概要
革ひも、織ひも、ゴムベルトなどで、ズボンやスカートを肩から吊って固定する留め具。ひもの長さを調節する金具と、ズボンのボタンに掛ける穴かクリップ形の留め金具が端についている。
なお「サスペンダー(Suspenders)」はアメリカ英語であり、イギリスでは「ブレイシーズ(Braces)」という。イギリスで「サスペンダー」というと「ガーター(靴下留め)」や「アームガーター(アームバンド)」を指すので注意が必要である。
ウエスト用のベルトによる腹部の締め付けがないため、身体的な負担が少ないとされ、タキシードなどの正装でも着用される。伝統的にはベルトよりもサスペンダーのほうが正装とされる。らしい。
クラシックなスーツスタイルは、「三つ揃い = スリーピース」というのが基本。ブレイシーズ(サスペンダー)はベスト(ウェストコート)の下に着用するのが本来のかたちである。
10代以下の子供向けの服では、ズボンやスカートに同一生地の吊り紐が縫い付けられているものもあり、こちらは「吊りズボン」「吊りスカート」と呼ばれる。
サスペンダーの機能
サスペンダーは、馴染みのない人からは「サイズの合っていないズボンが落ちないようにするアイテム」と思われている事がある。
しかし、実は全体のシルエットを美しく引き締めてくれる重要なアイテムである。
スリーピーススーツに腰ベルトを着用した場合、ベストの下に凹凸ができてしまい、ベストからパンツへとつながる流れるようなシルエットを壊す要因になってしまう。そのためスーツスタイルを美しく着こなすためにはサスペンダーは大きな役割を持つのである。
また、体に合っているサイズのパンツを着用している場合、サスペンダーは、ズボンの裾口の「クッション」と呼ばれる布のたるみをきれいに整えてくれる効果がある。
さらに、股上やウエストの位置がサスペンダーによって正しい位置に補正されるので、パンツ全体のシルエットが美しく整えられる。
このように、サスペンダーを用いて、パンツを「肩で着る」ことによって全体のシルエットが調和し引き締められるのである。
Pixivでは
伝統的・実用的なアクセサリーとして描かれる他、キャラクターのコスチュームにアクセントとして用いられる事も多い。
着用するキャラクターによって子供っぽくなったり、シブい雰囲気になったり、女性が身につけると胸の部分が強調されてセクシーさを醸し出したりと、キャラクターによってその効果は様々である。
サスペンダーを着用するには原則としてシャツなどのトップスをズボンやスカートの中にインする必要があるため、着崩したファッションとは相入れにくい部分がある。そのためか、特に男性キャラクターのサスペンダー姿が描かれる場合は無地のシャツにネクタイを組み合わせるなど、フォーマル寄りのファッションに描かれるケースが比較的多く見られる。これに対して女性キャラクターで描かれるサスペンダー姿は近年の流行アイテムとなっていることもあり、男性よりも比較的自由度が高い。
裸の上に直接身につけるとヌード以上にエロくなるという効果も認められる。
サスペンダーではなく、肩紐がボトムスに縫い込まれている、いわゆる吊りズボンや吊りスカートを描いた作品に「サスペンダー」というタグが着けられているケースもある。
関連イラスト
別名・表記ゆれ
関連タグ
版権キャラクター関連
アレスティングワイヤー サスペンダーおじ サスペンダー紳士 伸縮サスペンダー
関連企画
外部リンク
- サスペンダー(Wikipedia)
pixivision
- ズボンを吊るすベルト2本。サスペンダーのイラスト特集 - pixivision(2016年5月10日)
- 正装に仕込むおしゃれ。サスペンダー男子のイラスト特集 - pixivision(2019年1月15日)
- クラシカルなアクセント。サスペンダー男子を描いたイラスト特集 - pixivision(2020年4月5日)
- コーデのアクセント♡サスペンダー女子を描いたイラスト特集 - pixivision(2020年5月14日)
- 2本のラインがアクセント。サスペンダー男子を描いたイラスト特集 - pixivision(2021年1月6日)
- アクティブにかわいく♡サスペンダー女子を描いたイラスト特集 - pixivision(2021年6月30日)
- 年齢問わず着こなせる。サスペンダーを描いたイラスト特集 - pixivision(2022年2月8日)
- 機能的なワンポイント♡サスペンダーのイラスト特集 - pixivision(2023年3月17日)
- スタイリッシュな印象。サスペンダー男子のイラスト特集 - pixivision(2024年4月5日)