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ラストエリクサー症候群の編集履歴

2024-03-04 11:49:16 バージョン

ラストエリクサー症候群

らすとえりくさーしょうこうぐん

ラストエリクサー症候群とは、ゲームにおいて希少な消費アイテムを温存したまま使わずにクリアしてしまうプレイスタイルを指す俗語。

概要

主に入手困難・もしくは高額な消費アイテムを使用せずに死蔵させてしまうプレイスタイルの事を指す。


語源となっているラストエリクサーとはスクウェア・エニックスのRPG『ファイナルファンタジー6』(FF6)で初登場した回復アイテムで、全員のHPMPを全快させるという非常に高性能な代物である。しかし性能相応に入手手段も乏しいため「もったいない」という理由で使うことなくクリアしてしまうプレイヤーが続出。


『FF6』の場合は

  • ウーマロ以外の全キャラがケアルガやアレイズ、アスピルを習得可能
  • 魔法の消費MPを1にする装飾品スリースターズ

といったゲーム終盤の自軍戦力が大幅に強化可能であることも絡んでくる


これに倣い、レアな消費アイテムを温存し過ぎるプレイスタイルに対し本病名がつけられた。ラストエリクサーが登場する以前は、下位互換(回復対象が単体)のエリクサーに因んで、「エリクサー」病と呼ばれていた。


ラストエリクサーについて

ラストエリクサーのみに関して言えば、単に「使うのが勿体無いから」という点だけでなく「有効に活用できる局面が少ない」事も関係していると見られる。全員のHPを回復する手段は大抵複数存在しており、あえてラストエリクサーを使う迄もなく事前に全快させてから挑む事が多いボス戦では、MPが戦闘中にゼロになる事もまずない。


基本ラストエリクサーには戦闘不能や状態異常を回復する効果はないため、戦闘不能者が出る

程の激戦になると優先順位が蘇生>HP回復となってしまい、「戦闘不能者はいないけど全員のHPが瀕死の状態でなおかつMPが無い」という様な限定的な局面が発生しない限り使う機会がない。HPとMPの消耗が激しい一部のボス戦以外では利用価値自体が低いのが実情である。

敢えて有用な状況を挙げるなら、インターバルを挟まない連戦の後半だろうか……そう、例えば三連戦・計9体の中ボスの後に現れ、開幕でパーティー全員のHPを1桁にしてくる初出作品のラスボスとか。


戦闘不能を回復できる『サガ3時空の覇者』のエリクサーや、状態異常を回復できる『ファイナルファンタジー8』のラストエリクサーの様な副次的な効果があれば活用できる局面も増えるのだが、相対的にHP・MPの全回復のみに終始するパターンが大多数を占める。


ちなみに、初出の『FF6』でこそ入手難度の高めなアイテムであったが、後続の作品やリメイク作品などでは、比較的容易に確保できてしまう事が多い。


『FF4アドバンス』では、追加ダンジョン「月の遺跡」のパラディンの試練にて、生前大事にしていたラストエリクサーを墓前に供えられるという、ラストエリクサー症候群を揶揄したシーンがあったりする。


ポーション症候群

この現象から転じて、何回でも入手できる低価値の回復アイテムを(過剰なほど)貯めてしまうことを

「ポーション症候群」と言う場合もある。


近年特にソーシャルゲームでよく配布される

「スタミナ回復薬」「HP回復薬(小)」など、勝手にどんどん手に入るような消費アイテムを

いつか効率的に使うときが来るだろう・・・と貯めてしまい、

気がつけば数百、数千、数万を超えるアイテムを持っているプレイヤーも存在する。

なんとも日本人らしい症候群である。


逆ラストエリクサー現象

これは文字通り逆のパターンで「安易に消費・破棄した結果、本当の使いどころで泣きを見る」というもの。いくつか条件、状況が重ならないと成立しないため発生頻度は「稀によくある」くらい。以下に例を挙げる。

