サロベツ
さろべつ
北海道北部の豊富町と幌延町に広がる湿原を中心とした広域地域。
その他曖昧さ回避
JR北海道が宗谷本線の旭川駅(北海道旭川市)と稚内駅(稚内市)間で運行する特急列車で、列車名は後述の地域名に由来する。
1992年に札幌駅と稚内駅とを結ぶ当時急行列車であった宗谷号の派生列車として運行開始。
2000年に特急に昇格される。
2017年に宗谷との差別化によって現在の運転区間への短縮化となった。
その他現在の宗谷本線の特急列車についてはスーパー宗谷の記事を参照(ただし、2017年以降は全列車が「宗谷」に統一されている)。
概要
北海道北部日本海側の豊富町と幌延町の海岸部近くにかけての広大なエリアの地域名。
アイヌ語の「サル・オ・ペツ」(葦原を流れる川)に由来し、天塩川とその支流で長さが約85kmのサロベツ川が流れる。
広さが約200㎢の泥炭地上に湿原が形成されており、大小の湖沼群が点在。
独特の植生環境下で100種以上の花や、一部の種類が天然記念物に指定されている動物達が生息する。
海岸砂丘も発達しており、沖合の標高1,721mの利尻山を擁する利尻島との壮大な風景が有名である(メインイラストは、この風景をモチーフとした先述の特急サロベツ号の旧ヘッドマークをイメージしたものである)。
第二次大戦後に経済復興のための開拓地として畑や酪農牧場化がある程度進んだが、自然保護活動も行われる。
1974年に一部地域が「利尻礼文サロベツ国立公園」として指定。
2005年にはラムサール条約の登録湿地となった。