概要
人間に捨てられた後、ドール博士に修理され意志を与えられたロボットのおもちゃ。
自らを捨てた人間たちに対する恨みを抱いており、自分と同じく人間を恨んでいるおもちゃを率いて人間への復讐を企てている。
魔王のような見た目通り冷酷非道な性格だが、その一方で自らを修理したドール博士や博士の孫娘サユリ、人間に協力的なおもちゃ達には危害を加えないなど、意外にも恩義に厚く律儀な一面も持っている。
ラスボスらしく様々な武器や特殊能力を持つほか、火山の火口奥にはキットラ帝国と呼ばれる領地を有しており、そこには居城のキットラ城が存在する。
作中での活躍
ゲーム冒頭にて人間の世界へ侵攻することを宣言。そのためにサユリを誘拐してドール博士に時空装置の鍵を渡すことを要求する。ドラえもん達がサユリ救出に来るが、彼らを目からの光で時空の彼方へ吹き飛ばし、博士を誘拐して時空装置を奪取することに成功した。
時空装置で人間の世界におもちゃを送り込んで暴れさせたものの、ドラミの助けでドラえもん達が現代に帰還。裏山の時空装置を通ってトイズランドに戻ってきてしまう。彼らを攻撃すべくビームを発射するもひらりマントで跳ね返され、自らの手で時空装置を破壊してしまう。
侵攻手段を失ったキットラはドール博士とサユリを交換条件として、トイズランド各所の洞窟に隠された時空装置の設計図を要求する。ドラえもん達は要求通りに設計図を渡したが、キットラは約束を反故にしてキットラ帝国に逃亡。時空装置の修復を企む。
最後はキットラ城に乗り込んできたドラえもん達全員と一騎打ちを繰り広げた。
攻撃能力
- 三連レーザー➀
対ドラミ戦のみ使用。
地上で頭部・胸部・脚部から計3本のレーザーを同時発射する。
攻撃範囲が広くジャンプでしか回避不能。
- 三連レーザー②
対のび太戦のみ使用。
地上で頭部・胸部・脚部からレーザーを一本ずつ発射する。
レーザーが発射される順番はランダム。
- 空中3WAYレーザー
対ドラミ、しずか、ドラえもん戦で使用。
飛行しながらの上下斜めと前方にレーザーを発射。対ドラミ戦のみ色が異なる。
発射時の隙が長く、攻撃範囲が狭いので回避しやすい。
- 分身
対のび太、対スネ夫戦時に使用。
半透明になり、分身を発生させながらスライド移動する。
攻撃時間が長いうえに使用中は完全無敵。
- 放電
対のび太戦のみ使用。
電撃は空気砲やスモールライトなどの貫通弾以外を防いでしまう。
- 拡散ミサイル
対しずか戦のみ使用。
しずかのいる位置に向けてミサイルを発射する。
ミサイルはしずかのいた位置で爆発して6方向に弾が拡散する。爆発地点の真上が安置。
- 氷柱
対スネ夫戦のみ使用。
指を斜め上に掲げた後、地面を3か所氷結させそこから氷柱を出現させる。
攻撃前後の隙は大きいが、氷柱は貫通弾以外を防いでしまう。
- 火炎
対スネ夫戦のみ使用。
指を掲げてからまた下げる動作を行うと、背景の燭台から火の玉が出現。
火の玉が落下すると地面に沿って火炎が走る。
- 光弾
対ジャイアン戦のみ使用。
身体を前傾姿勢にして拳を突き出しながら、大型かつ弾速の速い光弾を発射する。
対ジャイアン戦のみ使用。
拳を前方に突き出すと手首から先が発射される。
発射された手首は弧を描くような軌道でキットラの腕に戻る。
- 踏み付け
対ジャイアン戦のみ使用。
空中に飛び上がったのち、ジャイアンのいる位置に向けて落下してくる。
- 鉄球
対ドラえもん戦のみ使用。
手首から鎖付きの鉄球を出し、ドラえもんの位置で振り回す。
ドラえもんはしゃがみ時の体高が低いので、しゃがんでいれば当たらない。
- 高速分身
対ドラえもん戦のみ使用。
先述の分身と動作は同じだが、動作が高速化しておりほぼ回避不能。
関連イラスト
(注:二枚目以降)
結末(ネタバレ注意)
最終決戦直前、キットラは自らの哀しき過去を語り始める。
キットラが普通のおもちゃだった頃、彼を買ってくれた子供は、最初のうちこそ遊んでくれたが、すぐに新しいおもちゃに夢中になり、まだ壊れてもいないキットラをゴミとして捨てたのだという。その屈辱と怨念がキットラの原動力となっていたのだ。
似たような過去を持つドラえもんは彼の境遇に同情したものの、それでも人間への復讐は間違っていると断言。その言葉に逆上したキットラは彼らに襲い掛かった。
最終的にはドラえもん達との戦闘に敗北したが、のび太たちは人間の過ちを認めてキットラを修理しようと提案する。その言葉で正しい心を持つ人間がいる事を知ったキットラは改心。トイズランドでドール博士たちと共存してくことを決意したのだった。