葛󠄀葉キョウジ(元)
職業:(表向きの顔は)私立探偵
性別:男
身長体重:182cm 72kg
血液型:B
生年月日:1968年7月28日
国籍:日本
趣味:ガンコレクション
好物:銘菓矢来まんじゅう
銃型コンピューター「GUMP」を用いて悪魔を召喚する能力を持ち、その力で悪魔退治等を請け負い、事件を解決するデビルサマナー。
悪魔召喚師としては由緒正しい葛󠄀葉家の末裔で、様々な武器、魔法を扱うことができる。口癖は「あばよ」。
凄腕として知られてはいるものの人を人とも思わぬ非情さを持ち合わせており、パートナーのレイ・レイホゥをして「彼が自分を助けるとは思わない」とさえ言わしめる。その一方、どういうわけか巻き込まれただけの一般人である主人公を助けるような行動を見せる。
必殺技は「シャッフラー」で敵全体をカードに封印した後「マハ・ラギオン」で焼き払う、キョウジ・スペシャル。
ゲーム序盤にて宿敵シド・デイビスの罠にかかり、肉体から魂を分離させられて死亡。
同じくシドに殺された主人公が入れ替わる形で肉体に宿り、以後は主人公が「葛󠄀葉キョウジ」として活動していく。
キョウジ本来の魂はタカシというチンピラの死体に入り込み、主人公の手助けをしてくれる。
また『ペルソナ2 罪・罰』や『ソウルハッカーズ』にも他人の肉体に入り込んで出演している。
ソウルハッカーズではスケロクという歌舞伎役者風の人物の肉体に宿り暗躍。
ペルソナ2では噂操作ができる轟探偵事務所の轟所長の肉体に入り込んでおり、事務所内ではキョウジの元事務所と同じBGMが流れている。
ただしペルソナ2に関しては珠閒瑠市でドラマ『デビルサマナー』(後述される実際のTVドラマではなくゲーム版に準拠したもの)が放映され大人気となった事、内田たまきが事務所に就職して業績が上がった事から、「轟探偵に葛󠄀葉キョウジが憑依したのでは?」という噂が流れて現実になったのではないかという説もある。
葛󠄀葉キョウジ(主人公)
本名:デフォルト名なし。姓は「岡田」。
職業:会社員、公務員、自営業、学生、バイト、無職のいずれか
生年月日:不明。年齢は20 - 22歳ぐらい
プレイヤーキャラクター。名前、住所、職業をプレイ開始時に入力可能。
矢来区のクラブの客に言わせれば「ダサい男」らしい。ひとりっこ。Macユーザー。
地方都市「平崎市朝日区(デフォルト設定/変更可能)」の平凡な一市民だったが、恋人である秦野久美子に図書カードを貸した事で、彼女の借りた本『日本古代文明論』を狙うシド・デイビスによって殺害されてしまう。
しかし三途の川の渡し守カロンによって救われ、元の肉体ではなくキョウジの肉体に魂を戻された事で、以降はキョウジの身代わりとしてデビルサマナーとなる。
肉体の方はずっと病院で意識不明として入院中であり、見舞いに行くとつきっきりで看病している両親と対面する事になる。
平崎市を襲う悪魔の脅威に立ち向かう中、皮肉にもキョウジではない事でレイ・レイホゥから信頼され、周囲の人々からの信用を勝ち取り、悪魔召喚師としても成長していく主人公。
やがて事件の裏には、平崎市に封じられた、大和王朝に国を滅ぼされたイナルナ姫の怨念を蘇らせようとする謎の組織の陰謀が蠢いている事が明らかになっていく。この儀式の完成に必要な吾妻教授の研究メモが図書館の『日本古代文明論』に隠されていたため、主人公、そして久美子が狙われたのだ。
敵はイナルナ姫の封印を解くために街の要地で悪魔を出現させ、不死を求める街のヤクザはおろか、市長すら傀儡として操っていた。立ち向かう主人公だが、一手間に合わず、とうとう本を求めるシドによって久美子の魂が奪われてしまう。
疑似アストラル界で責め苦を受けている久美子の魂を助けるため、レイ・レイホゥに魂を肉体から切り離してもらった主人公は、擬似アストラル界へ赴き、そこでキョウジの魂と再会。
ここで主人公とキョウジを葬らんとするシドに対し、主人公の悪魔召喚師としての実力は、キョウジと共同戦線を張れるほどの領域にまで至っていた。
しかし直後、自らの肉体を取り戻さんとする葛󠄀葉キョウジによって『無間地獄』に落とされてしまう。
『無間地獄』を潜り抜けた主人公は、三途の川でカロンと再び対面。
