ダイダロス(Fate)
だいだろす
プロフィール
※ このプロフィールは本百科の推測であり公式によるものではないため注意。
概要
『Fate/Grand Order』に登場するバーサーカークラスのサーヴァント。
イベント『ミステリーハウス・クラフターズ』の黒幕として登場する。
機械の右腕だけという異質な霊基で現界しており、これは自分にモノ作りの腕前以外は不要だという理由で、自ら捨ててしまった結果らしい。それ故会話能力も持っていない(点滅シグナルは出せるが、カルデアでは解読不能なもの)為、自らに付き従う手製侍従人形ナウクラテーに通訳をさせている。
真名
ギリシャ神話に登場する超絶名工にして、迷宮ラビリンスの建築者、『ダイダロス』。
斧や錘、水準器に神像など、様々なものを発明したと言われている。
エウパラモスとアルキッペーの子で、ペルディクスの兄弟。また、イカロスは彼の息子である。
アテナイで人気の名工であったが、殺人の罪を犯しアテナイから追放される。罪については、ペルディクスの息子であるタロスが鋸を発明したことで才能を恐れ彼を殺害したことでアテナイから追放された説と、羅針盤を発明したペルディクスを恐れて崖から落とすも、アテナによってペルディクスはヤマウズラに変えられたことで助かり、怒ったアテナによって右肩にヤマウズラの痣をつけられアテナイから追放された説の2つがある。
追放された後は、クレタ島に流れつきミノス王の元で様々な発明をする。ミノタウロスが生まれた原因の一つである「パーシパエーの牝牛」や「ラビリンス」を作ったのもダイダロスである。
しかし、アリアドネがテセウスにアリアドネの糸のことを漏らしてしまったことで、怒ったミノス王によって、イカロス共々ラビリンスに幽閉されてしまう。そして、ダイダロスとイカロスは蝋で翼を作り、ラビリンスから脱出するが、イカロスが翼を手に入れたことで自由を手に入れたと過信し、高く飛翔したことで太陽の熱で蝋が溶け、イカロスは墜落死してしまう。
その後、シチリアまで飛びコカロス王の元で暮らすことになるが、ダイダロスを追ってきたミノス王が、コカロス王にダイダロスの身柄を渡すよう要求する。しかし、ダイダロスの身柄を渡したくなかったコカロス王は、ミノス王に風呂に入るようにすすめ、風呂に入ったミノス王を娘たちに命じて熱湯をかけて誅殺した。この時、熱湯をかけたのはダイダロス自身だったとも言われている。
人物
ダイダロス
一人称はナウクラテーの翻訳によれば「わし」。
翻訳によればかなり口が悪い上に、初対面とは言えいきなり中指立てというジェスチャーで喧嘩を売ってくるほどに極めて難儀な人物像をしている。この中指を立てるジェスチャーを欧米で行えば、殺されてもおかしくないほどの過激なジェスチャーのため、相当な喧嘩売りと言える人物。
ナウクラテー
一人称は「私(わたくし)」。小柄な体格をした機械仕掛けの少女。
内容の前に「僭越ながら」を付けるのが口癖の丁寧語で喋るが、口の悪さや非友好的な態度は主人に負けず劣らずで、敬語と乱暴な口調が入り混じっている。
ボディはダイダロスが現界後に毎回組み立てて作成しており、その都度記憶情報は引き継がれていることから、ダイダロス側に何らかのバックアップのようなものが格納されていると思われる。
能力
超絶技巧の自負に違わず、右腕だけで瞬く間に様々な物を組み立て建造する、凄まじい創作能力を有する。ただし相応の材料は別に用意する必要があり、ダイダロス自身は魔術に関しててんで疎いらしい。
戦闘時には自身が作成した罠や機械兵を操作する他、いざとなれば自身をナウクラテーの右腕に換装し、彼女を介して直接攻撃する。ボディ強度は非常に高く、並大抵の攻撃では傷もつかない(アキレウスの神性防御並と豪語したが、後に盛り過ぎだったと訂正している)。
宝具
名称不明ながら、建造物や道具作成に要する物資を供給する宝具を持つ。
関連人物
生前
実の息子。彼にちゃんとした翼を作ってやれなかった事が後悔になっている。また『Fate/strange Fake』に登場するとあるサーヴァントの影法師の中に、彼であると思しき人物が確認されている。
伝承においては生前の妻にしてミノスの奴隷……とされている存在。
彼女からはイチャつかれているが、粗相をする度に拳骨で黙らせる。
生前に身を寄せていたクレタ島の王で、原点におけるナウクラテーの主人である。
イカロスが死ぬきっかけを作ったために恨んでおり「カス王」呼ばわりしている。
ミノスの命令によって、ダイダロスが制作した迷宮に閉じ込められる。
何気に彼が生まれた経緯にも関わっており、ある意味で助産師代わり。
彼女の宝具であるタロスの制作者。
なお、自身の甥と同じ名前である。