放出系
ほうしゅつけい
漫画「HUNTER×HUNTER」に登場する特殊能力「念」の属性の一つ、またはそれを得意系統とする能力者。
概要
念能力の系統の一つ。六性図では左上の頂点に表記される。
オーラを飛ばす能力。
正確にはオーラが体から完全に離れた状態でも念を維持する。通常オーラは肉体から離れると霧散してしまうが、この系統の能力者はオーラを体から離して留めることができる。
代表的能力は、オーラの塊を飛ばして相手を攻撃する「念弾」である(強化系同様「纏」と「練」の基礎能力の強さが威力を決める)。シンプルゆえに対処が難しく、オーラを肉体に纏うことが前提である「念」は、訓練なしではオーラを切り離すことすらできないため、中・遠距離戦では絶大なアドバンテージを誇る。
この系統を会得しているかどうかで、「発」の射程距離、持続時間、強度が大きく影響する。
不得手だとオーラが体から離れた瞬間に低精度、あるいは消滅してしまうことになるため、系統に問わず念能力者はある程度の放出系の修行を迫られる。
他の系統と組み合わせると、離したオーラに能力を付加したり、制約と誓約を強制したりといったことも可能となる。このため「操作系」・「変化系」・「具現化系」能力と併用されることは珍しくない。
作中では他系統との複合能力が多く登場し、放出系単体のみの能力では念弾ばかりが目立ち、不遇な系統として読者から評価されがちであった。しかしオーラを体から離して留める能力が本質であるこの系統はオーラを介して、非常に多種多様な効果を自他ともに齎すことが判明した。
瞬間移動 | 念弾と同じくポピュラーな放出系能力。体から離したオーラに向かって、物質を瞬時に転送する。主に念を込めた道具を出入り口とする結界形式、強制力が強いが、条件が厳しい地雷形式が使用される |
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念空間 | 現実世界から隔離された空間を生み出す。放出系空間は移動に長けており、条件を満たすことであらゆる場所に出没し、対象を空間に入出させることができる |
徴収型 | オーラを取り込む能力。自分ではなく、他者のオーラを切り離して肉体に留める。オーラを吸収し、肉体の再生、念の強化、「発」の解析などが可能となる |
他にも読心・精神作用・ダメージ転換・物質透過・憑依といった様々な「発」を作り出すことが可能となり、相反する具現化系とはまた違う方向で独創性を反映する。
総評すれば六系統で最も応用性があり、器用に活用できる系統であるといえる。