解説
書物によって鬼女とも蜘蛛とも言われるが、いずれも百物語の会に現れるも具体的な怪異を起こさず、実体も持たず、性別は女性とされている。
『画図百鬼夜行』の作者であり妖怪画を専門に活動していた浮世絵師の鳥山石燕の解説によると、青い紙を貼り付けた行燈の後ろに現れひっそりと立ち、鬼女の姿をしており裁縫道具や櫛や手紙を手元に置いている。
江戸時代の怪談集『宿直草』の青行燈も実体を持たず、天井から現れた大きな手を刀で切りつけたところすぐに霧散し、小さな蜘蛛の足が一本残っているのみだったという。
妖怪の名前ではなく、百物語の怪異全般を指すという解釈も存在する。
関連キャラクターの登場作品
ゲーム
- おそ松さんのへそくりウォーズ : カラ松(男)が青行燈に憑かれた姿という設定の「カラ松:青行燈」がガチャで出る。妖怪松も参照。
- 陰陽師 : 寒色系の装いをした白く長い髪の女。pixivのイラスト数が特に多いキャラクター。 →青行燈(陰陽師)
- かくりよの門 : 三河三島の敵ボス。藍色の着物からのぞく素足や、うねる青髪が目を惹く女のあやかし。周囲に行灯や提灯のお化けが漂っている。強い「青行燈・這」も出現。
- 妖怪百姫たん!
- ラヴヘブン : 男の幽霊あるいは妖怪。黒髪碧眼で、初期衣装は黒地に赤い縁取りの着物。偉人が題材のゲームだが2015年8月の「納涼!偉人だらけの肝試し大会」に小泉八雲の縁で登場した。
アニメ
- まんが日本昔ばなし:第655話「百物語」にて、青行燈とは明確にされていないが女の怪異が登場した。
マンガ
- 地獄先生ぬ~べ~:原作第百話に登場。本作では鬼の一種として扱われている。ぬ~べ~に化け、生徒達に百物語を語らせることで鬼門を開かせようと企むも、本物のぬ~べ~により倒された。
- アニメでは第44話に登場。声優はとべこーじ。
- ぬらりひょんの孫: 百物語組の組長である山ン本五郎左衛門の切り札として登場。浮世絵町に甚大な被害を与えた。巨大な鎧の化け物の様な姿をしている。
小説
- インテリビレッジの座敷童: 劇中では物語をかき乱すトリックスターとして暗躍。角の生えた和服の女性の姿をしている。→青行灯(インテリビレッジ)