CV
- アンジェラ・バセット
- 悠木碧(吹き替え)
概要
シャッター(Shatter)とは、実写映画版『トランスフォーマー』シリーズのスピンオフ作品『バンブルビー』に登場するトランスフォーマーの一人の女性戦士である。映画公式の呼称は単に「シャッター」となっているが、当記事では他のシャッターとの混同を避けるため、この記事タイトルにて解説していく。
実写映画シリーズでは、二作目の『トランスフォーマーリベンジ』に登場したプリテンダー・アリス以来二人目となる女性ディセプティコンにしてトランスフォーマーシリーズ初となる女性トリプルチェンジャーでもあり、マッスルカー仕様の赤いプリムスGT-XとAV-8BハリアーⅡに変形する。前者は地球到達時にとある民家にあったものをスキャンし、後者はセクター7との初接触時にスキャンしてトリプルチェンジャーと化した(元々トリプルチェンジャーだった可能性あり)。ハリアーをスキャンした後はロボットモード時の背部に主翼やエアインテークなどが追加されている。
武装は展開式の腕部のブラスターのほか、体術も得意としており、クライマックスのバンブルビーとの決闘では蹴り技やグラウンドパンチで滅多打ちにするなど高い戦闘能力を見せつけている。
マイケル・ベイが手掛けたシリーズ五部作に登場した女性型トランスフォーマーは前述のアリスやアーシー・クロミア・エリータワンの様に一般的な男性トランスフォーマーよりも小柄であり、本作ではアーシーがG1基準のデザインにリファインされたこともあり、実写映画シリーズにおける伝統的なデザインで平均的な大きさのトランスフォーマーとしては初の女性となる。
劇中の活躍
相棒のドロップキックと共にオートボットのリーダーであるオプティマスプライムの消息を掴むために暗躍し、土星の衛星にてクリフジャンパーを拷問している最中に入ったバンブルビーからの通信により、彼が地球に居ることを突き止め来訪する。
残忍な性格だが、殺戮衝動の強いドロップキックに比べて冷静沈着かつ臨機応変に行動することが多く、セクター7との接触時は淑女的な態度で「平和の使者」を演じて彼らを騙し、人工衛星と電話回線を用いてバンブルビーを探し出そうとする。
セクター7と協力してバンブルビーを捕らえた後は彼を拷問にかけオプティマスの居場所を聞き出そうとするも、口を割らない彼をドロップキックが踏みつけたことでオプティマスからのメッセージが起動。オプティマスが地球に来ることを知り、人工衛星を用いてディセプティコンの軍団を地球に呼ぼうと考えタワーからメッセージを送信しようとするも、チャーリーによりメッセージの送信は阻止されてしまう。ドロップキックもバンブルビーとの死闘の末に倒され、自身も最期はバンブルビーがドックに向けて放ったブラスターの一撃により海水と共に押し流されてきた船に圧し潰された。
余談
- 監督のトラヴィス・ナイト氏によると、モデルとなったのは初代アニメシリーズのゲストキャラクターであるナイトバード。明言こそされてないものの、『ロストエイジ』で没になったロックダウンの部下の女傭兵もモデルになっていると思われる。
- 日本語版の吹替えには自他ともに認める大のトランスフォーマーファンであり、バンブルビーをこよなく愛する悠木碧が起用された。また、彼女とその相棒のドロップキックを演じる濱野大輝氏は、アニメ『幼女戦記』で主人公とその部下という形で共演していた。
- リブートであることが明言されため時系列的な関係はないと考えるのが妥当だが、彼女とドロップキックが訪れたフーバーダムにあるセクター7の本部は2007年からの前実写版シリーズでメガトロンとオールスパークの研究を行っていた場所でもある。どちらとも劇中には登場しなかったものの、前シリーズファンに向けた粋な計らいだと言えるだろう。
- シャッターの玩具は様々な種類のものがハズブロより発売されているが、残念ながら三段変形を再現した玩具はドロップキック共々製品化されておらず、日本では『スタジオシリーズ』のみの発売となった。前述したように三段変形がない代わりとしてプリムスGT-Xに変形する製品とAV-8Bをモチーフとした架空の戦闘機に変形する製品(日本では「シャッター2」名義で発売)の2種が発売されており、前者はロボットモードの目の部分をバイザーで覆い隠したデザインとなっている(序盤のセイバートロン星における戦闘シーンにて一瞬だがショックウェーブの背後にこのバイザー姿が確認出来る)。
- とある場面でドロップキックに対してウィンクしている。
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