「俺の名は、サイボーグのブレドRUN」
「護星天使は俺が落とす」
データ
分類 | 記憶情報被消去肉体強化改造サイボーグタイプマトロイド |
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地形 | 都市 |
特技 | ブレドランチャー、ブレメラン、時間を司る謎のイレギュラー・パワー |
指令 | 全身全霊でマトリンティスの為に戦う事 |
趣味 | 無し(記憶を抜き取られている為) |
CV | 飛田展男 |
スーツアクター | 清家利一 |
概要
10サイのロボゴーグによって肉体を切り刻まれ、改造されてパワーアップした記憶情報被消去肉体強化改造サイボーグタイプマトロイドで、エージェントのメタルAと並ぶマトリンティス帝国の幹部。
記憶を奪われた上での不本意な形だが、ブレドランこと救星主のブラジラの第3の(VS映画も含めれば第4の)姿である。彗星のブレドラン、チュパカブラの武レドランを足してパーツを組み込んだような外見であり、これまでのようなスマートなデザインとは異なり、「全身に鎧を着込んだ重厚なデザイン」が特徴的。
ロボゴーグによって改造の為に全身を切り刻まれた際、肩部からミサイルを放つ「ブレドランチャー」、両腕の刃を合わせて飛ばす「ブレメラン」といった武器を与えられ、他に電撃を放つこともできる。
特にブレドランチャーは「スーパースカイダイナミックと同等の攻撃力」を誇り、肉弾戦においてもスーパーゴセイレッドと同等以上の強さを持つ等、以前とは比較にならない程のパワーアップを遂げた。 重厚な外見に似合わず機動力もあり、脚部に備えられたブースターで短距離ながら飛行する能力を持つ。
また、タイマーのバクトフージERの能力に光線を放つことでタイムスリップを引き起こす、テンソウダーを錆付かせて使用不能にする等のイレギュラーなパワーも見逃せない。
記憶を失った為か、一人称も「私」から「俺」へと変化している。更にはメタルAをゴセイナイトの攻撃からかばう等、過去の組織にいた時と比べて仲間意識が芽生えたかのような言動を取っており、人格面の変化も窺える。
登場時点ではまだ未完成だったのか、調整が必要な段階だったようだが破損してもロボゴーグは修理してくれず、修理は自分で行っていた。
尚、この姿で初めてゴセイジャーの前に現れた時、イエローからは「また宗旨替え!?」と半ば呆れるように言われていた。
一応幹部ではあるものの、ウォースターや幽魔獣にいた時と比べ明らかに組織内での立場が弱く、完全にロボゴーグの傀儡と化してしまっていたが…。(それでも度重なる失態続きでロボゴーグからの信頼が徐々にガタ落ちしていたメタルAよりは戦力になると判断されていた模様)
備考
epic29でチュパカブラの武レドランとしてゴセイジャーに倒された後、10話もの間を空けてepic39になって漸く登場したことから、倒された時のダメージがいかに大きかったかが窺える。
記憶を取り戻す
epic44にて、ゴセイジャーのアルティメットグレートストライクを受けて爆散するも、首だけで辛うじて生き残ったロボゴーグ。最後の手段である「救済セル」を発動して復活、再起を目論むが、その為の再生スイッチをブレドRUNに押す様に命令する。
だが、ブレドRUNは「この時を待っていた……待っていたのだぁ!」と勝ち誇った様に叫ぶと、そのまま再生スイッチを破壊。実はロボゴーグとゴセイジャーの決戦が始まる直前、ブレドRUNはメタルAを唆し、ロボゴーグが保管していた自身の記憶メモリを回収し、記憶を取り戻していたのである。故意にゴセイナイトの能力を封じないなどの策を弄し、ゴセイジャーとロボゴーグが力を使い果たすように仕向け、謀反のタイミングを狙い澄ましていたのだった。
