概要
初出は『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』(通称G1)の第41話「アルファートリンを捜せ!」で、その後のシリーズにも彼女の名を冠する女性型TFが登場している。
余談になるが、ギリシャ神話にはクロミアーという名の女性が登場しており、名前の由来はここから来ているものとも推測できる。
G1
CV:リンダ・ゲイル/吹:勝生真沙子
コンボイらが資源探索に旅立った後もセイバートロン星に残留し、レジスタンス活動を行っていたウーマンサイバトロンの副官。アイアンハイドの恋人であり、SF風の自動車(サイバトロニアンビークル)に変形する。
恋人と同様に気が強い性格であり、銃を向けるや否や命乞いを始めたスタースクリームに対しては「臆病な所は相変わらず」と評している。劇中ではセンサーに引っ掛かって檻に閉じ込められたムーンレーサーを、レーザーウェーブに檻を破壊させるよう仕向けて救出するなどの活躍を見せている。
1話限りのゲストキャラという事もあってか、当時はクロミアを始めとしたウーマンサイバトロンの玩具は発売されなかったが、『ジェネレーションズ』にてIDW版(メイン画像)のデザインをベースにした、SF風バイクに変形するクロミアが発売されている。『プライム』放送時期に発売されたアームズマイクロンシリーズのアーシーをベースにした仕様変更品。
ギャラクシーフォース
CV:桑谷夏子/吹:マリキー・ヘンドリクス
『ギャラクシーフォース』のストーリー中盤にに登場する地球に封印されていたモンスターTFの中の1体であり、地球人にはローレライの化身として恐れられていた。変形するビークルはモーターボート風の工作船で、海外版『Transformers Cybertron』ではサンダーブラストと呼ばれている。
4連装の大型ミサイル砲・ファントムランチャーが武器であり、フォースチップをイグニッションすることでファントムウェーブを放つ。水上戦、水中戦が得意なのは勿論だが、華奢な見た目によらず溶岩を平気で泳いだり、グランドブラックホールで生じた宇宙の歪みを独力で突破するなど実力は高い。
スタースクリームによって封印から解放された後はデストロンの海洋戦闘兵として彼に付き従うが、享楽的かつ日和見主義的な性格であり、当初に仕えていたスタースクリームからマスターメガトロンへと鞍替えを図っている。惑星ギガロニアではローリを挑発した事で口喧嘩が始まり、やがてはソニックボンバーをも巻き込んでの大乱闘へと発展した事もあった。
終盤ではマスターガルバトロンの傍若無人さに愛想を尽かして彼の元から去っていき、最終回のエピローグではマスターガルバトロンよりも強い男を見つける為に他のデストロン共々どこへともなく旅立っていった。
ちなみにDVD5巻の初回限定版には『超神マスターフォース』のミネルバを彷彿とさせる白と赤のカラーリングへ変更された玩具が付属していた。
実写映画版
CV: グレイ・デリスル/吹:勝生真沙子
実写映画版第2作目『トランスフォーマーリベンジ』に登場。スズキ・B-KINGに変形するウーマン・オートボット。腕に装備されたブラスターが武器。劇中ではアーシーやエリータワンと意識が統一されている為、三人まとめてアーシーと呼ばれている。
レジェンズ
上記の『ジェネレーションズ』の色を変えて発売された。コミックでは歴代のウーマンサイバトロンや、デストロンの女性兵士が一堂に会し、タイガトロンを囲んだ…という夢オチであった。
夢ではなく実体がレジェンズ世界に訪れるのは、ブラックウィドーのエピソードにてアルファートリンに召喚されてからになる。設定上はG1版と同一人物。
ウォー・フォー・サイバトロン・トリロジー
CV:ジョージア・リード/吹:かつやままさみ
NETFLIXにて配信されているオリジナルアニメ『ウォー・フォー・サイバトロン・トリロジー』では、同トリロジーの玩具のデザインほぼそのままの姿での登場となった。4輪タイプのサイバトロンビークルに変形するが、劇中では変形シーンを披露していない。
第1部『シージ』から登場しているが、同じ女性型TFのエリータ・ワンに比べて活躍シーンは控えめながらも、ロングバレルタイプのブラスターによる遠方からの狙撃で的確に仲間を援護している。終盤でのディセプティコンによる総攻撃を生き延びたが、オプティマスらが乗るアークには同行せず、エリータ・ワン、ジェットファイヤー、レッドアラートと共にサイバトロン星に残留した。
会話シーンが少ないないためにその性格を窺い知るのは難しいが、あまり口数が多い方ではなく、ミラージュが敵であるはずのインパクターに心を開き始めたのを見て皮肉を漏らしたサイドスワイプと共に鼻を鳴らすシーンがあった。
玩具は『トランスフォーマーシージ』にて2019年に発売され、2020年にはアニメ版のカラーリングとウェザリングを再現したクロミアの玩具も発売されている。いずれも日本版・海外版共に商品の仕様は同じ。