天使
その名は「神の腕」を意味する。名前の通り、力強い天使で戦場では頼りになる存在である。
その昔、アモリ人との戦いで、神に命じられセネツという人間にゲテルという天使と共に加勢した。
アモリ人とは、簡単に言えばユダヤ人の敵対者でその数は二万人にも上るという。
そのアモリ人達をセネツは二人の天使の力を借りて打ち倒したのであった。
因みにゼルエルは力の中でもとりわけ「兵力」を司る天使であり、ゼロク、ゼロエルとも呼ばれる。
使徒
新世紀エヴァンゲリオン第19話に登場した、第14使徒。漫画版では第9使徒。
ずんぐりとした体躯に、折り畳んだ帯状の腕部(展開、カッターとして使用)を持ち、空中を浮遊して移動する。
身体上部の顔状の部分からは強力な光線を発射し、ラミエルが突破に十数時間を要したジオフロント上部の18もある特殊装甲を、瞬時に溶解させるほどの攻撃力を持つ。
更に厄介なのが、その防御力。強力なATフィールドを発生させ、いかなる攻撃をも完全に防いでみせる他、本体も異常に硬く、非核兵器の中では特筆して威力の大きいN2爆雷を受けてもほぼ無傷であり、万一核を至近距離で狙われたとしても、それをまぶたの様なシールドで瞬時に保護することができる。
ジオフロント内に侵入後、迎撃に出た弐号機の攻撃をまったく寄せ付けず、両腕・頭部を切断。零号機のN2爆弾によるコアへの直接攻撃に対しても、N2爆弾がコアに接触する寸前にシールドを展開したためまったく傷を負わず零号機の頭部を切断。ついにはNERV本部内へと侵攻するものの、初号機によってジオフロントまで後退させられる。初号機の電源が切れたのと同時に攻撃を再開し、初号機を敗北寸前にまで追い込むが、初号機が覚醒(暴走)したことによって殲滅・捕食された。
新劇場版では『破』に登場するが、別物レベルでリメイクされている。
そちらに関しては第10の使徒を参照。
攻撃方法
ベルトアーム
帯状の腕部を使い、敵を切断・絡めとるなどして使用する。
破壊光線
目から不可視の破壊光線を放つ。
シールドガード
コアをシャッターで閉じて守る。
ゲーム版
PS2・PC『鋼鉄のガールフレンド2nd』では、鈴原トウジの乗る3号機によって瞬殺されてしまう。
PS2・PSP『バトルオーケストラ』では本編での強敵ぶりを再現し、全使徒中最高の性能となっている。攻撃スピード・リーチ共に優れており、近距離戦は若干苦手ながらもそれを補ってあまりある技を備え、乱戦では鬼のような強さを発揮する。
スパロボではラミエルと同じくほぼイベントキャラとして登場。
圧倒的な戦闘力で自軍を蹂躙し、暴走した初号機に倒されるという役割である。ただし、倒せる作品もある(その場合初号機の暴走イベントが起きなくなり、S2機関が装備されないことがある)。特別なボーナスがある作品もあるので、狙ってみるのも面白いかもしれない。変な奴らに倒させるというのも面白い。
『MX』ではどうやってもATフィールドに防がれてしまう(というより、ゼルエルそのものが完全無敵になっていて、フィールドを無効にしても絶対にダメージが入らなくなっている)ので、完全なイベント戦。このときシンジに代わって時間稼ぎをしてくれるバイカンフーを大きく強化していると、ゼルエルの反撃もバイカンフーのゴッドハンドファイナルで弾かれるという泥仕合と化す。
余談
次回予告のナレーションでは「最強の使徒」と明言されており、プラモデル『リミテッドモデル』のパッケージにも「攻撃能力に関しては最強の使徒」と表記されている。
また、これ以降の使徒のほぼ全てが物理的暴力ではなく、精神干渉を始めとする搦め手を駆使している事実もこのゼルエルの最強っぷりを物語っている。
TVアニメ版では、初号機に捕食されているゼルエルを見た伊吹マヤは、あまりのグロテスクな光景を見て嘔吐している。
関連イラスト
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ゼットン…圧倒的な攻撃力と鉄壁の防御力を兼ね備えウルトラマンを一方的に圧倒した最強クラスの怪獣。その強さもさることながらカラーリングにも共通点が見られる。