charlotte
しゃるろって
概要
お菓子の魔女。その性質は「執着」。欲しいものは全部。絶対に諦めない。お菓子を無限に生み出せるが、大好物のチーズだけは自分で作ることができない。チーズさえ持っていれば 簡単に隙をつくことが出来ただろう。(公式サイトより)
登場話は第3話『もう何も恐くない』より。
「今までの魔女とは訳が違う」とほむらが言っていたことから、比較的強力な魔女であることが推測される。
※ここより先、ネタバレ注意
形態変化
第1形態
キャンディの様な頭部に円らな目をしており、可愛らしい外見をしている。
体長はマミの膝くらいまでの高さしかなく、魔女の中でも割と小さいサイズである。
ダボダボの服を着ており、マントには後述する第二形態の顔が描かれている。
眼の色はTV放映版では黒だが、魔女図鑑では青。DVD/BDでは青に修正されている。
一見ただの人形の様にふにゃりとしていて、マミに容易に銃で殴り飛ばされ軽々と吹っ飛んだり、床に押し付けられて銃弾をぶち込まれた上にティロ・フィナーレを決められる。この形態が自ら動いた様子はあまりなく、一方的にやられるのみであった。
ちなみにTV放映版では一瞬ムッとしたような表情を見せていたが、それもDVD/BDでは無表情に修正された。
その弱そうな外見すら罠だったのだろうか…。
第2形態
大蛇のような黒く長い体とカラフルな目、パーティ帽のような鼻、頭部付近についた赤と青の羽が特徴である。第1形態とは打って変わって、かなりの巨体、かつ表情豊か。口元からは青い舌が飛び出していて、いわばペコちゃんのような可愛らしさを感じさせるが、相手を一口にしてしまう大きな口を持っており、そのポップな外見には不似合いな攻撃的で鋭い牙を持つ。
マミに必殺技を撃たれた際、拘束の魔法により胴体が締め付けられたことで第1形態の口から押し出されるように第2形態がぬるりと飛び出してきて、脱皮をするように変身した。
いきなり現れた正体に不意を突かれたマミの頭に丸ごと食い付き、一気に喰い殺した。しかしその後に駆けつけたほむらの爆弾攻撃による内部からの爆破で倒される。
攻撃方法はその大きな口での食い付き。丸飲みにしようとする他、鋭い牙で齧り付くことも出来る。攻撃されると、脱皮をするようにしてケガを修復するようである。
マミの技の特性上、シャルロッテに対して「拘束→脱皮」と「単発銃→再生」のような不利が見える。
これはマミを倒す魔女という役柄上、脚本段階からマミの能力では戦いづらい相手として設定されている。
使い魔
その他
呼び名
魔女文字自体は依然として公式から明言されていないため、魔女の呼び方は不明なものが多い中、彼女は公式からグッズの紹介で「シャルロッテ」と紹介されている数少ない魔女である。
おかげで、ファンによる魔女文字(まどか文字)の解読法は間違っていなかったことが判明した。
本体?
ほむらの攻撃によって第2形態が爆発・再生を続ける場面にて、彼女が椅子に座っている人形の上に降り立って人形らしきものを踏みつける場面がある。その途端、第2形態は露骨に嫌そうな顔をし、直後の爆発のケガを修復できなくなり死亡する。
第1形態の登場時点でも、対面の席に対になるように人形が同時に出現したこと、登場時のパッケージにはこちらの人形しか写っていなかったことなどから、実際はこの人形が本体だったのでは?と一部では噂されていた。
しかし雑誌のインタビュー(季刊S 2011年4月号)によると対に座っていた人形は使い魔に女装させていたものだということが判明した。
再生できなかったのは、ただ連続に爆発して限界を達したからか、最後の全身まるごと破裂させるほどの爆弾により再生に必要だったと思われる口ごと破壊されたからか、今のところ明確な理由は出ていない。
本編以外での活躍
劇中での活躍と、第1形態の可愛らしい姿のせいか、魔女の中でも特に高い人気と知名度を得ている。
何の冗談かマミさんと頻繁にセットで描かれる機会が多いため、キュゥべえよりよっぽどマスコットキャラクターのように見えるかも知れない。
人を食い殺すという僕よりも悪い事をしたくせに人気とか、わけがわからないよ。
魔法少女おりこ☆マギカ
異なる時間軸で進行していた物語。
同じく巴マミが相手だったが、今回は倒されてしまった。
巴マミ曰く「油断していたらやられてたわね。」
この作品においてはまどか達と特に交流している所が描かれていないため(Charlotte戦にまどか達は居合わせていなかった)「本編でCharlotteに負けたのはまどかと親しくなったせいで心に隙ができてしまったからではないか」などという厳しい意見も。
もっとも、ポータブル版のシステムを信用するなら、魔女の強さは時期によって変動するもの(ゲーム中では3人がかりですら苦戦する時間軸もあった)であるため、本編とおりこ☆マギカでは、強さに差があったという可能性も否定できない。
魔法少女まどか☆マギカポータブル
