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エイハブ船長
15
小説『白鯨』の舞台となった、ピークォド号の船長。

曖昧さ回避

  1. アニメ『白鯨伝説』の登場人物⇒エイハブ
  2. 小説『Fate/strangefake』の登場人物⇒ウォッチャー(Fate)
  3. ゲーム『東京放課後サモナーズ』の登場人物⇒エイハブ(放サモ)

白鯨』のエイハブ船長

自らの片脚を奪った白い巨大なクジラ「モビーディック」を追い求める半ば狂気の男。

地球上全ての海図を研究し、広い海でたった一匹の鯨を探して復讐するという恐るべき計画を船主達にも隠していた。更には、モビーディックを退治する為の「船長専用ボート」を準備し、直属の銛打ちフェダラァを密かに乗り込ませていた。一度公海に出たらもう彼の天下だから…

鯨は魂の無い獣である。獣相手に復讐をするのは無意味だ」と主張する一等航海士スターバックと激しく対立し、同時に友情を交わす。


下級船員からは「カミナリ親父」と恐れられているが、三人居る船長(共同経営者)の中で唯一船に乗って航海に同行しているため、リーダーシップは超強力。

片脚が(鯨骨の)義足で縄梯子を登れないので、捕鯨帆船ピークォド号には、彼が自由に移動する為の設備がいくつか追加されている。

名前は聖書に出てくるアハブ王にちなんでいる。


「白鯨」そのもの自体、聖書からの引用が多いのでキリスト教(それも旧約聖書)を把握しないとわかりづらい展開も多く、物語自体「白鯨=無慈悲な神」という構造で読み解かれることが多い。


話が進むにつれて船長の登場率も上がるが、終盤は復讐心に狩られて心を壊しかけている(というか、終始壊れている)。捕鯨船という隔離された一つの社会の起点となるべき船長という座にいながら大声で神を罵り、キリスト教の教える善性を真っ向から否定している。これは当時のアメリカ社会の傾向から考えると大変挑戦的だったとも言える。

最終盤にもなると鯨と嵐に向かって吠えてばかりでまともに話が通じず、船員の殆どがただ唯々諾々と従ってるだけなのだが、唯一拝火教の占い師のみ意思疎通が取れている。ちなみに拝火教(ゾロアスター教)は現存する宗教でも最も古いとされており、当然エイハブが罵った(キリスト教の)神よりも古い神を信仰している。


小説「白鯨」は群像劇なので、主人公ではない。


影響

義足を鳴らし、常時荒波に向かって怒り狂うエイハブ船長のイメージは当時の文学界でも強力だったらしく、後の世でも度々取り上げられて有名になっている。

特に並外れた復讐心からくる強力なイニシアチブにより、出身も信仰も人種もバラバラでまとまりのない捕鯨船団をただ一人で引っ張り続ける姿はそのまま『アメリカ合衆国』という社会の有り様を決定する大統領に重ねやすく、ある種の指導者や為政者に求められる『力強さ』の指標として認識されるようになった。

(エイハブら捕鯨船の経営方針は完全能力主義であり、花形の『銛打ち』には、黒人のダグー、インディアンのタシュテゴ、そしてオセアニア人のクィーケッグなどの屈強な有色人種を活用していた。フィクションではあるがこの手の多様性のある描写も、ある種のアメリカらしさを象徴していた)


ただし原作のエイハブは決してワンマン経営では無く、拠点であるナンタケット島に残った共同経営者達の存在や、ある程度の裁量権を認められた三人の一等航海士たちなどが一定程度のストッパーとして機能していたため、『強力な一者によって全てを独占支配する』というイメージはある種間違って伝搬した姿である。


また、昨今は捕鯨そのものへの環境学的警戒心や嫌悪感から、エイハブを狂気に駆られたもの、無謀に立ち向かう狂ったものと例える事例も存在する。実際原作でもそういった人物ではあるが、もはやドンキホーテ扱いも同然。


関連タグ

白鯨 船長

グレゴリー・ペック映画で演じた俳優。


スーパー戦隊、名前がエイハブ船長に由来するキャラクター。

スーパー戦隊、名前がエイハブ船長に由来するキャラクター。

メタルマックス2に登場する、名前がエイハブ船長に由来するキャラクター。

MGSV:TPPの主人公。「エイハブ」のコールサインで呼ばれる他、潜入時の足となるヘリのパイロットも「ピークォード」の名で呼ばれるなど、「白鯨」を意識した部分が多い。

メインキャラクターの1人、イシュメールと因縁ある人物としてエイハブ船長をモデルにした同名の人物が登場する。「蒼白の鯨」と呼ばれる怪物を討伐することに取り憑かれた壮年の女性で、類稀なカリスマを他人の心を踏み荒らして思い通りに操る事に使う危険人物として描かれている。