「私はメタルAの裏切りにより、出撃前に記憶を取り戻した。例え記憶を抜き取っても、私の本能を見くびったのが、あなたの甘さでしたな、閣下」
ロボゴーグ「メタルA…!!あのロースペックが!!」
「しかし、すべてを思い出したはいいが、1つ問題があった。それがこの、制裁ボムだ。」
「制裁ボムは、あなたしか発動できない。そうである以上、私があなたに正面切って歯向かうことはできなかった……だからこそ閣下!私はこの状況になるまで、あなたのしもべを演じ続けたのですよ!」
ロボゴーグ「……ゴセイナイトがレオンセルラーを使えたのは?!」
「そういう事…私はレオンセルラーには実はダメージを与えなかった。ゴセイジャーどもに、あなたに勝つチャンスを与えるためにね。そして計算通り。ゴセイジャー5人は、ゴセイナイトの力を受け、閣下、あなたを倒したというわけです。それも力を使い切って…!!」
恐怖で従えていた心算の臣下達の裏切り工作を受け、「ブレドRUN、謀ったな!」と激昂するロボゴーグに対し、ブレドRUNは言う。
「恐怖を司っていたつもりのあなたが、実は最も恐怖に怯え、感情的になっていたのですよ。その姿は、あなたが最も蔑んでいた、人間の醜い本質そのものでしたね。フフフフ……何と言う痛快な皮肉だ…!!」
ロボゴーグ「おのれぇ……!」
そう嘲笑った上で指摘し、更に「我が閣下よ!マトリンティス帝国など、所詮あなたと言う愚かしい元人間の、幻想でしかなかったのですよ!」とロボゴーグの全てを否定してのけるブレドRUN。
記憶を抜き取った際、ロボゴーグは薄々彼の正体に気づいていたが、死の直前に「ブレドRUN! やはりお前の正体は…!」と確信に至った。しかし、敢えて保存した上で自身の傀儡として利用していた心算が、その本能(に沁み込むほどの策士ぶり)を見くびっていたために、この土壇場で足をすくわれる形になるとは思っても見なかっただろう。全てが分かった時には何もかもが手遅れであった。
そしてブレドRUNは「お前とは、器が違うのだ!」と叫ぶや、そのままロボゴーグの首を空中へ放り投げ、ブレドランチャーで爆砕。彼の恐怖支配から逃れたと安堵したメタルAも「そうだ。これからは――私の時代だ!」と言い放って斬殺すると言う外道ぶりをゴセイジャーの前でまざまざと見せつける。かくしてマトリンティスは記憶を取り戻したブレドRUNの叛逆に遭い、完全に滅亡した。
「ゴセイジャー、次に会う時を、楽しみにしているが良い!」
そう言い残して撤退したブレドRUNは次の話においてゴセイジャーの前に再び出現。
だが、ここでブレドRUNはゴセイジャーの天装術による攻撃に対し、あろうことか全く同じ天装術を用いて応戦。
しかもスカイック・ランディック・シーイックの三種族全てを同時に使いこなして見せた。
そして斬りかかって来たゴセイレッドを軽々と受け流し……
「若くか弱い護星天使見習いども…私の本当の姿を見せてやる」
その後の活躍
199ヒーロー大決戦にて、黒十字城の力によって巨大な姿で復活したブラジラの分身の1体として登場。
ゴーカイオーとゴセイグレートの連携技で致命傷を受け、他の巨大怪人と共に爆発し撃破された。
スーパーヒーロー大戦でも血祭のブレドラン以外の他形態と登場。血祭がいなかったのはオマージュ元である血祭ドウコクも出演しているからだと思われる。
2024年9月22日にはスーパー戦隊オフィシャルXアカウントにも登場。(外部リンク)
記憶を失い操られていたマッドレックスを「情けない奴」と馬鹿にしていたが、前述の通りブレドRUN、というかブラジラ本人も記憶を失った状態で操られていた。
余談だが、マッドレックスのスーツアクターは各種ブレドラン及びブラジラの同じ清家利一氏である。