概要
プロフィール
人物
赤色の長髪に左目の眼帯が特徴的な長身の山田浅ェ門。段位は試一刀流一位で担当死罪人は陸郎太、最も危険な死罪人なので自らが引き受けると志願した。
山田家当主の吉次師範の下で一門を支える大黒柱。戦闘能力はそこまで高くないが、門下生の指導や処刑人としての心得など当主を継ぐ適正が一番備わっているため段位が一位の座にある。島の上陸前の時点で山田家次期当主に一番近い人物である。
作中本編の段位持ちの中で最も長く山田家の道場に通っており、佐切や殊現、士遠とは幼少期からの長い付き合いがある。幼い佐切に彼女の父であり山田家の現当主でもある吉次が処刑場で御役目に従事する様子を見せたり、士遠と一緒に寒い冬空の下で山茶花を見て楽しんでいる姿が見られる(二人揃って桐馬にジジイっぽいと隠れて呼ばれた。)。
ある事情で心を閉ざしていた幼少期に寄り添ってもらった殊現にとっては特にかけがえの無い存在であり、彼の直の師匠でもある。
左目は乳児期の病気で失明したため、普段は眼帯を付けて業務に勤しんでいる。殊現の回想で15歳の時の衛善の様子がうかがえる、島上陸時よりも髪が短く表情が柔らかい。趣味は神社仏閣巡り。
(ファンブックより)
スピンオフ
地獄楽の小説の第一弾「うたかたの夢」の第4話“桜咲く庭”では早朝の散歩を楽しんだ後典坐に士遠の過去を語る姿が、第二弾「波間の追憶」の第4話“刀に映るもの”では入門したての殊現の心を開くのに一役買う姿が書かれている。“桜咲く庭”の方はアニメで映像化もされた。
それぞれ彼の面倒みの良さとジジくさい一面がよく分かる話となっている。
結末
以下ネタバレ注意
島に上陸した直後、腹を空かせた陸郎太の奇襲を受けて即死する。作中に登場する山田浅ェ門の中で最初にこの世を去ることになった。(作者インタビュー曰く、作品を作る際に読者の意表を突くため衛善が序盤で死亡するのは予め決めていた。)中盤から追加上陸した彼の直弟子殊現が彼の遺体を最初に発見したことにより、物語はより混沌の展開になっていく。
物語の終盤で、殊現が自分の恩師であった彼の技を模倣した最後の一撃を繰り出す際には、白骨化した姿で化現する。直弟子に受け継がれた自身の一撃技は結果的に蓮の企みから江戸を救う結末に導いた。
関連イラスト
青年期