人物
CV:大塚周夫
45歳。既婚。家族は妻と子供・山田利吉、ペットの狂暴な猫。
忍術学園一年は組の実技担当教師。
10年間、単身赴任をしているが、時々はちゃんと家に帰っている。
元・戦忍びで、忍術学園の先生としてもかなりのベテラン。ドクタケ忍者隊や様々な城との戦いに巻き込まれた際は彼が作戦を立案することが多く、相当の策略家である。
生徒たちには基本的に厳しく接する。しかし、それは愛情の裏返しと取れるものである。また、生徒に向かって忍の道を説いたあと、「まあそれは建前だが」として暖かく接してやることも忘れない(コミックス第3巻他)。そして、彼の教え子たちもそれを分かっている(きり丸はよく毒づくが、彼なりの愛情表現といえる)。
アニメでは、他の先生から相談される事も多い。また、地元の領主の用心棒として悪の道を進んでいた、彼と同じほどの実力を持つ忍者と本気でやり合い(結末はギャグになっているが)、そして彼の実力を惜しみ、もう一度忍者としてやり直すべきだと説得し(その光景はアニメで描かれている)、忍術学園に入学させる(コミックス第7巻)など、忍でありつつ、人間として間違ったことはしないという哲学も持ち合わせている。原作者の尼子騒兵衛は、横山光輝作品が本当に好きだったと公言している(文庫版『伊賀の影丸』あとがき)が、作中で、最も横山作品の正義の忍者に近い人物が山田先生であるといっても過言ではない。
忍術学園では土井先生と同室。
劇場版では『忍たま乱太郎』の録画をしているという事が判明している。
妻は、元くのいちという設定で声優も決まっているが、その素顔は未だ不明である。アニメでは、乱太郎、きり丸、しんべヱの三人組の他に、土井先生が思わず見とれて赤くなる程のとてつもない美人らしい。原作でも、3人組が思わずボーッとしてしまう描写がある。尼子騒兵衛女史によると「合戦場で知り合ったのではないか」とのこと。
伝蔵が単身赴任で家に帰って来ない事も多いので、ブチ切れて様々な嫌がらせの贈り物をしたり、忍術学園で大ゲンカした事もあるが、これは愛情があるが故のブチキレである。
その証拠にアニメでは、伝蔵がやきもちを焼く話や、家からまた忍術学園に行く時に、いってらっしゃいの口吸い(KISSの室町時代準拠の表現)をしているという話があるので、18歳の息子もいるのになんだかんだでラブラブな夫婦である。
息子とは、特別悪い関係でもなく親子らしいといえよう。原作では、親子ともに実力を認め合っている。特に、忍術学園が大規模な作戦を行う際、利吉は変装して敵の中枢(ただし、これが定番となったため、稗田八方斎あたりが見抜くこともある)に潜り込んで作戦を成功に導き、また伝蔵は息子が窮地に陥った際に協力する(コミックス13巻など)と、忍びの道からは外れるが、深い親子関係が続いている。
女装
誰もが見た瞬間、色々な意味で言葉を失う素晴らしい変装である。
脛毛を剃り忘れていたり、髭の剃り痕が残っている事もあるのだが、なぜか本物の女性として通用することが多い。というのも、本人が完全に女性になりきっているため、周囲もそれに幻惑されるようなのだ(自己暗示をかけているのかもしれない。また、鎌倉時代や室町時代では、男性同士の同性愛が普通に行われていたので、それを意識した描写と考えることもできる)。忍者の変装としては最高クラスなのかもしれない。
一番最初に女装した時(コミックス第1巻)は「なんでこうなるんや!?」(変装の目録を開いて適当に出たのが村娘だった)と言っていたが、その後、コミックス第6巻で、8年前に女装してとある城に忍び込んだ際に若武者に口説かれた経験がある、と本人が語っている。
ちなみに、この姿の時は山田先生ではなく伝子さんと呼ばないと漏れなく怒られる。
下手をすれば、くのたま達よりも出番が多いかもしれない為、
忍たまの真のヒロインといえるかもしれない。