CV:西原久美子
概要
兄弟のラケル、ランスと共に、プリキュアを探してトランプ王国から地球にやってきた。
三兄弟の長女。一人称は「わたし」。
プリキュアの変身アイテム・ラブリーコミューンに姿を変えることができる。マナが身に付けている謎のアクセサリー「キュアラビーズ」から発せられた光を受け取って、マナをキュアハートに変身させる。
ラブリーコミューンの姿になると、遠距離でも他の妖精との通話が可能。電話のようにそれを介して会話することもできる。コミューンはタッチパネル操作で作動するが、掛かってきた電話はコミューンに変身した瞬間に繋がる。
スートのハート型の赤い模様が耳の根元に入っている、ピンク色のウサギのような姿をしており、丸いふわふわした尻尾を持っている。語尾に「~シャル」とつけて話すのが口癖。元気で熱い心を持ったがんばりやさん。
小さいゆえに無視されるという事が嫌いなのか、たまに自分の存在をアピールする。今作の妖精は、歴代の妖精と比べると特に目立った奇行はしておらず人間界の生活にすんなりと順応しており、加えてマナたち人間が常識破りなので、シャルルら妖精の方が常識人に見えるという奇妙な事が起こっている。その一方でシャルルたち三兄弟は自分の故郷であるトランプ王国の常識やプリキュア伝説についてほとんど知識がない(それらを教育される前に人間界に送り込まれた)。三兄弟たちはプリキュア伝説の導き手というより、パートナーの少女たちとともにプリキュア伝説の謎を解き明かす側のキャラクターなのである。
ジコチューが誕生する際の「闇の鼓動」を聞くことができ、それで敵の出現を探知する。マナに連れられて人間の多い場所に行く時は、そのままの姿またはラブリーコミューンの形でマナのカバンの中に入っている。空を飛べるためか、隠れる動作が素早い。
パートナーのマナに対しては強い信頼心を持つが、ただ信じ頼るだけでなく自分もマナを支えるべきだという思いも強く持っている。
歴代のプリキュア妖精は「パートナーのために」という善意が空回りすることでトラブルが起こるという展開が定番だったが、シャルルは人間界に対する順応が高いためそのような展開になることは少ない。
むしろシャルルの方がマナの規格外の行動力に唖然として振り回される展開が定番となっている。
三兄弟の来歴
シャルル、ラケル、ランスの3人の兄弟は、トランプ王国で生まれてからすぐに地球へと送られた。
それは、平和だったトランプ王国がキングジコチューとその手先達によって侵略され、陥落寸前になった時であった。王国を治める王女マリー・アンジュの力でようやくキングジコチューの体を石化し一時封印する事はできたが、トランプ王国はなお続く手先達の暴虐と、その結果もたらされるキングジコチューの復活を食い止めなければならない状況に陥った。そのためには、力を使い果たした王女、倒れてジコチューに変えられた王国の戦士達、ただ1人残ったキュアソードの他となる、新たな味方にして最後の切り札「伝説の戦士プリキュア」が必要となった。そこでこの3兄弟はプリキュア捜索のため、王女の手によって眠った状態(生まれたて?)のまま、王国から地球へと続く時空の扉、宮殿の「魔法の鏡」に入れられた。
王女から受けた任を叶えるために3人が地球を奔走していたのが本編の、第1話より以前から、第4話までである。
シャルル達3人は、自分たちよりもトランプ王国で長く暮らしそして戦っていたダビィと第7話で始めて会い、その時に彼女から話を聞かされるまでトランプ王国の末路を知らなかった。戦い以前の平和な王国の風景は目にしているらしい。
三兄弟の年齢的な関係についてはあまり年齢差は意識されてないようで、互いが互いを同列として見ているようだ。
名前の由来はトランプの、ハートのキングの絵札に描かれている、中世のフランク国王「シャルルマーニュ(別名・カール大帝)」より。
