概要
単なる電子メールの送信、受信機能に留まらず、ソフトに内蔵された「ペット」によるメール配達、ペットの育成、コミュニケーションなどが可能で、愛玩メールソフトとも呼ばれた。
ペットでは、ピンクのテディベア「モモ」(タイトル画像中央のクマ)やコモモ(モモを小さくしたようなクマ)などが有名。
本稿では当ソフトが元となったアニメ「PostPet モモ便」についても触れる。
ペット
最初にリリースされたパッケージ版「PostPet DX」では、次の4種類が実装された。
- モモ(CV:森久保祥太郎)
テディベア。
ソフトでは喋らないが、後述のアニメ作中では喋る。
- ミッピ
- フロ
雑種ネコ。
制作スタッフが飼育していたネコの名前が採用されている。
- スミコ
オカガメ。
フロ同様、制作スタッフが飼育していたカメの名前が採用されている(そのカメはスミコと名付けられているがオスだった模様)。ときどき某怪獣のごとく火を吹く。
次いで1998年にリリースされた「PostPet 2001」では、次の4種類が追加された。
- じんぱち
- ウシェ
架空の種族のペンギンで、顔の白い縁取りは制作スタッフの故郷に生息するカササギをモチーフとしている。
- ジョン
雑種犬。
- シンゴ
ひみつメカ。
後述のV3への移行にあたり「シンゴR」へモデルチェンジされ、旧来のボディはイソウロウの「ひみつメカクラシック」となった。
2002年に発表された「PostPet V3」では、次の2種類の追加と1種類のモデルチェンジがなされた。
- コモモ族(CV:新谷真弓)
モモにそっくりのクマ。
そっくりなだけで、決してモモの子供や兄弟ではない。
V3の初回限定版に封入されていた絵本では、モモと出会った経緯などが描かれていた。
ソフトでは喋らないが、CMや後述のアニメ作中では喋る。またV3から装備された留守電機能で吹き込まれるコモモ族の声も新谷真弓が担当した。
郵便配達ロボット。
イソウロウとして、志半ばで挫折したという設定のヤングポストマン(中退)がおり、こちらも戦国武将の幼名が付けられている。声が聞けるのは留守電機能で吹き込まれるもののみであり、モモやコモモ同様にソフト内でペットが直接喋ることはない。
- シンゴR
ひみつロボ。
旧来のボディでは新規に装備された「アクセサリー」機能に対応できないため、V3からはモデルチェンジされた。そのため名前の「R」は「Reborn」から採られている。
2005年に発表された「Webメール de PostPet」では、次の1種類が追加された。
- モコ
このほか、次のユーザーが飼うことのできないキャラクターがいくつか存在する。
- ポストマン
郵便配達ロボット。ペットに代わってメールの配達をしてくれる。上司としてかつて存在したポストパットパークにて働いていたキングポストマンや、パーク銀行に勤めていた緑色のポストマン、オオカミ研究所に勤めていたブラックポストマンがある。
- アンノウン
紙袋を被ったペット。V3から2001など、バージョンの違うソフト間でメールを送ると相手の部屋に現れる。
- イソウロウ
V3で実装された。色違いのコモモ族をはじめ、カッパ子分やオバケ、ハニワ馬、モップ犬(モッピー)などがある。留守電機能で部屋にメッセージを残すこともあった。
アニメ「PostPet モモ便」
2004年から2005年にかけて、TBS系で放送されていた子供向けバラエティ番組「ブリンぶりん家」および「フューチャービーンズ〜みらい豆〜」内で放送されていたショートアニメ。
前述のモモとコモモが過去から未来、海の底から宇宙の果てまで様々なところへ手紙を配達するという内容であった。
キャストは森久保祥太郎と新谷真弓の2名がモモとコモモのほか、全てのキャラクターを担当していた。
劇中ではモモとコモモのほか、他のペットやイソウロウもカメオ出演していた(例、スミコ形の時計、モモとコモモを見送るシンゴR、ミッピの頭部型の石像など)。
また途中から登場したサイのロックは、当アニメとは繋がりのない、女児向け漫画雑誌「なかよし」にて連載されていた「ポストペットスクール」にも出演していた。