そこで明かされた真実は「魂に作用するシドの呪殺に対抗するため、キョウジによって自分の魂が抜き取られ、入れ替えられた」というものだった。
(なおこうしなければ主人公は本当に死んでいたため、利用されたとはいえキョウジが主人公の命の恩人であることは変わりない)
長らく本来の肉体から離れていたため自分の体に戻れなくなってしまったキョウジと対話した主人公は、同様に元の肉体に戻れなくなることを承知の上で、再び葛󠄀葉キョウジとして戦うことを決意する。
葛󠄀葉キョウジとして現世に帰還した主人公は、久美子から託された『日本古代文明論』より吾妻教授のメモを発見。それに従って隠されていたイナルナ姫の古墳を見つけ出し、引き換えにシドから久美子を取り戻そうとする。
しかし平崎市旧家の末裔であり、女神イナルナ姫の転生者だった久美子は既にシドの手でイナルナの依代とされてしまっており、シドは勝ち誇った様子で古墳の奥へと消えていく。
久美子を救い、シドとの決着をつけるため、レイ・レイホゥとともに古墳へ向かう主人公。
封印を解かれ甦ったイナルナ姫の怨念は、大破壊をもたらして世界を滅ぼしてしまうだろう。それを阻止せんと、主人公はシドとの最後の戦いに挑む。
シドから「にわかデビルサマナー」と侮られていた主人公だが、ついには葛󠄀葉キョウジではない、主人公本人として一流のデビルサマナーとして認められる。
そして怨念のまま全てを滅ぼさんとする女神イナルナに挑んだ主人公は、死闘の末、ついに勝利を納める。
戦いの後、救われた久美子はキョウジが主人公であると悟りながらも、病院に眠る主人公の帰りを待つと言って去っていく。
再び現われたタカシ=キョウジは、まだまだ主人公の戦いは危なっかしいと言って、今後も付きまとってくるらしい。
そしてパートナーであるレイレイ・ホゥは、複雑な面持ちで主人公へ、何て呼ばれたいかと尋ねる。
主人公は答えた。
「……葛󠄀葉キョウジ……デビルサマナー・葛󠄀葉キョウジ」
続編である『ソウルハッカーズ』ではEXTRAダンジョンのボスの一人として登場する。
魔神ヴィシュヌ、女神アナト、破壊神シヴァ、地母神カーリー、大天使メタトロンと最高位の悪魔たちを召喚してくる。
葛󠄀葉キョウジ(ノベライズ版)
本名:依智 純也(えち・じゅんや)
職業:大学生
生年月日:不明。大学二年生から三年生頃と思われる。
基本的な設定はゲーム版同様で、久美子とのデートで自分名義の図書カードを使って『日本古代文明論』を借りた事がきっかけでシドに殺され、キョウジの肉体に宿る事になった若者。
穏やかで優しい好青年ではあるのだが、異常事態に巻き込まれた一般人に過ぎないため事件の最中は気弱で、状況に流されっぱなしなところが目立つ。
しかし戦いの中で「葛󠄀葉キョウジではなく自分自身の在り方としてデビルサマナーになる」事を決意。
敵味方構わず殲滅するキョウジの方法を避け、なるべく無辜の人を助けていく純也なりのやり方を貫く事で、仲魔や周囲の人々の信頼をかち得ていく。
本作のキョウジは葛󠄀葉家と契約を結んでいる悪魔ケルベロスを従え、武器としてヒヒイロカネの短剣を用いている。そのため純也もまた不慣れながら会話を重ねてケルベロスの忠誠を得て、当初はまるで使いこなせなかったヒヒイロカネの短剣の力を解き放つまでに成長を遂げる。
とはいえ葛󠄀葉キョウジとなってから物語の完結までわずか数日で走り抜けており、ポテンシャルの高さこそ窺えるものの、まだまだサマナーとしては未熟な面も多いのだが。
やがて平崎市を襲う悪魔との戦いの中で、純也が身代わりに選ばれたのは、キョウジに匹敵する魂の力を備えていた事――かつて古代王国でイナルナ姫の恋人であった、戦士ドゥムジの転生者だった事が明らかになる。
イナルナ姫が狂気に陥り怨霊と化したのはドゥムジの悲惨な死がきっかけであり、数千年の時を超えて想い人と再会した事に気づいたイナルナ姫は、もはや憎しみや怒りを撒き散らす理由がないと悟って大和の民を許し、恋人ともに昇天する事を選ぶのだった。
しかし原作ゲーム版やドラマ版との最大の違いは、ノベライズ版キョウジがモテモテという点だろう。
