概要
「ヴィシュヌ」の名での初登場作品はFC版『女神転生Ⅱ』。種族「魔神」の上位悪魔。
基本的に魔神の最高位悪魔として登場することが多いがシリーズによってはアルダーやバアルにその座を奪われることも。
化身である「クリシュナ」は前作『女神転生』で既に登場しており、以後の作品でも「クリシュナの姿を取ったヴィシュヌ」として登場・解説されている。
大抵のシリーズでは四本の腕を生やした姿をしているが、『真・女神転生』では布を体に巻いただけで殆ど裸の美青年。
『真・女神転生』では東京水没後の都庁においてラーヴァナと相対し、主人公と協力または敵対する。
『デジタルデビルサーガ2』では世界の存続を賭けて主人公と死闘を繰り広げる。
その他にも『デビルサマナー ソウルハッカーズ』では葛葉キョウジの仲魔として隠しダンジョンにて登場。
また、ドラマ版デビルサマナーでは重要な役割を持つ。
『ペルソナシリーズ』のヴィシュヌ
基本女神転生シリーズと変わらないが、『女神異聞録ペルソナ』と『ペルソナ2』では憤怒相の仮面を被った灰色のピエロ姿で登場。そちらの詳細は「ヴィシュヌ(ペルソナ)」で。
女神転生版は『P3』から登場しており、アルカナはそれぞれ「太陽」(P3)・「節制」(P4)・「愚者」(P5)でP3以外は全てコミュMAX特典である。P5は疾風属性と銃撃中心のスキル構成だったが、P3ではコンセントレイト、P4ではチャージを基点に戦っていくスキル構成となっていた。
アルカナの由来はおそらく、太陽神としての側面(太陽)・維持神としての側面(節制)・10の化身を持ち、善悪を超越した活躍をする逸話(愚者)を反映しているものと推測される。
ある意味で人々の様々な側面を描くペルソナらしい存在だと言える。
『真・女神転生ⅣFINAL』のヴィシュヌ
直接の登場はしないが、多神連合を束ねる魔神クリシュナが、己の≪神殺し≫として拉致したフリンと一体化することでヴィシュヌフリンの姿を取る。
「ヴィシュヌ」と銘打たれているが、元となったフリンの容姿を持ちながら黒い神クリシュナの形質を反映するように金色と黒色のツートンカラーである。
言葉と人間の「観測の力」であらゆる事象を縛り支配するYHVHの影響が及ばない≪宇宙の卵≫の中で顕現したクリシュナ本来の姿であり、「バガヴァッド・ギーター」の全てを終末に導く苛烈な神性、カリ・ユガ(末世)に幕を引き世界を新生させる化身の一柱・カルキの如く激しい闘争の力を備える。
当初は異形ながらも蓮華を右手に携えた優雅な姿を取るが、主人公の猛攻を受けて殺意を漲らせ、四腕にそれぞれ光刃を握る攻撃的な形態へと変化する。