「人々に忘れられた者たちが生まれ続ける限り、わたしは不死身だッ!」
概要
CV.池田勝
『映画 ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス』に登場するプリキュアと対峙するマシューが用いるアイテム。
このクラリネットを奏でることにより、マシューは人々が捨てたり忘れ去ったりしたガラクタに意思を与え、自由に操ることが出来る。
実は今回の一連の事件の黒幕で、人間に粗末にされたり忘れたりしたモノたちの怨恨によって生まれた存在らしい。付喪神のようなものだろうか。
相田マナの飼い犬であり、無念のうちに亡くなってしまったマシュマロを唆してマシューとして蘇らせ、その憎悪の感情につけこんで世界を襲わせた。
マシュマロとマナが和解した後は、自ら浮遊船を使用して未来の世界を襲撃する。
プリキュア、マシュマロらもミラクルブーケライトの力を使って未来の世界へ移動、浮遊船内での最終決戦となり、プリキュア最大の決め技である「プリキュア・ラブリーストレートフラッシュ」も効かないほどの強さを見せるが、最期はエンゲージモードとなったキュアハートの黄金の弓矢に射抜かれて消滅した。
その末路
ある意味ではこのクラリネットも人間の自己中な心が生んだ被害者と言えないでもないのだが、和解や改心の余地も与えられず倒されてしまった(プリキュアシリーズの映画のボスにはよくあることではあるが)。
しかし、マシュマロの無念や憎悪を利用し人々をオモイデの世界に閉じ込めた所業を思えば、そのような最期を迎えてもおかしくはないだろう。
TVアニメ本編の敵にさえ愛を振りまき平和的解決に努めようとしたマナもこのクラリネットに限っては三人称が「アイツ」になり、ドキプリのTVアニメ本編・劇場版の双方で唯一「絶対に許さない」と言い放ったあたり、マナを最も怒らせた敵であるといえる。そしてそのマナが極めて個人的な理由で敵を倒した唯一のケースでもある。つまり慈愛の心の塊であるあのマナの逆鱗に触れてしまったある意味凄い奴である。(もっとも次作本編の黒幕も似たことをやらかしてるが)
しかし、人間がモノを大切にしなければいつか第二第三の自分が生み出されるだろうと、子供向けアニメらしい教育的示唆を込めた王道の台詞で最後を飾っている。
実際、後のプリキュア映画作品にも、人間に怨みを抱いた物のお化け(付喪神)が敵の正体の作品がちらほらある。
余談
クラリネットの元ネタは剣崎真琴/キュアソード役の宮本佳那子女史がかつて『キッズ劇場Neo』で歌っていたクラリネットをこわしちゃったから。
関連タグ
クラリネットをこわしちゃった(恐らく元ネタである童謡)
プリキュアシリーズ関連
:プリキュア映画で、付喪神系ラスボスの後輩たち。
その他
ジュダム ネコジャラ マティ:こちらも同じような出自から似たような事をした。
オバーン イゴマス キットラ:こちらも同じような事をした者達。ただしこちらはトイマジンと同様和解した。(オバーンの同僚はクラリネットと同じような末路を迎えたが。)