概要
1987年12月24日、第1次インティファーダ(民族蜂起)期に設立、パレスチナ解放機構の影響下にない土地奪還機関としてシャイク・アフマド・ヤシンにて設立、イスラム抵抗運動のアラビア語による頭文字をとったHamasとし、同言語にて「情熱」、「勇敢」などの意味。
世論ではパレスチナが擁護される事が多いが、ハマスはテロリストであり別。
ニュースでよく出てくる「ガザ保険省」はハマスの組織である。同省の情報は国連などの第三者組織にも引用されるなどそれなりに信憑性が認められる一方で、民間人と戦闘員の死者数の混同、被害の元となった攻撃がハマスなのかイスラエルなのかを精査せずイスラエルの攻撃と見做している、などの問題や批判もある。
歴史
イスラム同胞団を母体とする政党。80年代ヤーセル・アラファトの影響を受けない民間イスラエル抵抗組織が出来上がった。教育や福祉などで地道な活動を続けたため、市民からの信頼は高い。創設者の一人ヤーシーンはイスラエルに暗殺されている。
2023年ハマスのテロ行為で2千人超の外国人含む犠牲者を出した。残虐な殺害方法からISISと比較される
「スーツを着て世界中を旅する人」はハマスの在外指導者を指す。ハマスの指導部はカタールの豪邸から指示しており、その富豪ぶりはBBCでも取り上げられた。
主要なメンバー
7人の創始者
メンバー
⋯2代目指導者ランティーシーが暗殺されてからのハマス指導者。1997年、モサドの暗殺未遂(毒殺)を受けるが、実行犯を逮捕しイスラエルを脅す。ベンヤミン・ネタニヤフは当初拒否するが、アメリカ大統領、ビル・クリントンが介入するまでの事態になり、交換条件を渋々受け入れる。
元メンバー
⋯父シェイク。著書『ハマスの息子』。78ラマッラでムスリム家庭生。87第1インティファーダでの投石など、少年時代からパレスチナ人の抵抗運動に身を投じ、イスラエル軍に捕えられ投獄・釈放を繰り返す。獄中で見たハマスの実態に衝撃を受ける。その後、イスラエル総保安局シン・ベットに協力し、シモンペレス外相/現大統領の暗殺計画阻止をはじめ、多くの無辜の市民の命を救う。23年10月7日に起きたイスラエル・ハマス戦争を受け、国連にて演説。
FOXニュースのインタビューに応じるモサブ氏。
関連動画
イスラエル人学者・懸けはシオン氏の解説
関連タグ
パレスチナ イスラエル国 アメリカ イラン テロリスト パレスチナ解放機構
- ISIS⋯残虐なテロ行為、末端の構成員はイスラム教のシャリーア(法)について無知な点など共通点が見られる。
- ヒズボラ⋯レバノンのテロ、政治組織。シーア派であり、スンニ派であるハマスとは犬猿の仲だが、イスラエルという共通の敵がいるため手を組んでいる状態。
- フーシ派⋯イエメンのテロ組織。ハマス、ヒズボラと連携してイスラエルと戦う。
外部リンク
参考
- 懸けはシオンチャンネル
- モサブハッサンユーセフ著『ハマスの息子』