概要
『イクシオン サーガ DT』(IXION SAGA Dimension Transfer)とは、テレビ東京系列・AT-Xにて2012年10月より放送されている、ブレインズ・ベース制作の深夜アニメである。
放送期間は2クール。当初は4月開始の夕方アニメとして企画されていた(監督ツイッター)。
タイトルの『DT』は「Dimension Transfer」の略で、時空を超えて来た者を意味する。
ジャグラバーク連邦とラガルト皇国に分裂する前のセントピリア帝国を舞台とした、ゲーム原作より過去の物語である。
スタッフ陣は『銀魂』を手がけた高松信司(監督)、大和屋暁(シリーズ構成)、竹内進二(キャラクターデザイン)が結集している。
ジャンルは新感覚・異世界アクション。公式ツイッターによると「新感覚」をミソとしている。
あらすじ
ゲームが大好きな少年火風紺は、オンラインゲームプレイ中見知らぬ女性にネット電話で話しかけられ、それに応じた瞬間見知らぬ異世界に飛ばされてしまう。
そこでは騎士と侍女に守られた姫が、敵に取り囲まれて絶体絶命の危機に見舞われていた。
なんとか敵を撃退し、姫達を助け出した紺。
紺が助け出したのは、セントピリア帝国の第36皇女エカルラート姫。婚礼の為に都を目指していたが、政略結婚であるその婚礼を阻む敵対勢力に命を狙われていた。
紺は元の世界に帰るためのヒントを探るため、騎士に任命され姫一行と共に同行することになる。
内容(一部ネタバレ注意)
..とここまで書けば王道モノのファンタジーのように見えるが、
- オープニングが爽やかな曲調とは裏腹に(下ネタ的な意味で)酷すぎる内容の歌詞。
- 主人公の通称である「DT」が、「童貞」の略と思われる描写がある(公式では先程でも述べたように「Dimension Transfer」の略である)。
- ライバルが必殺技を繰り出そうとした時に、主人公がライバルの股間を蹴り上げて片玉を潰す(比喩的な意味でなく文字通りの意味で)。
など、実際には公式サイトのあらすじからは想像つかないハイテンション下ネタギャグアニメとなっている。また下ネタだけでなく、ゲームハードに関するメタ的な台詞もあったりする。
放送前は以上に述べているギャグ内容の情報を伏せており、ありきたりな異世界ファンタジーものと認知されていたため、前評判はさほど高いものではなかった。
もしかしてカンのいい人なら、主要スタッフ名や一部キャストがなんだかおかしいキャラがいることで怪しい臭いを感じ取ったかもしれない。
しかし第1話が放送された直後から一気に各所で話題となっている。
こうなったのはカプコン側が数々の前科を持つ監督とメインライターに「煮るなり焼くなり好きにしてくれ」と言ったせいである。
当然原作とは別物になっているが、それどころか原型を留めていない状態になったらしい。
カプコンの杉浦一徳氏曰く、『「イクシオン サーガ」というIPが世間に浸透し、カプコンの大きな資産になるなら本望です』とのこと。
ちなみに、『銀魂』での提供柱のコメントや静止画BGオンリーの手法が今作でも使用されている。
登場キャラクター
ヒメ御一行
主人公。現代から異世界ミラに召喚され、ヒメを守る騎士となった少年。
ヒロイン。セントピリア帝国の皇女。8歳であるがしっかり者。
ヒメの護衛役であるセントピリア帝国の騎士。筋肉質で真面目な性格。動物好き。
ヒメ専属の侍女。一見美女だが性別は男。上は工事済みのシーメール。
アルマ生命体。アルマフローラの命を受け一行の仲間になる。
特命旅団インコグニート
セントピリア帝国の国教、ウルガ教団の影の武力組織。
上からの命令を受け、ヒメの政略結婚を阻止すべくヒメを捕らえようとする。
コミックZERO-SUM11月号より連載されている漫画版『イクシオンサーガED』では彼らをメインとしている。
- エレクパイル・デュカキス / ED(CV:神谷浩史)
隊長。紺の宿命のライバル。戦闘力が高く、部下にも恵まれている完璧超人。
幹部。メンバー最年少でエレクを人一倍慕っている。実はドSで拷問が大好き。
幹部。クールな性格だが、マゾヒズムの気がある。
幹部。メンバーのまとめ役。キャバクラと女性が好きなバツイチ。
幹部。乙女チックな草食系。エレクに密かな想いを寄せている。
その他
紺を異世界へと飛ばし、ペットを仲間のもとに送り込んだ謎の美女。陰からヒメ御一行を見守っている。
ヒメの婚約相手。しかしヒメには名前を覚えてもらえていない。
エレクの婚約者。お淑やかで容姿端麗のお嬢様。
主題歌
歌はゴールデンボンバーと登場キャラクター(担当声優)とのコラボによる「ゴールデン・イクシオン・ボンバーDT」が担当。
オープニング『DT捨テル』
原曲は『元カレ殺ス』。コーラス・合いの手はヒメ御一行。
テレビ東京からそのままの歌詞内容では放送出来ないとされたため、TVサイズ版では監督である高松信司がTV用に歌詞をアレンジしている。
結果、「DT」を「戦士の称号」、「アルマギア」を「あいつ」、「戦闘状態に」を「かたく」と読むなど意味が乖離した当て字が非常に多い、アニメソングとしては前代未聞の歌詞となった。
エンディング『レッツゴーED』
第2話から放送。原曲は『レッツゴーKY』。コーラス・合いの手は特命旅団インコグニート。
エレク様による、エレク様のためのED(エンディング)。
TVサイズ版でのルビは「エレクパイル・デュカキス」と振られているが、歌う時の読みは「イーディー」。
関連タグ
イクシオンサーガ カプコン ブレインズ・ベース 2012年秋アニメ
イクシオンサーガDT100users入り イクシオンサーガDT500users入り イクシオンサーガDT1000users入り