概要
『聖闘士星矢』のスピンオフ小説『聖闘士星矢 ギガントマキア』に登場するキャラクター。
星矢達と同様に、聖闘士の修行のためにシチリアへ派遣され、蟹座のデスマスクの師事を受けた。15歳。
聖闘士修行の最終試練にて邪神テュポンの<意志>にふれ、洗脳された状態となっていたが、その洗脳が解けた際に聖衣が出現し、『髪の毛座(コーマ)の聖闘士』となる。
一見チャラ男にみえるが、根はしっかりしていて、行動も抜け目ないなど、頼りになる兄貴的な性格。
実はグラード財団総帥・城戸光政の嫡男であり、本名は『城戸盟』である。本来ならば沙織ではなく盟がグラード財団を継ぐはずだったが、集められた孤児が血の繋がった兄弟であると知り、自分だけが特別扱いされて暮らしていくことに耐えられず、城戸の姓を捨てて星矢達と同じ境遇に身を投じた。そのため、沙織は彼が光政の本来の跡取りだったことは知らされておらず、辰巳から聞かされてようやく知った。
デスマスクとの師弟仲は良好だったようで、彼の言葉を胸に秘めたり、彼の悪行を知っても尚師匠として慕っている。髪の毛を銀色に染めているのはデスマスクに対する敬意である(本人談)。
とても兄弟思いであり、デスマスクを倒したのは自分だと告白した紫龍には「あの人はたとえアテナに反逆した邪な聖闘士であっても、オレの師だ。そして、お前は血を分けた弟だ。それは秤にかけるものではない」と話すなど、それはそれ、これはこれと割り切る潔さと優しさを見せていた。
必殺技:ロストチルドレン
オリハルコンの糸(斬糸(ざんし))によって相手を閉じ込め、切り刻む攻撃技。文章で読むとかなりえげつなく、アニメ化やコミック化されたら、かなりの凄惨な描写シーンになると思われる。
容姿
公式イラストのようなものは一切ない。
小説内の描写では、腕にタトゥーを入れており、黒い髪をシルバーに染めて後ろ髪を狼のように垂らしている、らしい。
髪の毛座の聖衣
髪の毛座の聖衣は、両肩に大盾のパーツがついた黒い聖衣であり、黄金・白銀・青銅のどの階級にも属さない基準外の聖衣である。
そしてその聖衣を纏う聖闘士は、『滞る時の監獄』によって邪神テュポンを封印するという星の運命を持つ。
なお、劇場版第三作目『聖闘士星矢 真紅の少年伝説』にもコロナの聖闘士の一人として髪の毛座の聖闘士『かみのけ座のベレニケ』が登場しており、彼の聖衣も黄金・白銀・青銅のどれにも属さない聖衣であるとされているが、これは太陽神アベルから与えられた聖衣という設定になっており、ギガントマキアの設定とは大きく異なる。
また、小説内での聖衣の形状描写とも大きく異なっている。