概要
プロフィール
人物
容姿は黄色のおかっぱ頭に目までかかる程の前髪、おちょんぼヘアー。前髪で隠れた大きな四白眼が特徴的で、身長が低くその体格の小ささから“プチ”=“付知”と名付けられた。イメージカラーは蒲公英色。
命への興味から腰にいつも解剖の道具をつけているため、ニ本の刀は肩にかけている。山田家の倉がほぼ専用の研究室と化しており、趣味の一端で医学書や製薬、解剖に没頭していた。
彼の実験の域は料理にも及び、道場の中では一番不人気の食当であった。
性格
解剖や臓器に並々ならぬ愛着を持ち、処刑だけでなく製薬など医学に貢献する山田家に誇りをもっている。感覚の違いから、山田浅ェ門内では話が合う者は少なく俗な雑談に入る気はないが、かと言って無関心という訳でもなく最初から誘われないのは嫌がる面倒臭い面がある。
一見マッドサイエンティストの様な態度を見せるが、深く関わればたとえ罪人でも肩入れしてしまう人間味あふれる一面も持つ。
島での動向
死罪人民谷巌鉄斎の担当処刑人として神仙郷に上陸することになる。持ち前の解剖学や製薬の知識を生かして彼の腕や後に合流する上陸組の怪我の治療に一役買う。
仙汰とは方向は違えど勉学に励む者同士で気が合い、親友である彼の戦死を知ってからは、島で無意味に命を散らす事への忌避感を抱くようになり、戦意を失っていた捕虜だった“道士”を逃したり、負傷した仲間たちの治療に全力を尽くす様になる。
佐切達と合流した後は専ら民谷巌鉄斎とペアを組み、天仙が棲む“蓬莱”へ挑む。
ノベライズ
スピンオフの小説第二弾「波間の追憶」の第1話“矛盾する生命”では、付知が仙汰や佐切と団子を食べてお茶する姿や、ご近所で起きた殺人事件を持ち前の解剖・人体知識をもって犯人探しする様子が書かれている。原作者曰く付知の描写がかなり自身の想像通りらしい。ファン必見の1話である。
結末
※ネタバレ注意
天仙と激闘を繰り広げた後に、幕府の命令で投入された追加上陸組が“蓬莱”に到達したことにより事態は混乱へ。その追加組を取り纏める殊現と遭遇し、共にいた罪人民谷巌鉄斎に肩入れしているとして衝突することに。
殊現は仙汰のように付知の興味に理解を示す数少ない友人の一人であり共に倉の研究室で解剖や人体の研究をする仲であったが、罪人の巌鉄斎を庇ったことにより幕府の世に歯向かったとして、彼は付知に粛清の斬撃を与える。瀕死状態になった付知は何とか立ち上がれる力はあったが、一人分しかない治療物資を同じく斬撃を受けた巌鉄斎に使った後に自ら息を引き取る。
情について自問自答した末に人間の迷いと矛盾を肯定した最期となった。彼の死は「地獄楽」のテーマとなっている“中道”と大きく繋がるものである。
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山田浅ェ門付知:別名