ウォッチャー(Fate/strangeFake)
ふぇいくのうぉっちゃー
真名 | ■■■・■■■■ 、あるいは ■■■■■■■ |
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クラス | ウォッチャー |
性別 | 女性と伝えられているが現状のマスター(シグマ)には確認不能 |
身長 | 質量を持った存在としては顕現できない |
体重 | 質量を持った存在としては顕現できない |
属性 | 中立・秩序 ※ |
ILLUST | 森井しづき |
※ 恐らく誤記
『Fate/strange Fake』に登場するウォッチャークラスのサーヴァント。
魔力を消費せず姿も現さない謎の英霊と、その英霊の影法師として顕現せし複数の男女。
「スノーフィールドの聖杯戦争」における「真ランサー」の代理。
コミカライズ版で明らかにされたその姿は、一言で言えば空に溶け込み剣を咥えた巨大な鯨と形容すべき巨体のサーヴァントで、神獣と言われても遜色のない姿をしている。
影法師によると本来は「ゲートキーパー」なるクラスで召喚される存在らしい。
シグマの周囲に現れる朧げな影法師たち。
召喚されたのはあくまでウォッチャーであり、影法師である彼らはサーヴァントではなく、宝具も持たないようである。
ウォッチャー自身が観測した事実を、コミュニケーション能力が感じられない本体に代わってマスターのシグマに伝える「メッセンジャー」の役割を持つ。
機械仕掛けの翼を装着した少年曰く、脱獄囚のようなものらしい。
影法師として現れた者たちはいずれも「人の領分を超えた偉業を成そうとし、敗れた」逸話を持ち、ウォッチャーが世界を観測したことで得た記録の中から条件に合致した者の情報記録を人格ごと複写・再現した存在である。時代や地域がバラバラで神秘の薄い近代の人物まで含むのはそのため。
影法師そのものは座と繋がっておらず、「複写元の人物がするであろう言動・反応」をウォッチャーという魔術機構が自動的に再現しているに過ぎない。いわゆる哲学的ゾンビである。
なお、シグマはファルデウスにサーヴァントの真名を尋ねられた時に、「ランサーのチャールズ・チャップリン」であるとでまかせを答えており、以降はオーランド・リーヴに協力要請をするまで周囲にその嘘をつき通している。
最初にシグマの前に姿を現した白い義足の初老の男性。顔から襟の下まで縦に大きな疵痕を持つ。
船長と呼べというものの、本人曰く正しく英霊として召喚された場合、騎兵ではなく、復讐を礎とするクラスで喚ばれるらしく、神に対する復讐者たる真アーチャーに自身と似た気配を感じ取っている。
船長の次に姿を現した影法師のひとり。
不気味な骨組みの翼の所々に蝋と白い羽が空絡み付いている。
近代的な服装の船長に比べ、古い神話の時代の人物のような装束に身をつつんでいる。
10代前半に見える少年。手に持つ杖には穏やかな顔の蛇が絡み付いている。
子供の姿になっている理由は「メドゥーサの血を使った臨床試験」を自分の体でやった影響らしい。
- 屈強な偉丈夫
「兄ちゃん(シグマ)が可愛い女の子だったら頑張って英霊として顕現した」と言う好色な男性。その性格や成田氏のツイート、漫画版で明らかになった容姿からこのサーヴァントの別側面ではないかと推測されている。
- 老年の侍
自身の現状を「刀どころか箸一つ持てぬ身」と自虐する。
シグマがウォッチャーを召喚したことを嘆きつつも、彼が真ランサーとなることを期待する。
十字軍に縁があるためシグマにリチャードについて解説する。が、シグマのアーサー王伝説の知識がモンティ・パイソン由来であることに絶句する。
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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シグマ | − | EX | − | EX | − | EX |
保有スキル
陣地蹂躙(B) | クラススキル。詳細不明。 |
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対魔力(EX) | クラススキル。詳細不明。 |
番人(B) | ウォッチャーとしての、マスターに対する特殊な契約形態を表したスキル。この英霊の場合は「影法師」を通じてマスターと交流する。 |
■■■の試練(B) | とある対人類スキルが変化したもの。母胎から生まれし生命に対し、幸運値を変動させて試練を与える事ができるが、運命を操作できるほど万能ではない上に、主にそれは自らと契約したマスターに対して向けられるものである。マスターは高確率で死ぬ。 |
万象俯瞰(B) | 自らが召喚された一定領域で起こっていることを把握するスキル。Bランクでは視覚と聴覚、魔力感知で観測されることに限る。 |
異相の住人(A) | 特定の状況を除き不滅である事を示す能力。現在の世界の在り方と矛盾する為に他のサーヴァントのように肉体を持つ形では決して権限できない。逆に言うと条件が揃って滅する瞬間のみ。0.00001秒に満たぬ時間、肉体の一部だけを顕現させることができる。 |
黒塗りされて確認できないがもう一つスキルを有する。
候補としては影法師に船長が確認できた事や、クジラのような姿をしていた事から『モビー・ディック』、後に続く真名は『リヴァイアサン』ではないかと思われる。
リヴァイアサンは女性として伝えられる一方で、両性具有とされており、伝承における性別や男女の影法師をアバターとして扱う設定にも合致する。
また、リヴァイアサンは何者をも通さない頑強なボディを持っているとされる為『ゲートキーパー』や『シールダー』の適性を得るのには十分である(ちなみにホッブズの著書に於いては「人間に平和と防衛を『保障』する「地上の神」と言うべきだろう」とも言われている)。
また、白鯨はリヴァイアサンの初出である旧約聖書からの引用が多く、モビー・ディックはリヴァイアサンと同じくクジラの姿で描かれる絶対的な海獣とされているという共通点がある。
ウォッチャーの適性を得る理由は獲物を求めて海を泳ぎ回っている伝承からなのか、終末の折に人々の供物にされる=その時が来るまで人類の行く末を見守っているからなのかは不明。
スキル『■■■の試練』は解説にある『母胎』、『対人類』というワード、リヴァイアサンが海竜の姿で顕わされることからティアマト神と何か関係がある可能性が考えられる(ティアマト神とリヴァイアサンは類似点が多く、度々比較される)。
……ちなみに聖杯探索の世界では、リヴァイアサンの力を持ったランサーが登場している。偶然か、はたまた…?
『Fate/complete material Ⅲ』において「モビーディック」が幻想種の神獣の例として登場しているが、この辺りの神獣クラスになるともはや生き物というより超兵器と呼べる強さを誇るらしい。