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ハッチバックの編集履歴

2013-02-06 20:32:30 バージョン

ハッチバック

はっちばっく

ハッチバックとは、自動車の分類の一種である。

概要

ボンネット付きの車種のうち、全長が短い、あるいは車高が低いなどの理由でトランクや車室の容積が小さくなりがちな車種において、大きい荷物や長物の積み下ろしを楽にし、自動車の利便性(ユーティリティー)を少しでも高めるための手段として、跳ね上げ式、または横開き式の「バックドア」(背面ドア)を設けた車種である。


ヒンジがほぼ垂直である通常の乗降用ドア(フロントドア、リアドア)に対し、跳ね上げ式では水平、横開き式でも寝かされた角度となることから、これを船などの「ハッチ」に見立てたことに由来する。ただし、全長が短く、後部座席とバックドアが近いものでは、後席の頭上空間を確保するため、背面が垂直に近いものもある。また、簡易なものでは、リアウインドウのみを跳ね上げ式としたガラスハッチも存在する。


スタイルよりも積載性や利便性が重視されるバン(ボンネットバン)やステーションワゴンは古くからバックドアが設けられているが、「ハッチバック」を車体の「構造」では無く、「車種」(車型、車名、グレード)として用いる場合はこれらを含めず、大衆車スポーツカー、スポーティーカーでバックドアを持つものを指す。


独立したトランクを持つ車種とは異なり、荷室と車室を隔てる仕切り壁(バルクヘッド)を持たず、大きな荷物を積む場合にはバンのように使用することができるように、パーセルシェルフが取り外せ、後部座席が折りたためるようになっているものがほとんどである。高級車にもバックドアを与えるフランス車には、シトロエンXMの様に、きちんとしたパーセルシェルフに加え、外気や騒音の侵入を防ぐ跳ね上げ式のインナーウインドウを備えるものもある。


多くのクーペ、特に1970年代 - 1980年代のスポーティーカーにおいて、バックドアを設ける車種が増加したが、スポーツカーでは、剛性低下や重量増を嫌い、これを採用しないものもあった。


ハッチバックの分類

狭義では「バックドア」を持つ大衆車で、日本では、立体駐車場に駐車可能な高さである1550mm未満の2ボックス型乗用車のことを指す。2ボックススタイルでも、BMCMiniのように、トランクのみでバックドアを持たないサルーン(セダン)や、初代シビックのように、トランク付きセダンとハッチバックが全く同じシルエットの例もあるため、全高の低い大衆2ボックス車の全てがハッチバック車である訳では無い。


広義ではファストバック、3ボックス、2.5ボックスにおいてバックドアを持つ乗用車も含まれる。なお、日本では全高が1550mmを超えるものをトールワゴンと呼んでいる。


呼称

自動車メーカーでは、利便性やアクティビティをアピールする場合には「ハッチバック」の呼称を前面に押し出すが、高級感や性能面でデメリットを感じさせる場合には控える傾向がある。


商品名としては、リフトバック(トヨタ)、オープンバック(日産)、スポーツバック(アウディ三菱)など、メーカー固有の商標もある。


ハッチバック車は低コストで機能を追求するベーシックな大衆車がほとんどであるが、同時に小型で軽量なことから、高出力エンジンと固められたサスペンションスプリングとショックアブソーバーを与えることで、より上級(高額)のスポーツモデルに匹敵する性能を得ることも可能であり、これらのモデルは、特に「ホットハッチ」と呼ばれる。


外観上、ファストバック、3ボックス、極短いリアデッキを持つ2.5ボックスなどを、単に「セダン」とし、ハッチバックと呼ばないこともある。これらは主に荷室容積への要求が厳しい欧州向けに多く見られ、使い勝手は維持しつつ、高級感を損ないたくないCセグメント以上に例が多い。フォルクスワーゲンフィアットアルファロメオは、プラットフォームを共用としながら、3ボックスのノッチバックボディーに別の車名を与え、やや上の車格として販売している。「クーペ」でもハッチバックの名を冠さないものが多い。


軽自動車においては、乗用車(5ナンバーの軽自動車)を軽ボンネットバン(4ナンバー)と区別するため、メーカーが「セダン」と名付ける場合がある。

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