一反木綿
いったんもめん
鹿児島県を中心に西日本の各地に伝わる妖怪。
概要
外見は長さ10メートル前後の白い反物のようであり、傍目には洗濯物が風に飛ばされているくらいにしか見えない。また、球状に丸まっているとする地域もある。
夜、虚空を飛んで人を襲い、首や顔に巻き付いて窒息死させたり、人を体に巻き込んで空へ飛び去ってしまうとも言われ、伝承のある地域ではそれなりに恐れられてきた。
布が年月を経て妖怪になった付喪神の一種という説もある。
嘗ては口伝のみにて伝えられる妖怪だった為比較的無名だったが、水木しげるが姿を描き、漫画作品『ゲゲゲの鬼太郎』に登場させてから、一躍名が知られるようになった。
英語ではIttan-Momenと表記するが、旧ヘボン式のローマ字表記法ではバ行・パ行・マ行の前に「ん」が来た場合は「n」ではなく「m」を使うためIttam-Momenと表記する事もある。
創作作品における一反木綿
忍者戦隊カクレンジャー
声:檜山修之
第25話ゲスト。表記はカタカナの「イッタンモメン」。
風になびく細い布が幾重にも重なって人型を成したような姿。グラサンをかけ、バイクを乗り回す。口癖は「ベイビー!」。忍之巻きを探すサスケを妨害しに現れた。
伝承通り、布を伸ばして首を締める他、巨大化すると両腕が機械の腕と化して光線を放つ。
侍戦隊シンケンジャー
声:ふくまつ進紗
第二十二幕ゲスト。表記は「ウラワダチ」。
名前がイッタンモメンではないのは、このアヤカシが一反木綿の伝承の元になったとの設定から。のたくった布のような姿をしており、服を媒介に犠牲者に取りつき命を吸ってしまう。