概要
本名は「明月院秀政」（めいげついん ひでまさ）。
入門前は日本体育大学相撲部に所属して学生横綱になっており、2011年に九重部屋に入門して幕下15枚目格付出からスタートした。翌2012年1月場所では新十両で優勝、同年5月場所にて新入幕となる。
高校時代から引き・叩き系の取り口が多く、ネット上ではこれらの技が本名の「明月院」になぞらえて「MSP（明月院スペシャル）」と命名されていた。この引き主体の相撲で2013年11月場所では技能賞を獲得、2014・2018年には小結を務めた場所もあった。
2022年11月場所を最後に現役を引退、日本相撲協会には残らず退職し、東京都内で焼肉店を開業。
エピソード
- 入門後の力士に履修が義務付けられている「相撲教習所」において、出席日数が不足したため再履修したことがあった。
- 『キン肉マン』の化粧回しや、『秘密結社鷹の爪』の着流しを使用していた。
- ふてぶてしい性格で、対白鵬戦を前に「ぶっつぶします」と物怖じしない強気の発言をしたり、取組前の支度部屋で唯一昼寝をしていたり、といったエピソードがある。
- 若手時代にカルピスを愛飲していた(原液のまま飲んだという説もある)あまり糖尿病になってしまい、以降は妻に食事面でサポートされていた。
- 現役時代はやんちゃエピソードを笑い話にされることはあったものの、素行面を本気で醜聞めかして伝えられることまでは無かった。しかし引退後は自らガラの悪さ、不良ぶりを「本来の自分」と忌憚なく語るようになった。
- 引退後には刺青にピアスという現役時代から激変した風貌で話題となった。
告発活動
2025年1月には出身部屋の九重部屋の師匠であった九重親方(元大関・千代大海)の暴行事件隠蔽について貴闘力のYouTubeチャンネルで証言した(参考)。
千代大龍は、一般の人が聞くと部屋の存続が信じられないような部屋内での暴力事件の数々を知っているという。彼は引退してから2、3人ほど告発活動のためのスパイを部屋に送り込み、後援者もスパイとして送り込んでいる。千代大龍曰く九重親方はスパイの存在を既に知っているかもしれないとのことで、2024年の5月から6月に起こった部屋内での暴力事件の被害者が引退した際も「千代大龍から連絡が来ても絶対に出るな!」と接触を牽制し「千代大龍の焼き肉屋に行ったら首にするぞ!」と緘口令を出した。
動画に同席していた朝青龍の元マネージャー・吉田高幸が話したところによると、千代大海は現役時代に元千代の富士の当時の九重親方に度々「クビにするぞ」と脅されており、「俺は大関まで上がって何でアイツにいちいち子供扱いされなきゃいけねーんだよ!?」と自分が一番嫌がる言葉に感じていた。しかし蓋を開けると自身も引退後は同様のパワーハラスメントを弟子に行っていた。
