「ただ…自分の生き方くらい自分で決めたい…。」
概要
プロフィール
人物
罪人として処刑される画眉丸を監視していた役人の女性。身長は172cmと長身で、画眉丸の150cmから見てかなり大きい。深い焦げ茶の長髪と切れ長な目が特徴的な、壮麗な女性である。イメージカラーは白藍。
その肩書は江戸にお家を置く『打首執行人山田浅ェ門』。
罪人の処刑や刀剣の試し斬り役を務めていた“御様御用”である。試一刀流十二位で上陸した山田浅ェ門の中でも低い位だが、その剣技は数多の処刑に耐えてしまった画眉丸をして死を覚悟するほど。
当主の娘であるため山田家の跡継ぎを産むという役目があるが、それでも一人の武士として研鑽を積んできた。しかし現山田家当主の実父、吉次をはじめ周囲からは女なのにと蔑まれ、街では首斬り浅右衛門の娘だと忌み嫌われていた過去がある。その業にずっと悩みながら自分の生き方や役目に迷いを抱いていた。
処刑場で画眉丸と出会い、彼が「生きることへの執着」を捨てきれないことを見抜き、幕府の免状をもとに「極楽浄土」と噂される島へ連れ出した。島に上陸した後も画眉丸の監視役になり、少しずつお互いに影響を受けつつ生き抜こうとする画眉丸を見ていく内に彼の生き様を見届けたいという想いを抱く。
性格
真面目一辺倒に見えるが、たまにその真面目さ故の天然ボケをしてみせたり、見張りの最中だったにもかかわらず風呂への誘惑に抗えずに入浴を楽しむ様子もうかがえる。時代や立場を超えて人の気持ちに寄り添う優しさを持ち、その性格と島での経験を通じて中道の精神を育みより強く成長していくように。
絵がとても下手でお酒も全く飲めない。自立に理解のある男性が好みで面食い。また、甘党で仙汰や付知とはよくお茶屋に行く仲であった。
年頃の子らしくちゃんと乙女心はあり、自室の押し入れには追っかけしている歌舞伎役者の浮世絵などが沢山入っている。彼女の幼少期に入門してきた殊現が初恋相手であった。アニメ1期のDVD上巻の特典であるドラマCDの一篇『言の葉ノ想ひ』では彼女の恋愛事情について語られており、思わぬ相手から告白されたことも。
戦闘能力
佐切に限らず山田浅ェ門は本来処刑や刀の選定、試し切りに特化した一族なのであまり戦闘能力自体は高くない者が多いが、罪人の首など対象物を一刀両断にする技は一流で、彼女も島に上陸する以前から、人体の構造を理解した上で的確な斬撃を打ち込む剣の腕前は常人以上にあった。
しかし剣技は身内から「太刀筋に迷いがある」と言われ、彼女自身も刀に自分の処刑人としての迷いや躊躇いが映ることに悩んでいた。画眉丸と共に行動し、陸郎太との戦いを経て島で過ごしていくうちに自らの迷いや葛藤を受け入れてからは、剣技が洗練されていくように。終いには同じ山田浅ェ門の中でも実力が一番とされる殊現に認められる程に上達する。更に島に乗り込む前からタオ(氣)を視認することもでき、牡丹と戦った際には最初に傷を付けた。
ノベライズ
地獄楽の小説「うたかたの夢」の第1話“夫婦の鉄則”では、佐切が画眉丸を処刑場から島上陸の死罪人選抜の場、江戸に連行する際の話が書かれている。
1話のタイトル通り夫婦がテーマになっており、画眉丸が妻と交わした鉄則や、佐切の未来の夫候補となり得る段位持ちの山田浅ェ門男性陣への、彼女からの評価が綴らている。佐切の男性観が分かる貴重な話となっている。
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山田浅ェ門佐切…表記揺れ