徳弘正也の経歴
1959年3月1日生まれ、高知県出身。四国学院大学(善通寺市)卒。
実家は山奥の農家だったが手塚治虫に憧れ漫画家を目指し、1983年に集英社・少年ジャンプで連載した『シェイプアップ乱』にて漫画家デビュー。
『シティーハンター』と並んで「もっこり」と言う擬音を広めた事でもわかる通り過激な下ネタギャグを売りにしているが、その反面シリアスな展開において人間ドラマや社会風刺にも定評がある。本人曰く「私がうんこちんこボインを描かなくなったらそれは人生が終わったということである」と下ネタが自身の作風である事を自認している。ちなみに、ギャグシーンでこける人が「スピード線」を描いて転倒したのは徳弘作品が世界初である。また、どんな美男美女だろうと号泣させると現実に近いグッシャグシャな表情を描く。
格闘ギャグマンガ『ジャングルの王者ターちゃん♡』が大ヒットしアニメ化もされたが、その後はしばらく低迷。
青年漫画雑誌スーパージャンプ連載の『狂四郎2030』によって新境地を開拓し、『昭和不老不死伝説 バンパイア』シリーズを連続して世に送り出した。
原点の作風に立ち返った『ふぐマン』を連載するも二年の後に打ち切りとなった。
小学館ビッグコミックスペリオールにて異色探偵モノ『亭主元気で犬がいい」を連載し無事に終了。その後集英社の漫画雑誌に戻る。
2014~2015年までグランドジャンプ誌で水戸黄門御一行をブラック企業として描く『黄門さま~助さんの憂鬱~』を連載。
終了後、グランドジャンプPREMIUMで『もっこり半兵衛』を連載。途中から書き下ろし作品となり、2巻以降は単行本化されていないが、現在も電子書籍にて展開中である。
『ONEPIECE』の尾田栄一郎は元アシスタントであり、徳弘の「描き込む思いは読者に必ず伝わる」という言葉と思いは尾田の漫画家人生に影響を与えており、今でも徳弘を慕っている。
徳弘の手掛けた4コマエッセイ漫画にでてくる「アシスタントのO君」が若き日の尾田栄一郎といわれる。どんなシリアスなストーリー展開をしても必ずギャグをぶっこむおだっちの作風は師匠である徳弘譲りと言って良いだろう。また、彼を通して鳥山明と懇意になり、その際にサインや写真をねだる尾田の行動力に閉口している。
他には『蒼き鋼のアルペジオ』で有名なArk Performanceの光吉賢司もかつては彼のアシスタントだったという。
同じくジャンプで『ついでにとんちんかん』を執筆していたえんどコイチは当時のギャグ漫画家であった徳弘をジャンプ漫画家では下ネタの最高峰とし、敵わなかったと後年語っている。ギャグに対するズッコケ描写は影響を受けたとも。
大学在学中に少林寺拳法を学び、以降はダイエットも兼ねた筋トレに余念がない。
趣味はモデルガン収集で、漫画にもよく銃火器の解説が書かれる。また「狂四郎」以降は歴史ネタを取り扱うことも増えた。ボディビル評論も趣味らしく登場人物は基本男性は筋肉質で女性はナイスバディな傾向が強い。その為、アメコミに近い画風でもある。
作品
週刊少年ジャンプ
スーパージャンプ
グランドジャンプ/グランドジャンプPREMIUM
ビッグコミックスペリオール
関連タグ
高知県 - 出身地