曖昧さ回避

  1. アニメ『白鯨伝説』の登場人物⇒エイハブ
  2. 小説『Fate/strangefake』の登場人物⇒ウォッチャー(Fate)
  3. ゲーム『東京放課後サモナーズ』の登場人物⇒エイハブ(放サモ)

白鯨』のエイハブ船長

自らの片脚を奪った白い巨大なクジラ「モビーディック」を追い求める半ば狂気の男。

地球上全ての海図を研究し、広い海でたった一匹の鯨を探して復讐するという恐るべき計画を船主達にも隠していた。更には、モビーディックを退治する為の「船長専用ボート」を準備し、直属の銛打ちフェダラァを密かに乗り込ませていた。一度公海に出たらもう彼の天下だから…

鯨は魂の無い獣である。獣相手に復讐をするのは無意味だ」と主張する一等航海士スターバックと激しく対立し、同時に友情を交わす。


下級船員からは「カミナリ親父」と恐れられているが、三人居る船長(共同経営者)の中で唯一船に乗って航海に同行しているため、リーダーシップは超強力。

片脚が(鯨骨の)義足で縄梯子を登れないので、捕鯨帆船ピークォド号には、彼が自由に移動する為の設備がいくつか追加されている。

名前は聖書に出てくるアハブ王にちなんでいる。


「白鯨」そのもの自体、聖書からの引用が多いのでキリスト教(それも旧約聖書)を把握しないとわかりづらい展開も多く、物語自体「白鯨=無慈悲な神」という構造で読み解かれることが多い。


話が進むにつれて船長の登場率も上がるが、終盤は復讐心に狩られて心を壊しかけている(というか、終始壊れている)。捕鯨船という隔離された一つの社会の起点となるべき船長という座にいながら大声で神を罵り、キリスト教の教える善性を真っ向から否定している。これは当時のアメリカ社会の傾向から考えると大変挑戦的だったとも言える。

最終盤にもなると鯨と嵐に向かって吠えてばかりでまともに話が通じず、船員の殆どがただ唯々諾々と従ってるだけなのだが、唯一拝火教の占い師のみ意思疎通が取れている。ちなみに拝火教(ゾロアスター教)は現存する宗教でも最も古いとされており、当然エイハブが罵った(キリスト教の)神よりも古い神を信仰している。


小説「白鯨」は群像劇なので、主人公ではない。


影響

義足を鳴らし、常時荒波に向かって怒り狂うエイハブ船長のイメージは当時の文学界でも強力だったらしく、後の世でも度々取り上げられて有名になっている。

特に並外れた復讐心からくる強力なイニシアチブにより、出身も信仰も人種もバラバラでまとまりのない捕鯨船団をただ一人で引っ張り続ける姿はそのまま『アメリカ合衆国』という社会の有り様を決定する大統領に重ねやすく、ある種の指導者や為政者に求められる『力強さ』の指標として認識されるようになった。

(エイハブら捕鯨船の経営方針は完全能力主義であり、花形の『銛打ち』には、黒人のダグー、インディアンのタシュテゴ、そしてオセアニア人のクィーケッグなどの屈強な有色人種を活用していた。フィクションではあるがこの手の多様性のある描写も、ある種のアメリカらしさを象徴していた)


ただし原作のエイハブは決してワンマン経営では無く、拠点であるナンタケット島に残った共同経営者達の存在や、ある程度の裁量権を認められた三人の一等航海士たちなどが一定程度のストッパーとして機能していたため、『強力な一者によって全てを独占支配する』というイメージはある種間違って伝搬した姿である。


また、昨今は捕鯨そのものへの環境学的警戒心や嫌悪感から、エイハブを狂気に駆られたもの、無謀に立ち向かう狂ったものと例える事例も存在する。実際原作でもそういった人物ではあるが、もはやドンキホーテ扱いも同然。


関連タグ

白鯨 船長

グレゴリー・ペック映画で演じた俳優。


スーパー戦隊、名前がエイハブ船長に由来するキャラクター。

スーパー戦隊、名前がエイハブ船長に由来するキャラクター。

メタルマックス2に登場する、名前がエイハブ船長に由来するキャラクター。

MGSV:TPPの主人公。「エイハブ」のコールサインで呼ばれる他、潜入時の足となるヘリのパイロットも「ピークォード」の名で呼ばれるなど、「白鯨」を意識した部分が多い。

メインキャラクターの1人、イシュメールと因縁ある人物としてエイハブ船長をモデルにした同名の人物が登場する。「蒼白の鯨」と呼ばれる怪物を討伐することに取り憑かれた壮年の女性で、類稀なカリスマを他人の心を踏み荒らして思い通りに操る事に使う危険人物として描かれている。

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