原作における久美子との関係はやや淡白というか、周囲のNPCからはアッシーではないかと見られている節もあり、恋人というよりは女友達といった向きが強い。またEDでも彼女はキョウジに対し、キョウジではなく主人公を待つと、どこか一線を引いたような態度を取っている。
ところが本作の久美子は前世の因縁があるのを踏まえてもキョウジ(純也)にぞっこんであり、本編の戦いを経ても尚キョウジ=純也を愛していると堂々と告白、レイに張り合って一緒に行動するとまで宣言してしまう。
一方レイの方もレイで、今までキョウジから女扱いされてこなかった事もあって、純也の真摯な対応に初心な面を見せ、終盤では逆に久美子に張り合って公私ともに彼のパートナーであると主張するなど、本編の態度とは打って変わって積極的にになっている。
前世も付け加えればイナルナ姫からも愛されているのだから、作中で最低でも三人から恋愛感情を抱かれている事になるのだ。
さらに本作ではキョウジの後ろ盾がマリーやヴィクトルではなくマダム銀子に変更されているのだが、銀子からも、単に葛󠄀葉関係者という以上に親身になって面倒を見てもらうことになっており……。
葛󠄀葉キョウジ(ドラマ版)
職業:私立探偵
性別:男
演:正木蒼二
横浜市を拠点に、依頼を放り出して懸賞金目当てに事件に首を突っ込むような売れない三流探偵。
しかし悪魔が引き起こす事件に関わり、シド・デイビスの誘導により父・葛󠄀葉恭介が使っていた黒いGUMP(外見はソウルハッカーズ版)を手に入れ悪魔召喚士、デビルサマナーとして覚醒する。秦野久美子とは知り合いではなく、偶然出会う事となる。
GUMPは魔人ヴィシュヌ(女神異聞録ペルソナデザイン)とそのアバター(ヴィシュヌ・クリシュナや外見のみで力の劣るヴィシュヌもどき等)を召喚する事が可能だが、特殊なGUMPなためかキョウジの意思によらぬ自動召喚が可能であり、キョウジ自身が未熟ゆえに暴走を引き起こす事もあるが自動防御的に身を守る事もある。
ドラマ版ではゲームと異なり独立した存在として召喚されるのではなく対象の肉体へと降魔する事でその力を扱えるとなっており、降魔した悪魔はペルソナに似て降魔した対象の頭上に影のように顕現して肉体の強化や肉体の変化を引き起こすが、サマナーが未熟であったり降魔した相手がサマナーでない場合は肉体の乗っ取りや精神への影響を与えて暴走を引き起こす。
ドラマ版を基にした小説では名前の漢字表記は恭二であり、兄・恭一がいる事が明らかになった。
恭一は恭介が使っていた金のGUMPを受け継いでおり、堕天使ムルムルと破壊神シヴァを召喚する。
小説ではシド・デイビスとの戦いの後はドラマ版と異なり恭一やサマナーハンター組織DASUとの戦い、恭介の二つのGUMPの秘密をめぐる戦いへと関わる事となる
葛󠄀葉キョウジ(初代)
職業:デビルサマナー
性別:男
小説『デビルサマナー 葛󠄀葉ライドウ対死人驛使』に登場する初代のキョウジ(狂死と漢字が当てられている)。
蓬髪で白の着流しをまとい、足には雪駄、背中には七星剣という大刀を背負い、全身にまいた曝布には無数の管が差し込まれているという異様な風体の大男。
「だしゃ」という独特な掛け声を使う。
十四代目葛󠄀葉ライドウと同時代の人間。
彼とは別の家系のデビルサマナーで、陰陽術に長け、管に封じられた悪魔を弾丸代わりに使うという特殊な戦闘方を用いる(彼の管に封じられた悪魔は解放されると同時に魔力を全開にして自滅するよう仕組まれており、一回限りの使い捨てである)。
そのため比類なき火力を誇るが、周囲への被害が全く考慮されていない。
後のキョウジとは全く違うかなりぶっ飛んだ性格で、実力こそあるものの、周囲の被害を全く考えない・いたずらに被害を増やす戦い方から他のデビルサマナーからは疎んじられている。
どれぐらいかというと「多くの人々を生贄にする儀式」を阻止するために「生贄にされる予定の人々を皆殺しにする」ことを選択するぐらい。そのためライドウとは対立する。
結果的にライドウに頭部を銃撃されるなど死ぬほどの重傷を負わされる。
なお葛󠄀葉ライドウ対アバドン王では彼が依頼人となった別件依頼が存在する。
葛󠄀葉ライドウ対コドクノマレビトの最終巻の書き下ろし漫画にもゲスト出演している。
彼の家は神道系のライドウとは異なる別の四天王の一族から分かれた分家筋と思われる。