば実現可能な敷居が低さ利点。
またガッチャードライバー単品では不可能な3体のケミーの重ね掛けも可能である。
基本的に強化スーツ・ヴァルバラドの拡張機能のことを指すが、ほぼ同一の強化を行うマルガムも登場している。
ヴァルバラドVer
特殊錬成具「ヴァルバラッシャー」とライドケミーカード「マッドウィール」の併用でヴァルバラドに変身後、ビークル属性のケミーカードを装填することで行われる。
ガッツショベルカスタム
マッドウィールとガッツショベルによる強化錬成。初登場は第3話。
左腕にケミー錬成アーム「ショベルバーサーク」を武装する。スーパートルクと掘削力が付与され、最大でショベルカー20台分の掘削力を持つオーラショベルの展開が可能。
ゲキオコプターカスタム
マッドウィールとゲキオコプターによる強化錬成。初登場は第4話。
右腕にケミー錬成アーム「コプターバーサーク」を武装する。飛行能力と砲撃戦能力が付与され、高所からの急襲・射撃が可能。
トライカスタム
マッドウィールとガッツショベルとゲキオコプターによる強化錬成。初登場は第9話。
重層強化型形態と呼ばれる姿で、「ショベルバーサーク」と「コプターバーサーク」を同時に武装する。両手が塞がるためヴァルバラッシャーは背中にマウントする。
クローバーマルガムVer
複数のケミーを同時に飲み込みマルガムを強化する、ラケシスの特殊能力を活用したもの。
錬成具は使わないが一応は錬金術の範疇らしく、ヴァルバラドの強化錬成とほぼ同一。
バンブーミクスタス
ハピクローバーとバンバンブーによる強化型錬成。第9話に登場。
幸運によって攻撃命中率と回避率が著しく向上する能力を持つクローバーマルガムの右腕に、門松のような砲身「多連装ランチャー」を装備。茎による拘束に加えて、射撃能力を得た事で攻撃能力が強化された。
バンブーラフレシアミクスタス
ハピクローバーとバンバンブーとバグレシアによる強化型錬成。第15話に登場。
ヴァルバラドのトライカスタムに相当する姿で三重錬成とも呼ばれる。
右腕の「多連装ランチャー」に加え、左腕には新たにラフレシアを模した「異臭を放つ神経毒を蓄えた大盾」を装備し、防御は勿論攻撃面も強化された。
幸運によるも能力増強も範囲が拡大されており、攻撃命中率・回避率・防御力が稀に著しく向上するようになっている。
余談
- クローバーマルガムにおいては「属性をプラントケミーに統一することで効果を数倍に高めている」とされており、強化効率はともかく別属性のケミーでも多重錬成自体は可能な模様。