概要
西暦2270年代に太陽光発電システムを搭載した軌道エレベーターの建設に伴い枯渇していく化石燃料である石油はその価値を失っていった。軌道エレベーター建設に伴い国連は世界規模で石油の輸出規制を一方的に決議し、一部の国を除いて石油の輸出は行われなくなってしまった。
そのせいで石油産業により経済を支えていた中東諸国は貧困に追い込まれ、その一部の国家が輸出規制に反発して武力を行使した。これが太陽光発電紛争の始まりであった。
詳細は不明だが20年以上の間にこうした紛争が5度も発生していたようで、戦闘用ロボットとしてのモビルスーツも既に開発されており、ユニオンと人革連、AEUの3大超大国はそれぞれのMSで反対勢力に応戦した。
尚、この紛争が起きていた西暦2292年にはまだこの時は表舞台に出ていなかったソレスタルビーイングではガンダムアストレアを始めとする第2世代ガンダムの開発やテスト活動を秘密裏に行っていた。だが2295年にガンダムプルトーネが暴走するアクシデントが発生し、ガンダムマイスター2名が殉職すると言う惨劇となった。
そして西暦2297年にユニオンの軌道エレベーターが完成した事で紛争は終結した。だがそれでも中東諸国は更に疲弊し、内戦などの混乱も起きたり、統廃合などを繰り返していた。アザディスタン王国やクルジス共和国もそんな中東国家の一つであり、クルジスではKPSAと言う反政府ゲリラ組織が子供達を使ってテロ行為を行っていた。後にクルジスは2301年に王制を復権させたいアザディスタンとの戦いで滅亡、無理やり併合された(実はその時の戦いでCBのOガンダムが試験的な武力介入を行っていた)。
また2298年には建設中の人革連の軌道エレベーター天柱が反対勢力に襲撃されかけた事件が起こっている。
こうして太陽光発電紛争は数多くの人々に傷を残しており、そして地球連邦が樹立した後も一方的かつ独裁的な統一政策に反発した中東諸国は連邦による弾圧や貧困、戦乱に苦しんでいた。
関連人物
第4次太陽光発電紛争に参戦していた人革連軍人。当時、負傷した指揮官に変わって急遽指揮した作戦を成功させたことでエースになった。だが後に紛争における作戦中に人々を守るためとは言え妻を失う事になる。
後にアロウズの上層部となる二人。ユニオン軍人で従軍していたらしい。
後のCBのメンバー。太陽光発電紛争で両親を失い、自身も重傷を負った為、体の大半を機械化を余儀なくされた。
当時のCBメンバーで第2世代のガンダムマイスター達。後にルイードとマレーネは結婚して子供を設けるが後に発生したプルトーネの惨劇でシャルを救うべく死亡。後にシャルは二人の意思を継ぐ形でフェレシュテを組織する。
紛争時ではAEUの技術士官としてAEUヘリオンの開発に携わる。後にガンダムを目撃した事でルイードらに誘われる形でモレノと共にCBに参加した。
当時は国境なき医師団のメンバーでイアンとは腐れ縁。同じくガンダムを目撃した為にCBに誘われる形で参加した。