  • 入手難度の低さから有用性を見誤った

ソーシャルゲームの装備品要素において、ガチャ産廃やイベント配布&常設交換品に修正が入ったり、ゲームそのもののアプデでリリースの後から評価が変わった時に、当該アイテムが手元にない、手に入れようとしても本当に何もない時期に間に合わせで使うために全て売却していたため代用アイテムで無理矢理フルスペックにするのも不可能というケース。

近年有名な例で言えばウマ娘プリティーダービーにおいて、根性属性のSSRサポートカード「ハルウララ」の常設交換品がこれに該当する。…というよりこのハルウララのせいで「逆ラスエリ」という言葉にスポットライトが当てられたと言っていい。ゲーム配信初期は根性がスタミナの消費量にしか影響しなかったため軽視されがちであり、当然根性のサポートはほぼ全てが死産呼ばわりされていた。そしてこんなSSRでも売るとSSR扱いであり貴重なSSRを売った際にのみ手に入る虹蹄鉄、それと交換できるSR確定チケットが手に入るため売ってしまったものがそこそこおり、挙句「さっさと売らない奴はヘタクソ」と煽るプレイヤーすら存在していた。しかし一周年にて根性が高いとポジションの奪い合いで有利になる、そしてそのポジションの奪い合いでスタミナ消費が激化する仕様が加わった結果、再評価され産廃どころか「スキルのコツをくれない以外何一つ弱い点がないオーパーツ(むしろコツがない分確実にステータスが上がる)」とすら呼ばれるほどに価値が暴騰、目先の利益のために売ってしまった者達は再配布を懇願する事態に。またイベント配布された物の中にも、「逆ラスエリ」が起きるケースが散見され現在は「どんな物も完凸が絶対」が基本となった。

  • アイテム所持上限が厳しい

Minecraftなどの サバイバル系でよくある。その辺に腐るほど転がっているしインベントリを圧迫するから…と油断していると、いざという時慌てて「その辺」を駆けずり回るハメになる。そしてそういう時ほど物欲センサーが発動したり、焦りから死亡し持ちっぱなしだった貴重なアイテムをロストするなどの惨劇が発生する可能性がある。インベントリ管理も大事だが、在庫の管理も怠ってはいけない。

アトリエシリーズもインベントリ管理が困難で逆ラスエリ現象が起きやすい。

  • リソースの桁を見誤った

「ウン千もあるからいいやと思ったら後々数万も必要だった」など都市建設ゲーで数値がインフレしていくもので天井と底を見誤った場合に見られる。

ただし「幾らあっても足りない」という万年不足気味のものに対してはこれは適用されない、あくまでも「不要な時期はトコトン不要」なのに「終盤はとんでもない量要求される」場合を指す。


余談

現実の登山家でも運悪く死体として発見された際に、食べれば生存が可能であった食料が未開封であったり、緊急時に使えば生存できた筈の備品が未使用である等の事例が多く存在する。

これらの事態が起きる原因は「勿体無いと温存した結果、開封することや使用することも出来ないくらい衰弱し、いざというタイミングで使用する体力が無く、そのまま死亡する」というラストエリクサー症候群の様な事態に陥るケースが多い為。

現実では勿体無いと思っても命の危機を感じた場合、値段が高くても貴重でも速やかに使用するのが生存の最善手である。

ゲームとは違いセーブポイントは現実には無いのだから。


関連タグ

ゲーム用語 エリクサー ポーション アイテム もったいない 非売品


お金捨てたい病対義語。こちら使い所もないような状態異常回復アイテムや序盤用微量回復薬などを限度いっぱいまで詰め込んで尚もは所持金があり余って購入できるアイテムが無くなってしまう現象。


げんきのかたまりせいなるはい:完全復活させる効能があるが非売品のアイテム。こちらも店売り品のげんきのかけら(HP半分で復活)で充分であることも多いことから使われるのが躊躇されがち。


能見篤史:現役時代に「ここで彼を出さないでいつ出すんだ」と言われる場面で悉く温存され、そのまま敗北させられるという現象が多発したことでラストエリクサーの扱いとなった人。実際には故障するかもしれない兆候があった事で無理できず出せないのが正しかった模様

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