アントライオン・ドーパント
あんとらいおんどーぱんと
「俺の餌になれよ、アリンコォッ!」
概要
『風都探偵』第7話「sの肖像」で左翔太郎が少年だった頃に遭遇したドーパント。
誰にも相手にされないある男が、アントライオン=蟻地獄の記憶を宿すアントライオンメモリで変身したドーパント。
巣を作っているアリジコクそのものを模した頭部を持ち、胴体は体毛に覆われたような生物らしい要素を強く残している。また、初期に開発されたメモリの特徴なのか人間のような瞳を持つのも特徴。
漠然とした社会への不満と単なる腹いせ(要するに非リア充)から、子供やカップルを無差別に襲っており、特にカップルがどちらか一方でも助かって欲しいと助け合う姿を、ネチネチと嘲り笑いながら追い詰めるなど極めて醜悪な性根の持ち主。特に幼い女児の体液を啜ることを好んでいた。
超常的なドーパントの力にのめり込んでいたのもあり、最終的にはこの能力で「風都の神になろう」と企んでいたらしい。
能力
普通の人間では脱出不可能なほどの規模を持つすり鉢型の巣を作ることが可能で、引きずり込んだ相手の体液を啜る。また毒針を飛ばす能力もある他、自分が作った巣の中では縦横無尽に動けるなど直接的な戦闘力も高い。
活躍
はるかぜ公園に出現してカップルを襲撃し、自身の能力で生み出した蟻地獄に引きずり込もうとする。この時、必死に女性だけでも助けようとする男性に「見捨ててしまえ」「このままじゃお前も道連れで死ぬ」と悪魔の囁きを投げかけるも(この時、女性もこのままでは二人とも蟻地獄に引きずり込まれると悟り、自分を捨てて逃げるよう男性に叫びかけていた)、男性は断固拒絶。業を煮やして二人とも引きずり込もうとするが、偶然通りかかった翔太郎がカップルの男性と協力し、女性を救出して逃がすことに成功する。
すると「お楽しみ」だった女性を逃されたことに逆上。翔太郎の右足に毒針を浴びせて男性と共に巣に落とし、「お楽しみを逃がした罰」として男性の体液を吸い付くし、生きたままミイラに変えて殺害、遺体を蟻地獄の中に投げ捨てる。続けて「女の次に体液が美味い子供」である翔太郎を喰らおうとするが、風都を愛する翔太郎の怒りの言葉を受け、「お前を喰ったらバカが伝染る」と翔太郎を殺害しようとする。しかし、シュラウドの通報で駆け付けた鳴海荘吉に阻止され、彼が変身した仮面ライダースカルと交戦。
最大の武器である毒針を難なくはたき落とされたことで「並のドーパントじゃない」と判断するも、彼が自身テリトリーに入っているのを確認し、上記の能力で翻弄し反撃。直後に頭部にある顎でスカルの首を挟んで体液を吸おうとしたが通用せず、動揺している間に強烈な肘打ちを叩き込まれてしまう。最期はライダーキックを受けてメモリブレイクされた。
毒素の強い初期型のメモリであったのもあり、メモリブレイクと共に死亡した変身者の男は化け物を見たような恐怖の形相を浮かべており、その身体は自らが造った蟻地獄の中へと沈んでいった。
余談
アリジゴクとクワガタムシの見た目が似ている点から、MOVIE大戦COREで仮面ライダースカルが戦ったバット、スパイダー同様、メモリガジェットを裏モチーフとした怪人と推測される。
関連項目
仮面ライダーW関連
スパイダー・ドーパント:カップルを標的にしたドーパント繋がり。こっちはガチでリア充を爆発させている。こちらも初期型のメモリであり、変身者はメモリブレイクと共に死亡した。