概要
プロフィール
人物
髭面の厳しい浪人風の男。
今は死罪人だが、"八州無双の剣龍"と呼ばれた剣豪として、周辺の地域では名が知られていた。
担当する山田浅ェ門は付知。
さる藩の藩士として仕官していたが、その藩主の酒宴での「いくらお前でも龍までは斬れまい」という酔った勢いの軽口に反発してしまい、龍の彫り物のあった屋敷の門を扁額(表札代わりに飾った額)ごと叩き切ったため、不敬罪となって死罪人に落ちぶれてしまった。
豪放磊落そのものの性格で、豪快かつ型破りな性分。
一見すると何も考えずにいるようだが、生存本能に根差した直感力は鋭く、時に物事の本質を的確に捉えさえするほど。
島に上陸した直後、島特有の蟲に腕を刺された際に、咄嗟に腕を切り落として寄生植物の開花を防いでいる。
生き抜くためには、卑怯も裏切りも辞さない現実主義者だが、一方で子供や女性には寛容で、メイを肩に乗せてやったり、彼女が道士たちから受けた仕打ちを知って嫌悪感を顕にしている。
その目的は、ずばり「不老不死」。
――とはいうが、一般に言われる「死なず朽ちず生き永らえ続ける」それではなく、歴史に轟くほどの偉業を成して後世まで語り継がれることを指す。
そのために有名を馳せるべく、大きな手柄と更なる強さを欲して、島で戦い続けながら不老不死の薬を探し、自由を得ようとしている。
実は遊女に詳しいのだが「女遊びは剣の敵」だとしてあまり遊郭には行っていない。妓楼の用心棒をしていたから詳しいのである。彼曰く、遊女なら吉原の喜瀬川さんが最強らしい。アニメでは彼のイメージを守るためか喜瀬川さんの話がカットされた。
活躍
本土での死罪人同士の潰し合いでは、積極的には動かず、挑んでくる相手を打ちのめしながら、最終選抜まで生存する。
その後、付知と共に島に上陸して早々に島の蟲に襲われ、直感で刺された左手を手首から切り落とし、花人間になることを回避する。
その後、画眉丸が天仙さまと交戦して谷底に落ちて気絶していたところを見つけ、画眉丸から情報交換と一時共闘の申し出を受けて了承した。
直後、蟲型の道士たちの襲撃に遭い、さらに彼らがメイを狙っていること、その目的が房中術という名の一方的な可愛がりと知り、画眉丸と共に道士たちと交戦。付知の通訳でメイの言葉を理解し、タオを体得した画眉丸と共に道士の撃破に成功した。
剣技
その実力は確かな物であり、若き日に師から教わった「捨てるほど研ぎ澄まされる=自分が見えてくる」という言葉の真の意味を知るために全国を巡って剣技を磨いていった。
「空岳割り」
→読み方は「からたけわり」。鋭い斬撃で敵の胴体を斜めに斬り込む。
「門扉斬」
→読み方は「もんぴぎり」。大屋敷の門扉にあった龍の装飾をぶった斬った技。“八州無双の剣龍”の名を知らしめるきっかけとなった技である。
関連イラスト
長い髭と後ろに束ねた長髪の大柄な男性が民谷巌鉄斎。