雪村あぐり
ゆきむらあぐり
概要
CV:川澄綾子
実写映画キャスト:桐谷美玲
E組が始まる2学年の3月だけ担任だった女性教師。
優しい性格で生徒達からも慕われていたが、彼らが3年に進級した際には学校から姿を消しており(公式キャラブック「名簿の時間」では「一身上の都合で退職」とされている事が明らかとなった)、その後の消息は不明とされている。
アニメ第1話では役名は明かされず「女性」として殺せんせーの過去の回想に登場。殺せんせーとはワケアリな関係だが……。
なお、下の名前は公式キャラブックと原作129話にて判明。
アニメ版EDのクレジットでは第2期から本来の名前が使用されている。
プロフィール
名前 | 雪村あぐり |
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誕生日 | 8月8日(享年25歳) |
身長 | 165㎝ |
体重 | 52㎏ |
経歴 | 古都大学理工学科⇒椚ヶ丘学園教員 |
趣味、特技 | 服収集、生徒情報暗記 |
座右の銘 | やっている姿を感謝で見守って 信頼せねば人は実らず |
スリーサイズ | B90 W57 H85(Fカップ) |
妹にいい事したなと思ったトップ3 | いつも胸の上で遊ばせて育てた事/服を色々選んであげた事/何も口を挾まず、ただ見てあげられた事 |
人物
茅野カエデ……本名雪村あかりの姉であり、物語開始時点で既に故人となっていた。そして、殺せんせー過去編である134話にて初めて顔が明確に描かれた。
その容姿は、妹とは反対に巨乳かつ黒の短髪のエネルギッシュな美人。
「rotten manten」というブランドを愛用し、度々白衣のインナーとして着用している。
しかしそれは他者から見れば実に奇怪(胃らしき円に骨付き肉が描かれ、円の上に「八分目」と記されているものなど)であり、生徒たちはもちろん、初対面時の殺せんせーすら反応に困惑した。インナーとして着る事が多いのも、見せると柳沢にひっぱたかれるからとの事。
しかも、面と向かって指摘されても戸惑うだけなあたり重症かもしれない。妹はごく一般的なファッションセンスなのに……。
なおこのブランドを着るようになった発端は、あかりの仕事の関係者が着ているのを見た事だったらしい。あかりの心中やいかに。
作中で指摘されるのは奇抜なファッションセンスのみだが、そもそも美的センス全般が一般人からかけ離れているようで、コミックス16巻掲載のおまけ4コマによれば誰がどう見てもイケメン認定するであろう人間だった頃の殺せんせーよりも、超生物化してタコの怪物になった後の殺せんせーの方がタイプらしい。
そんな彼女は顔出しこそ遅いが、作中の登場人物全員を結びつける最大のキーパーソンである。
製薬会社を経営する一族の令嬢として生まれ育ったあぐりはある名門大学(古都大学=京都大学?)を優秀な成績で卒業後、朝6時から夜7時まで椚ヶ丘中3-Eの教師をする傍ら、柳沢の命令で夜8時から深夜2時まで非公式の研究組織で研究員として働いていた(このタイムスケジュールから分かるようにほとんど寝ていない)。
そこで弟子に裏切られ研究所に実験台として送り込まれた殺せんせー(先代の死神。当時はまだ人間)の夜間監視役に任命される。
研究所の所長である柳沢とは婚約者の関係だが、これは生家の経営破綻に伴い「俺の欠点を埋める栄養になるかもしれない」「会社も女も"買い"かもな」と考えた柳沢により彼の一族が経営するバイオ企業に買収された、実質上の政略結婚。そして、他者全員が自分の目的を成し遂げるための道具としか見ない暴君である彼が彼女を選んだ理由もまさしく「従順でそこそこ優秀で死んでも誰も文句を言わないモルモット」であったからに過ぎない。
このため柳沢からは、度々タブレットらしきもので殴られるなど非常に暴力的な扱いを受けており、一度はアクリル板越しから死神のクラップスタナーで助けられている。
あぐりは実験により異形の化け物と化していく彼を恐れたり詮索したりすることもなく、いつも対等な立場で接し続け、死神は彼女の職業を知って会話の傍ら本来の暗殺業で仕入れた知識(日本の古典含む)を使い、あぐりの作成するテストのアドバイザーになった。その一方で死神は人との心の接し方を彼女とのふれあいを通じて学んだ。
アクリル板を間に挟んだ関係はやがて仄かな恋愛関係へと進展し、死神が施設に来てから1年経った日、あぐりは大きな黒いネクタイをプレゼントとして送る。
しかし、時同じくして月で同じ触手細胞を移植していたネズミが突如爆発、月の7割を欠けさせて三日月状にしてしまった。
死神にも1年後の3月13日に同じようなことが起こる(=地球滅亡を引き起こす)と確信を得た柳沢は死神を殺そうとする。そのことを聞いた死神は柳沢に隠していた触手の真の力を使って檻から逃げ出し、全てを破壊しようとする。あぐりは柳沢に死神の助命を求めるが、自身の研究が死神の手のひらの上であったことと、自分の所有物であったはずのあぐりが死神に心奪われたことに腹を立て、聞き入れてもらうどころか逆に柳沢から激しい暴力を受けてしまう。
暴走して研究所を破壊し続ける死神を止めようと彼女は自らの身を呈して彼にしがみついた。しかし柳沢が殺せんせー抹殺のために設置していた「生物に対し敏感に攻撃する対触手用武器」が誤作動を起こしてあぐりの体を貫き、彼女は致命傷を負ってしまう。
ようやく正気に戻った死神と初めてお互いに触れたあぐり。しかし彼女の怪我は医療を極めた死神でも治すことは不可能だった。死神はこれまで破壊にしか使ってこなかった自身の強さを悔いる。あぐりはそんな死神にあるお願いをし、彼の触手の中で静かにたった25年という短い生涯を終えた。
彼女が死に際に託した願い……、それは、自分の代わりにE組の教師となり、彼らを導くことであった。
こうして死神は荒れ果てた研究上からマッハ20のスピードで逃走した後、彼女から貰ったネクタイに月の刺繍を入れ、新米教師として3-Eの前に姿を表した。
その時偶然にも近くに来ていた妹のあかりがあぐりの遺体と殺せんせーの書き置きを見てしまった。姉を殺したのが殺せんせーだと思い違いしたあかりは自ら名前も姿も性格も変え、復讐に身を任せてしまう……。
なお経営者の理事長は彼女の教師としての才能を見抜いていたようで、「あと数年あれば卓越した教師になっていただろう」と早すぎる死を悼んでいる。
ちなみに…「あぐり」には2つ意味がある。
1つは古代日本のことばで「宇宙の循環の原理を知り、天と一体に巡ること」、そしてもう1つは「もう十分にある、溢れている」から転じて、これ以上女子はいらない、またはもう子どもはいらない、という意味を持っている…
余談
映画版では髪型・胸などの身体的特徴まではさすがに再現されていない。が、残念な趣味のTシャツだけはしっかりと反映されている。