苦しいか…。オレたちはこの何倍も苦しんできた。
オレたちヨソ者が生き残るにはおまえたちをおしのけて、すみ家をうばいとるしかねえんだ。
そしてそれがオレたちをこんな目にあわせた人間どもへの、復讐になる。
概要
カクタス軍団に属するギラファノコギリクワガタ。
基本的にカクタス軍団のムシは洗脳されているが彼は自らの意志でカクタス軍団に入っている。
顔の左側に大きな傷が入っている。
その傷が原因で欠陥品扱いされ、人間に捨てられた過去を持ち、人間への恨みを在来種のムシ達を傷つけることで解消していた。
キングの角を挟み折ったのも彼であり、冒頭のセリフはそのときに発したものである。
自身とは真逆(希少価値の高い個体)のヴィータのことを妬ましく思っている。
カード化はされなかったが、アダー完結編では学年誌付録の固有名詞付きムシカードを使用した時に敵限定で登場する事がある。
キングとの再戦
思い出したぜ…きさまはあのときのガキか…
前はツノだけで見逃してやったが、このオレを投げ飛ばした罪は重い。
体をまっぷたつにしてくれる!!
バトルプラント、イータの罠にはまり地下迷宮に閉じ込められたタンゴとキングをイータと共に迎え撃つ。
最初はキングがトラウマで足がすくんでいたこともあり巨体に似合わぬスピードや超必殺わざブルロックで圧倒する。
しかし、カクタス軍団を裏切りタンゴ達に協力するようになった、ヴィータの最後の力を振り絞った奮戦、そして怒りで覚醒したキングの闘志にじりじりと追い詰められる。
見下していた者に反撃されたことに苛立ち、キングのわざが通っているにもかかわらず、無理やりねじ伏せようとしたことにより皮肉にも自身の右大顎が砕けそこにキングのスーパートルネードスローをくらい敗北する。
キングめ…この借りは必ずし返してやる…!
ネタバレ注意!
オレは生まれかわる…。
キング、きさまをたおすために
ククク…。俺は地獄から帰ってきたぜ、キング
おまえの息の根を止めに!!
復活
おまえらの平和、幸せ。オレをはじき出したこの世のすべてを力で押しつぶしてやる!!
敗北したものの息がまだ残っており、自ら進んでイータの力で大量のムシを使いパワーアップし失った大アゴを再生、更に大顎に毒を持たせる改造手術を受ける。
憎しみの矛先は自分を捨てた人間達から完全にキングに向かい過度に上がった強さを得た体でキングの攻撃を弾き再び圧倒するが…
キラッ
タンゴ「なんだ…今の光…。」
「マティの大アゴがずれている!」
「そうか!今までのキングの攻撃で、治ったばかりの大アゴがぐらついているんだ!」
「キングー!! 立て!みんなの未来のために!!」
無駄かと思われていた攻撃により再生したばかりの大顎がぐらつき、それをタンゴに見抜かれる。
そしてキングのダゲキわざにより毒顎が飛び…
毒顎はマティの胸に刺さった
キング「おまえは自分の力に負けたんだ。自然の力を超えた、強すぎる力に」
自らの毒で動けなくなってしまった所をスーパートルネードスローでトドメを刺され、主となっていたイータも本体をタンゴのスーパーアンバーによって焼き払われ消滅した。
それは、過去に八つ当たりして見下していた者への恨みを募らせ堕落し、最終的には自分のしていた行為が全て返ってくるという皮肉な末路であった。
余談
掲載時はまだギラファノコギリクワガタは復活しておらず、2005セカンドプラス以降のムシカードで超必殺わざになる「G・ネックブリーカー」は使用しなかった。
現実のギラファノコギリクワガタ(ケイスケギラファノコギリクワガタ)もインドネシアから大量に輸入されるため希少価値も低く、ドルクス属と比較して人気があるとはいえない。
また、大顎が細長いため折れやすく、図鑑などでも「体格の割にパワーは強くはない」と記載される事がしばしばある他、原作のカードでは「長すぎる大顎が邪魔になる時がある」と記載されている。
- この為か、「アニマルカイザー」では「世界最大のクワガタムシ」と記載されているにもかかわらず銀のカードとして登場する。もっとも、アニマルカイザーのクワガタムシには金のカードがない(体長は劣るがそれより高い戦闘能力のスマトラオオヒラタクワガタ、パラワンオオヒラタクワガタ、アルケスツヤクワガタはアニマルカイザーには登場しない)が…
ただし115mmを超える特大個体は高値で取引される。カブトムシ・クワガタムシは全種特大個体の価値は高い。
- カードの体調の欄には119mmと特大個体の体長が記載されている。
甲虫目の中ではツチハンミョウが毒を持ち、漢方薬として用いられることもあった他、暗殺に用いられることもあった。甲虫目は種数のわりに中では毒をもつ種はかなり少ない。