各話ネタ
- 第1話
クローバータワーに出現したジコチューに怯えるどころか逆に説教をする相田マナの強い心を見初めて、プリキュアにスカウト。
妖精やプリキュアという非常識な存在を全く逡巡せずに受け入れたマナに対して、シャルルの方がこんな人間あり得ないと混乱してしまうという、従来のプリキュアシリーズの第一話を逆転させたような構図が描かれた。
なお、シャルルたち三兄弟は人間界に送り込まれた時点で「新しいプリキュアを探し出す」という使命は刷り込まれていたもののプリキュアに関する知識をほとんど持たされていなかったため、パートナーをプリキュアへ変身させる方法を知らなかった。どうも「とりあえずそこらの女の子に自分を握らせれば何か起こるだろう」程度の曖昧な期待だけで動いていた様子。当然、それだけでは何も起こらなかったが。
マナはシャルルと会う直前にジョー岡田からキュアラビーズを受け取っており、シャルルはラビーズがラブリーコミューンによって様々な効果を発動させる魔法アイテムであることは知っていたので、いちかばちかでラビーズを使うようにマナに指示したら偶然に変身が成功した。
シャルル達は岡田のことを全く知らなかったのだが、岡田の方がシャルル達の動向を意識して先んじてマナに接触したのかは不明。
- 第2,3,4話
「プリキュアの秘密は話してはいけない、明かせばその人を戦いに巻き込んでしまう」と釘を刺したにも関わらず、隠し事のできないマナは菱川六花に告白したばかりか、目の前でキュアハートに変身してしまったので、シャルルは頭を抱える羽目になる。
しかも3話ではランスが行方不明になり、続く4話ではありすとその御付きのセバスチャンの2人にプリキュアの正体が知られてしまうなど、プリキュアの秘密の漏えいの危機が次々に生じてしまった。
現在、プリキュアの秘密漏えい危機は、秘密を知ってしまった者がプリキュアになるか、またはその全面的な協力者(=セバスチャン)になる形でなんとか塞き止める事に成功しており、残りは四葉ありすの権力によるクシャポイで解決している。
- 第9話
学校があるマナ達にかわりアイちゃんのお世話を買って出るが、アイちゃんに振り回されることになる。アイちゃんを追いかけるために雑巾やモップで体を隠しながら学校中を飛び回ったため、複数の生徒に目撃され、「学校の七不思議」的なお化けと勘違いされる。
- 第14話
「年頃の子どもはグレる」という情報をテレビで観て知っていた。
今シリーズの妖精は皆、人間界での順応力が非常に高いようだ。
- 第29話
多忙を極めるマナの力になりたいと思い、ダビィに教えを請うて人間体への変身を果たす。
最初は失敗してヤカンに変身してしまったが、再挑戦でマナと同い年くらいの少女の姿に変身。生徒会事務を迅速かつ的確に片付ける有能ぶりを見せ、お使いの途中でもマナに倣って人助けに勤しんだ。
しかし熱中しすぎて帰りが遅れた間にジコチューが出現。人間になると妖精の能力が使えなくなるというデメリットにより、闇の鼓動の発生に気づかず戦闘に遅れてしまう。
「みんなに迷惑をかけた」と落ち込んでしまうが、助けてもらった家族がお礼に現れたことで、シャルルが遅れた理由を知ったマナ達は、「シャルルは素敵な友達」と誇らしく思い、絆は一層深まった。
- NS2
前作の妖精であるキャンディと知り合いである描写がある。
誕生してからいつの間に知り合ったとかツッコんではいけない。
人間体
29話にて人間に変身した姿。
全体的にマナ似の容姿。
中の人について
シャルルを演じる西原久美子さんだが、Yes!プリキュア5GoGo!に登場するココの元婚約者の妖精クレープ王女を演じているし、スイートプリキュアではクレッシェンドトーンを演じている。