まどかルートでは本編通りマミを殺すが、マミルートではまどかが助けに来たために倒されてしまう。
また、さやかルートでは杏子・マミ・さやかの3人を相手に戦い、マミを殺すことに成功(杏子とさやかはなんとか脱出)。しかし、その後はさやかのSGを捜索していた杏子1人(早期的になる場合はまどかとほむら)に倒される。
ほむらルートでは選択肢によってはマミを助けに来たほむらに倒される。
番外編にも登場、5人に挑まれる。
謎の魔女結界2つ目である充足の結界に9層目に第一形態、10層目に第二形態が登場する。
モバゲー版魔法少女まどか☆マギカ
定期的に行われるイベントでのみ登場。
プレイヤーはお茶会を開き、6人のプレイヤーが揃うと魔女結界が発生する。魔女結界に閉じ込められた人々を30人救出すると、Charlotte(クレジットでは「お菓子の魔女」)が出現し、戦闘になる。勿論、第1形態を撃破すると第2形態に変貌する。(クレジット曰く「お菓子の魔女が本気を出した」)
なお、魔女結界が発生する度に、3回までCharlotteに挑む事ができる。
ちなみに時間切れで敗北すると、まどかが犬に追いかけられるシーンが流れる。
The_different_story
中巻に登場。
本編と同様巴マミに脱皮して襲いかかるが、魔法少女になったばかりの美樹さやかが駆けつけ、撃破する。
本編のH.N.Elly(Kirsten)戦と対になるかのように描かれており、逆にElly戦ではマミが撃破し、さやかが看過するという展開になっている。
元の姿(予想)
魔女はソウルジェムが濁りきった魔法少女の成れの果てであることが明かされ、その正体についての考察が議論の的になっていた。公式の見解は、公式ガイドブックで初めて明かされ、のちに叛逆の物語で描かれた。
公式ガイドブックによると、彼女はひとつきりのチーズケーキを願って魔法少女になった。しかし願いどおり厳密に一つきりしか手に入れられず、魔女化した後もチーズだけは魔法で出すことができなくなったらしい。
公開されたメモには、そのチーズケーキは病気で死にかけている母親のために願ったとあるが、この部分は初期の構想段階のものであり、オンエア版に反映されているかどうかは不明。
なお、以下は上記の設定が公表される以前の、ファンの推測である。
(あくまで視聴者による考察であり、公式見解ではありません)
結界の1シーンが外来科学療法センターの一部に似ている・(抗癌剤にもよるが)抗癌剤治療者に乳製品(もちろんチーズも)は厳禁という事実・charlottecancer.comという癌患者支援サイトの存在・自力で動かずゆったりとした服装の第一形態(=入院患者を暗示か)・無限に湧き出て全てを食べる"モノ"が癌細胞ではないかといった推測から、魔女になる前は小児癌患者の少女だったのではという説が囁かれている。
また魔女時の行動性質からお菓子好きで、欲しいものは絶対に諦めない、執念深く我儘な子供。あるいは生への強い執着があったことが伺える。
ただし第10話で登場したOktavia_Von_Seckendorffの結界の描写から、結界は出来た場所の一部を巻き込んでいるだけという可能性もある。
なお、擬人化された際には第一形態を模した「ピンク色の髪にツインテールか巻き髪。マント姿」というデザインである場合が多い。
影魔法少女によく似た個体がいるが、関連性は不明。
叛逆の物語
前半、巴マミの相棒であり大切な友人としてマスコットキャラのベベが登場。
瞳が不気味になっており異世界感を醸し出しているが、完全にマミ達の仲間として描かれている。
Charlotteのように脱皮能力も持っており、ナイトメアとの戦いをサポートする。
ほむらが魔女の記憶を取り戻してベベを疑い襲撃した際にはマミはベベを守ろうとしてほむらを止めようとする。
更なるネタバレ及び本来の設定
ベベ及びCharlotteの元の魔法少女が、百江なぎさという幼女だと判明した。
特に理由もなく付いてきただけだが、円環の理に取り込まれた美樹さやかと共にインキュベーターの実験で魔女化した暁美ほむらを救うべく立ち向かう。
その際にCharlotte時代の使い魔も援護させたり、なぎさの顔がCharlotteのものになるなどの変化がある。
だが本作では一貫して円環の理および鹿目まどか・美樹さやかの仲間として描かれており、さやかを呼び捨てにしていたりもする。
またチーズが好物なのは同じで、Charlotteである名残が感じ取れる。
更なるネタバレ
ほむらを救いかけ、彼女をまどかが円環の理に導こうとするのをさやか・マミ・杏子らと共に見守っていたのだが、ほむらがまどかへの愛情から悪魔と化して二度目の世界改変が起こる。
その際、なぎさは記憶を失ったように同級生の友人達と共に過ごしている描写があった。
歪ではあるもののある意味ではなぎさ及びCharlotteの救済も描かれた結末と言えよう。