レッドキャップとは……
本項では前者を説明する。
概要
イギリスの民間伝承に登場する妖精。
イングランドとスコットランドの国境付近の洞窟や廃墟に出没し、夜中に人襲う危険な妖精である。
シーリーコート(祝福された者)に相反する『アンシーリーコート』の類いである。
長く薄気味悪い髪、燃えるような赤い眼、突き出た歯に、鋭い鉤爪を具えた、醜悪で背の低い老人のような姿をしており、赤い帽子と鉄製の長靴を身に着けて、杖をたずさえている。斧を得物とし、これで人間を襲う。彼らの名の由来となっている帽子の赤は犠牲者の血で染められたものであり、それゆえに常に赤錆色を帯びているのだという。
人と見ればその命を奪おうと強烈な殺意を持って迫ってくる極めて残虐な霊的存在であり、廃墟となった城や塔、とりわけ、過去に凄惨な殺しが行われたり流血沙汰になったりした現場に棲み、墓地などにも出没するといわれる。
一人歩きの人間を見かけると、たとえ遠く離れた所にいたとしても恐るべき速さで瞬く間に接近し、斧を振りかざして襲ってくる。そうして人を惨殺した後、溢れ出るその血で帽子を染め上げることを至上の喜びとする。
上記の驚異的な運動能力にくわえ、怪力の持ち主でもあるため、人間で敵う相手ではなく、発見した場合にはただちに逃げるべきであるとされる。
ただし弱点も存在し、アンシーリーコードであるがゆえに、ロザリオ等の十字架に弱く、また、万一見つかったり捕まったときには、聖書の一節を二言三言口にすれば悲鳴を上げながら姿を消すという。
一方、イングランドのパースシャイアにあるグランタリー城にも複数のレッドキャップが棲んでいて、彼らは幸運を授けてくれるという。
そして恐ろしい事に、pixivでは赤い帽子で老人と言う親和性の高い姿からか、サンタクロースに紛してクリスマスに出没して犠牲者を求める姿がちらほらと確認され始めた。
HO!HO!HO!メニーコロシマース!!
この勢いでサンタに扮したレッドキャップが多数紛れ込んでしまったら本当にクリスマスを中止あるいは禁止しなくてはならないかもしれない。
要はアレだ、リア充爆発しろ。