概要
それぞれの名前は感情を表す言葉に由来し、そのまんま「喜怒哀楽鬼」と呼ばれている。詳しくは各自の項目を見る。
- 積怒(せきど)
実質リーダー格であり司令塔。いつも苛立っている荒々しい性格ながらも的確な判断を下す。錫杖と電撃が武器。
見た目は原作では最年長だが、アニメは他の3人と同じ位の年格好。
- 可楽(からく)
陽気で口数と隙の多い「楽の鬼」。
何事も自身が楽しむことを優先するため油断しがち。強烈な突風を起こす羽団扇が武器。
- 空喜(うろぎ)
翼を生やし、手足が猛禽類の足のような形状をした異形の鬼。
性格は可楽に似ており、陽気だが残忍。なので油断や慢心から舐めプしがちという悪癖もそっくり。
一人称は4人の中では唯一「俺」。(他の3人の一人称は「儂」)
- 哀絶(あいぜつ)
強気ながら冷めた性格で「哀しい」を口癖としている。
十文字槍が武器。
見た目は原作では最年少だが、アニメは他の3体と同じ位の年格好。
主な特徴
- 共通点
青年くらいの年格好であること・褐色寄りの肌、エルフ耳、舌に喜怒哀楽の一字、両目に「上弦」「肆」と刻まれている事、爛れたような額からは短い二本角・そしてひび割れたような目元。
また顔立ちもよく似ているものの、基本的には普段それぞれの名前通りの表情・性格をしている。
こういった、人格は独立しているがまるで四つ子のような見た目から、海外のファンの中には、彼等4人のことを「Hantengu clones」と呼ぶ人も居る。
ちなみに喜怒哀楽の姿は半天狗の若い頃の姿を模しているらしい。
4人の身長は公式には書かれていないが、ufotableから刀鍛冶の里編のキャラクター絵巻カフェの開催が発表され、里編の登場人物のシルエットが描かれた時は、彼等は不死川兄弟と同じ位の身長だった。
よって、身長は180cm位と推測される。
- 相違点
服装の他、瞳の色が個々で異なっており、積怒は赤、可楽は緑、空喜は黄、哀絶が青。
なお「上弦」「肆」の刻印は積怒と哀絶・空喜&可楽で逆になっている。
- 「鬼」だけど鬼じゃない
喜怒哀楽+憎珀天・恨の鬼はいずれも半天狗の血鬼術で具現化された化身に過ぎないため、鬼の性質(主に驚異的な再生力)は持っているが、正確にはちょっと異なる。
なので、普通の鬼達が不気味な程色白なのにこいつらは褐色肌で、「同族嫌悪の呪い」故に連携を取らないのに対してバッチリ連携を取れるし、頚を切断されても死なないし、半天狗本鬼が無事なら彼らも倒れることはない(日光を浴びたらどうなるのかは不明だが、同じく分身体である恨の鬼は徐々に体が焼けていたので、日光の下では活動できないと思われる)。
加えて自分達自身が血鬼術で生み出された分身のくせして血鬼術に相当する能力も持っている(憎珀天のそれに至ってはハッキリ「血鬼術」と銘打たれている)上弦の肆にふさわしい高い戦闘力を持つ。
- 斬られた断片から更に分身
空喜が披露した能力。他の分身体が使えるのかは不明。
頭部や口部分しか生成できていなかったが、空喜本体と同じく口からの超音波攻撃を繰り出した(律儀に舌の「喜」や目の刻印も再現)。しかし威力は落ちているらしい。
これ以降も空喜は顔や足を斬られているが、効き目がないと判断したのか、それとも分裂するエネルギーが足りないのか、再度披露することはなかった。
余談
半天狗を母体とする存在なので二次創作ではよく兄弟設定になる。
そのため海外のファンの中には、彼等4人のことを「Hantengu clones」と呼ぶ人も居る。
積怒が長男なのが定番で、たまに末弟で憎珀天が加わる。肝心の半天狗本鬼は喜怒哀楽を差し置いてちゃっかり不死川玄弥と(養)祖父と孫のような関係で描かれたりする。実弥ェ……
四人の中の人は全員、少女漫画のアニメや乙女ゲーの声優として有名なので、ファンからは「半天狗だけで乙女ゲーができる」というネタをされており、彼等の夢小説も多い。
またアニメ版でますますファン層が増え、それ故に憎珀天に合体して出番がなくなったこと・半天狗本鬼が討たれて名実共にいなくなった(元々彼の血鬼術で生み出された分身なので)事等から喜怒哀楽ロスに陥った視聴者が続出したそうな。
半天狗本体と憎珀天は、公式でフィギュアが発売されたが、喜怒哀楽鬼は結局フィギュア化されなかった。
USJで刀鍛冶の里編とのコラボが開催された時も、4人の出番は無かった。半天狗本体と憎珀天の出番しか無かった。
半天狗ファミリーの中では、彼等4人はある意味不遇な存在と言える。