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狂四郎2030

きょうしろうにーぜろさんぜろ

徳弘正也がスーパージャンプで連載していた「近未来SF冒険SEXYバイオレンスラブロマンスせんずりコメディちんこ漫画」。
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概要

2030


本作の特徴は、それまでの徳弘作品とは一線を画すハードな設定にある。
掲載の場を少年誌から青年誌に移したため、これまでは可能な限り抑えていた暴力や性行為に関する描写がより直接的になされており、作品のテーマを示す上で重要なエッセンスとして昇華されている。
優生学思想を基にした超管理社会戦争と殺人の心理民主主義の矛盾と危険性安きに流れる人間の弱さVRによる現実逃避「理想郷」の現実など人間の負の部分に切り込んだ骨太なストーリーが繰り広げられる。
その一方で徳弘作品特有の(下ネタ)ギャグも健在であり、暗く乾いた世界観を潤す清涼剤となっている。

ストーリー

2019年に勃発した第三次世界大戦により世界人口は半減し、アメリカ中国は滅亡した。2025年の終戦を期に、日本は優生学思想を活動論理として掲げる「ゲノム党」による独裁政治が敷かれていた。
そして5年後の2030年。男女隔離政策を始めとする数々の悪法により、あらゆることが国家に監視される超管理国家となった日本で、一人の屈強な男が一人の女に会うために北海道を目指し旅立った。
彼の名は廻狂四郎。彼は旅先での出会いを通じ、この世界の根幹、人間という種そのものの持つ正と負の面に直面する――。

登場人物

廻狂四郎

本作の主人公。第三次大戦中は激戦地をくぐり抜け、要人暗殺や破壊工作で活躍した超人的な軍人であった。
本来なら輝かしい地位にいて当然の功績を立てているのだが、M型遺伝子異常者(後述)であったために大戦後は平巡査にしかなれなかった。
ある日仮想世界で出会った女性・志乃に惚れ込み、本来なら法律で禁止されている仮想世界内での祝言を挙げる。そして現実の志乃に会うために国家反逆罪に問われることを厭わず彼女のいる北海道を目指し旅に出た。
性格はスケベでアホでお気楽、早い話が汚れたターちゃんだが、戦闘時には冷酷非情の殺人マシーンと化す。これは幼少期に受けた戦闘訓練と大戦中の殺人経験によるモノである。
血塗られた過酷な過去と殺人マシーンの顔がいまだに顔を出すことに苦悩しているが、それは彼自身が心を持った一人の人間である証明でもある。

バベンスキー

狂四郎の相棒である天才犬。実は人間の頭脳を移植された犬であり、人の言葉を理解し喋れる。メカに強い一方で遺伝子工学の知識には疎い。ギャグパートではツッコミを担当。
育ての親である八角博士の影響もあってのことだが、その八角博士のクローン頭脳であったため、度々自身のクローンを利用して生きながらえてきた博士に脳を奪われかけるも博士は脳内出血に倒れ帰らぬ人となった。
旅の途中で八角博士の生家にたどり着いた時、バベンスキーはそこにあった石碑に愕然とする。そこに刻まれた真実とは、博士は大半の国民を、もちろん狂四郎をも苦しめてきたゲノム法のきっかけとなったM型遺伝子の発見者であり提唱者であったことだった。

飛鳥

仮想世界で狂四郎に興味を持って以降、彼に様々な助言をする仮想世界の町人。実は主要人物の中では唯一現実の人間ではなく、その正体は北海道にある仮想世界を司る政府の大型スーパーコンピューターである。
一応、政府側ではあるが狂四郎の頼もしい味方と言える。ギャグパートではボケ役。

小松ユリカ/志乃

本作のヒロイン。北海道にある政府の電算施設に勤務する女性。仮想世界では江戸の街に暮らす武家の娘「志乃」をアバターとする。
仮想世界で出会った狂四郎と恋仲になり、やがて仮想世界内で祝言を挙げるが、これが互いに現実の世界で逢いたい気持ちに繋がってゆく。
非常に悩ましいナイスバディ(バスト93cm)の持ち主で、そのためか彼女を愛人にしようとしたがる政府関係者も多い。一方で、過去には性的暴行のはけ口にされたことがあり、彼女にとっては狂四郎にも知られたくない重度のトラウマとなっている。
コンピュータ関連では優秀な人材ではあるが、彼女もまたM型遺伝子異常者であるため、政府内での地位は低い。

M型遺伝子異常者

「犯罪者になりうる因子を持つ者」に与えられる烙印。
狂四郎のように幼き時から隔離され、日本を統治するゲノム党に管理されている者が多い。




※以下ネタバレがあります













異常者と呼ばれる割には何故か常人よりも優れた能力を開花させる者が多い。
実は「凶悪犯罪者になりうる」と言われてきたM型遺伝子異常者と、それを利用したゲノム法には巧妙に隠された陰謀があった。

そもそもこのM型遺伝子異常とは「欠陥がある・劣っている」という意味での異常ではなく「異常なまでに優れた才能を持った人間になりうる可能性を秘める」ことを示すものであった(※)。つまり、様々な分野で超人的な成績を残しうる人間――異能者となりやすいというわけである。
(「なりやすい」というのはあくまでも可能性であって、実際に開花しない人間も当然いる。おかわりもいいぞ!の項目も参照)。

そして劇中でゲノム党が敷いている男女隔離政策ならびに仮想世界(VR)を用いた性欲処理機能は非M型遺伝子異常者をゆるやかに絶滅させていく恐るべきもので、さらにM型遺伝子異常者の管理は政府に対する反乱を防ぐ一方、その超人的な能力を手駒として利用するためのものであった。

※遺伝学で似た話で「優性遺伝」「劣性遺伝」という言葉があるのだが、正確にはこれは誤解を招く事が多々あり「顕性(発現しやすい)遺伝」「潜性(発現しにくい)遺伝」に現在改められる傾向にあるように「M型遺伝子異常」も表向きは誤解される形で広まっていた。

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徳弘正也  おかわりもいいぞ!

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