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ネコジャラ

ねこじゃら

ネコジャラとは映画「ドラえもん のび太のワンニャン時空伝」に登場するキャラクターである。
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概要編集

CV:泉谷しげる

本名は「ネコジャラ左ヱ門之丞景虎(さえもんのじょうかげとら)」。ワンニャン国一の富豪である「ネコジャラ一族」の当主で、大遊園地ネコジャーランドのオーナー。

外見は祖先であるズブによく似ている。


表向きには次期大統領候補ともいわれる実力者だが、裏では人間に虐げられてきた先祖の恨みを晴らすため、未来の人間世界征服を企んでいた。その原因は先祖代々受け継いだ「闇の黙示録」なる書物で、そこにはまだ野良猫だった先祖が抱いた人間に対する強い憎しみが綴られている。


愚鈍そうな見かけに反して相当な手練れで、ワンニャン国の標準武器である雷撃剣「ロッドソード」の白兵戦ではハチを歯牙にもかけず、ドラえもんのひみつ道具「名刀電光丸」に対しても電池切れに追い込むまで戦い続けた猛者。


動向編集

作中では遥か未来の人間社会へ赴く為、十数年前に発見された謎の残骸を元に、新たなタイムマシン「時の箱舟」の開発を秘密裏に進行。

必要な労働力や技術者は、遊園地に来ていた市民を誘拐して強引に働かせており、ハチ達4人の両親もその被害者だった。


その関係で疑いを持ったハチ達と、協力者になったのび太達は、遊園地の地下を調査した結果タイムマシンを開発している工場を発見。

同時期に部下であるニャーゴがドラえもんを拉致し、磔にして「闇の黙示録」を先祖のズブが書いた事とその内容、そして黙示録と一緒に受け継いでいた「進化退化放射線源」で、未来の世界の人間を退化させペットとして奴隷にする事を語る。


加えてタイムマシンにかかる莫大な動力を確保すべく、地球に迫る隕石群と天変地異から他星に逃れるため政府が保有していた大量のノラジウムを強奪。計画を実行するためには、残された自分の一族以外の者がどうなっても知った事ではないと言い放った。


どうする?機械ネコ

猫質

当然協力を拒むドラえもんだったが、ジェットコースターの線路にシャミー縛り付けて人質にするという非道な光景をモニターで映し、脅迫で進化退化放射線源を直させることに成功。


彼の配下・スパイであったが絆されていたシャミーの命乞いで、ドラえもんは処刑せず再利用することにしたが、直後のび太とハチがロコロコ号で乱入し、大混戦が始まる。

復活したドラえもんにもその実力で勝利しかけるが、自分に反発して彼を庇ったシャミーを攻撃したことでドラえもんの逆鱗に触れ、怒涛の猛攻と石頭を食らって敗北した。


進化退化放射線源も完全に壊され、労働者たちにも逃げられて全てが明るみになり、タイムマシンも工場諸共隕石群の被害を受けて水没。かくして彼の野望は終わった。



…かに見えた。


“人間共め!!今こそ恨みを!!!”

人間共めぇ!!今こそ恨みをぉおおお!!!


その後、ノラジウム製のび太像を運ぶハチ達を、遊園地のメカに乗り邪魔しようと襲い掛かる。怒りのあまり我を忘れ狂乱したその形相は、ズブの怨念が乗り移っているかのようだった。


一刻を争う運搬中で満足に戦えない皆を文字通り振り回すが、のび太、イチ、そしてドラえもんの連携プレーによる「ビッグライト」で巨大化したけん玉でコックピットごと叩き潰され、今度こそ完全に敗北。

墜落・爆散したメカの引火で「闇の黙示録」も燃えてしまい、一族の野望は潰えることとなった。その後は、部下のニャーゴと共に逮捕され、脱出した宇宙船で雑用をさせられていた。


評価編集

映画ドラえもんの敵は私利私欲でエゴに満ちている悪役が多い中(恐竜ハンターやシャーマン一味、ガルタイド鉱業、鉄人兵団、ギガゾンビ、怪魚族など)ネコジャラの目的は「人間に捨てられ生きることすら禁じられた先祖の恨みを晴らすため」という比較的珍しいものとなっている。


あくまでそこに至るまでの手段が断罪されるべきもの(自身の一族の少女を取引の材料として死のギリギリまで危険にさらす、脱出用に蓄えられていたノラジウムを部下に強奪させる、上記の通り多くの国民を見捨て自分の一族のみで未来の地球へ行こうとした等)で、復讐を誓うこと自体は普通の感性であり、ある意味先祖同様の被害者といえる。

このことから彼が単なる悪役として成敗されて終わる本作の脚本に不満や疑問を持つファンは公開当時から多い(主人公であるドラえもんが彼の怒りに全く理解を示さず同情すらしなかった部分も大きい)。


一方で、あくまで人間に虐げられたのはズブ達であってネコジャラ自身は人間から何かされたわけでもなければのび太達が来るまで実際に人間を見たこともなく、先祖の復讐や自身の野望のためなら一族以外がどうなろうと意に介さず、手下や自分を慕う者でも平気で見捨てるやり方は、奇しくもあれだけ憎んでいた「自分の都合で犬猫を捨てる身勝手な人間」そのものである。

先祖の復讐を盾に同族すら傷付け、今まで見たことも無かった人間を闇の黙示録だけを根拠に一方的に憎悪して奴隷化しようとましてや自分達の先祖を救ったのび太達に恩を仇で返し、危害を加えようとするネコジャラがであることは間違いなく、「同情できるし被害者の面もあるが許される範囲を超えている」「劇中での成敗の流れは妥当」という意見も少なくない。


なお、大魔境の犬たちと違って彼らの科学力は少なくとも現代の地球よりは上であり、人間のペット化に固執しなければ人間世界の征服自体は難しくなかったと思われる。



余談編集

演じた泉谷は、奇遇にもかつて『平成狸合戦ぽんぽこ』にて、ネコジャラ同様人間に敵意と復讐心(こちらは住んでいた森を開発で更地にされたことが原因)を持つ狸の権太を演じており、同作にはイチ(ハチ)の声を演じた林原めぐみも出演している。また権太はそのことに執着した結果、同胞共々交通事故で命を落としてしまうなど末路も似ている。


関連タグ編集

ドラえもん 映画ドラえもん のび太のワンニャン時空伝 シャミー ズブ

泉谷しげる 哀しき悪役


ホーディ・ジョーンズ:同族は人間から酷い目にあわされたが自分が何かされたわけではない、一方的に人間を憎悪している、同族であっても容赦がない、人間の奴隷化を目論む等何かと共通点が多いキャラ。

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