1960年6月6日生まれ。石川県出身。
概要
大学卒業後、1984年から1994年まで、山一證券に勤務。
1994年3月25日、自身の趣味を生かして株式会社ブロッコリーを設立。キャラクターグッズによるビジネスを展開。
『デ・ジ・キャラット』『アクエリアンエイジ』らのヒットで急成長を遂げる。
『ギャラクシーエンジェル』は「ゲーム『サクラ大戦』と映画『スターウォーズ』をくっつけたような」という着想から企画された。
しかし急速な事業拡大がたたって2000年にブロッコリーが赤字転落し、紆余曲折のあと、2007年4月18日に木谷はブロッコリーを辞任した。
その一ヵ月後に当たる5月18日に、新たに株式会社ブシロードを設立。
「『ギャラクシーエンジェル』と漫画『名探偵コナン』を足して割ったような」という発想から『探偵オペラミルキィホームズ』を企画展開する。
また、ブシロードが主催するプロレス興行「ブシロードレスリング」などではキッダーニ男爵名義での活動も行っている。
2017年10月20日にコンテンツ開発の最前線に立つ為、ブシロードの社長を退任。
2020年6月19日、ブシロードは新型コロナウイルス感染症に対する経営基盤強化の為、代表取締役を2名選出することを決定。これにより代表取締役会長に就任することとなり、約3年ぶりに代表取締役の座に就いた。
2022年7月1日付で代表取締役社長に復職した(当初発表では会長兼社長だったが、就任後の11日になって訂正を発表した)。
現在の役職は上記の通り。
自身でプロデュースした作品でメインキャストに起用した声優は後の新作にも積極的に起用(有効活用)する考えを持っており、ブシロード傘下の声優事務所響所属者一同(三森すずこ・西本りみなど自ら声をかけてスカウトした人物もいる)はもちろんのこと、他の事務所でも、エースクルー・エンタテインメントや株式会社S(ElementsGardenを含めた4社長会を定期開催する程の関係性)からの起用例が多い。具体的には、ギャラクシーエンジェルのメインキャスト(エンジェル隊)を探偵オペラミルキィホームズのG4に起用したり、ミルキィホームズがBanG_Dream!の先輩グループGlitter*Greenに、ミルキィ妹分のフェザーズの2人がBanG Dream!の主役グループPoppin'Partyのメンバーに起用されたり、BanG Dream!やスタァライト九九組のキャストがRe:バース・D4DJ・擾乱 THE PRINCESS OF SNOW AND BLOODなどに起用されていたりするなどの例がある。
「すべてのジャンルはマニアが潰す」
2012年にブシロードが新日本プロレスを傘下に置く際に木谷が発言したのがこの「すべてのジャンルはマニアが潰す」である。
これは、古参的なファンや熱狂的なファン…特にマニア層の要望に応えすぎると新規のファンが入りづらくなり、結果的にジャンルが衰退してしまう事に危機感を募らせてである。特にマニア層は新規のファンを見下す傾向が強いのでなおさらであり、実際のところラジコンやSF小説、プラモデルがマニア層の為に衰退していったのは紛れもない事実である。
当時は周りから反発の声があったが、木谷にとってこれも想定内であり、冷静にシャットアウトした。
そして新日本プロレスをマーケティング強化や単純明快なスタイルに路線変更したことで、ライト層を取り込み、見事に復活させた。
これについては、古参的なファンや熱狂的なファンの存在を「無視している」・「ジャンルから切り捨てようとしている」と捉える人もいるが、それは全くの誤解である。木谷はあくまで彼らに対して「黙って見守ってほしい」と一定の距離を置くようにしているだけであり、その代わりにマニア向けのコンテンツを新たに用意することで、彼らにはそちらの方を楽しんでほしいとの事である。
この「すべてのジャンルはマニアが潰す」という言葉は最終的に木谷の有名な金言となり、他の企業に影響を与えている。