デスマスク
ですますく
概要
CV:田中亮一
蟹座(キャンサー)のデスマスク。23歳。
蟹座の散開星団プレセペの中国における呼び名である積尸気にちなんだ技を操る。
おのが正義を貫くためなら無関係な人々を平然と巻き添えにする、残酷・残虐・残忍を体現したような人物。
故に、彼の守護する巨蟹宮には彼が今までに殺めた者の顔“デスマスク”で
埋め尽くされており、彼の呼び名の由来となっている。本名は不明だがイタリア人らしい。
「力こそが正義」をモットーとしているため
その悪事を知っていながら、あえて強大な力を持つ教皇側についた。
巨蟹宮にて紫龍と戦い、黄金聖闘士としての実力と黄金聖衣の防御力を有効活用して圧倒し、
更には己が殺めた人たちの魂を自分の手で黄泉比良坂に落とす冷酷無比な性格と、
それを成立せしめた頑強極まる精神力で紫龍を慄かせた。
が、皮肉にもそれが原因で聖衣に見放され、最期は紫龍に敗れる。
(セブンセンシズの概念が完全に確立するのが後の処女宮での話なので
覚醒前の青銅聖闘士に倒されたのはデスマスクだけである)
蟹座の聖衣が彼を見放すシーンは、黄金聖衣の正義の心意気を示す名場面なのだが……、
如何せんそれに至るまでの被害が大きすぎたため『人を見る目が節穴』との批判を受けることも。
但し、前任がこういう人だったことが後に判明しているので、見る目がないというより、
単にアバウトなだけなのかもしれない。
のちにハーデス編にて復活するが、死んでいる数ヶ月間で
何があったのかのりP語使いに進化していた。
しかし下衆な性根とザコっぷりは何ら変わっておらず、
星矢に殴られた上、その狼藉に怒ったムウにあっさり倒される。
そして冥界で命乞いまでしたが、ラダマンティスに死後の世界に
突き落とされるという何とも哀れなオチまでついてしまった。
嘆きの壁の破壊の時に魂が復活するが、
今までの所業が所業だったため読者にその忠誠を疑われていた。
星座カースト制度でブービー状態のアフロディーテとは
ハーデス編でなぜかコンビのように扱われたが、実際仲もそれなりにいいらしく、
PS2のゲームではそれぞれ戦闘前のセリフが衣装によって
4通りも用意されるという謎の優遇が起きている。
小説版「聖闘士星矢 ギガントマキア」には弟子の髪の毛座の盟が登場する。
意外にも師匠としては優秀だったらしい。
「星座カースト制度」で蟹座が最下層に位置づけられてしまったのは、だいたいこいつのせい。
あじゃぱー!
アニメ版
作画崩壊も多々あったアニメ版では珍しく登場回で作画に恵まれ
顔がやや美形化されたりあじゃぱーなど可哀想な悲鳴がないため
原作よりダーク悪役として面目躍如している。
しかしやはり聖衣は脱げる
ハーデス十二宮編OVAでは、シオンに汚名をともにかぶることに問われたときに
鼻こすりで了承するなど若干フォローもされているが、上記の冥界逆戻りシーンでは
アフロディーテとともに黄泉比良坂でラダマンティスに後ろから撃ちまくられ、
2人でコロコロ転がった挙げ句、死界行きの穴に放り込まれ、
ある意味ではネタ度が増している。
また劇場版「真紅の少年伝説」でアベルにより蘇生するが
そちらでは本編の様に紫龍にまたボコボコにされるという、ある意味定番の扱いだった
ある程度戦闘に尺のあっただけマシともいえるのだが・・・)
エピソードG
7年前の16歳の姿で登場している
性格自体は原作の残忍さまんまで幼い少女のリトスにも冷たく、大真面目に
「どんな相手でも殺すことができる。それがオレの強さの根源なんだ」
とまで明言するブッ壊れ野郎。
突き放した人間観の持ち主でもあり、人間が悪であると素直に認めた挙句、
自分を「かなり邪悪」と評する有様。
だが戦闘描写では人間の持ちうる悪で神に対抗して
悪鬼には悪鬼なりの美学と正義があると言わんばかりの強い心を見せつけるなど、
「あじゃぱー!」と悲鳴をあげた男と同一人物とは思えない活躍を見せている。
元々教皇=サガが変装した偽者であることに気づいてはいたが
絶対的な力で正義となった者が世界に君臨すべき、という己の思想に当てはまる人物と目し、
あっさりと恭順を誓った。
そのせいか、サガの入浴中に乱入という暴挙に及んでも怒られないくらいには
サガ当人からの信頼を得てはいる模様。