学校における水泳
体育の授業の夏の定番。1学期後半の6月から夏休みが始まるまでの期間中に行われる。
かつてはどの学校にも屋外にプールの設備があり、梅雨特有の決して良い天気とは言えない空の下で寒い思いをしながら授業を行っていた。
2020年代に入ってからは各校に設置されたプールの老朽化と維持費低減、管理にかかる教員の負担軽減などを目的に、学校近隣のスポーツクラブや自治体などが所有する屋内温水プールまで児童・生徒を移動させて水泳を行う学校が増え始めた。
しかしそういったプールを確保できず、かといって老朽化も待ったなしな所では水泳の授業を廃止して座学のみに切り替える所も出ている。
なお中学校・高校を中心に何故か水泳の授業を欠席することに対し、生半可な理由では見学を認めないなど厳しい対応を執っている所がある。
ちなみに学校にプールが設置されるようになったのは国鉄宇高連絡船紫雲丸の衝突沈没事故で大勢の小中学生が犠牲になったこと、三重県の中学校で起きた海での水泳の授業中に生徒が集団で溺死した事故がきっかけと言われているが、この2件と学校のプール設置に相関はない。
競技種目
泳ぎ方や距離ごとに速さを競うものから、飛び込んだり音楽に合わせて踊ったりして芸術性を競うもの、更には水球のように水中で球技を行うものなど多数の種目が存在している。
大きな大会としては夏季のオリンピックや世界水泳選手権(世界水泳)があり、テレビや報道でもひときわ注目される大会となっている。
近年、日本は水泳の強豪国として知られる。
また、東京オリンピック(2020年)まではバルセロナオリンピック女子200m平泳ぎに参加した岩崎恭子が日本史上最年少(14歳6日)の金メダリストだった。