概要
ニコガーデンの創造主であるニコ様の力が蓄えられており、数々の奇跡の力を発揮したとされているが、何者かの襲撃で破壊され、力を失っていた。
第9話で複数のキラリンアニマルが救出されたことで再び力を取り戻し、こむぎが学校に通える様になるなどの奇跡が起こる様になる。第20話ラストでユキから自分も学校に通えるよう手配する事をメエメエに要求した時に彼が「お安い御用」と発言していたため、破損していなければ奇跡の力は任意で発動できるらしい。
そして第24話でキラリンアニマルが全員救出され、欠けていた部分も全て復元され、完全に修復された。それと同時に、ニコダイヤから不思議な卵が生み出された。
メエメエやキラリンアニマルたちはこれを「消息不明になっていたニコ様が卵の姿で戻ってきた」と言い、ここからは卵を孵化させるために皆で奮闘することになる。
ニコダイヤと鏡石
鏡石だとされる巨石は史跡として管理されており、それを祀る鏡石神社も存在する。
そしてこの鏡石こそが、本作のプリキュア変身者たちに力を与えた。
第30話において、ニコ様の会話から鏡石はニコダイヤの分身であるであることが判明。
ニコ様は人間と仲良くなりたいという動物たちの願いを叶えるためにニコダイヤの分身をこの地にもたらしたが、最終的にあらゆる願いを叶えるニコダイヤ(鏡石)を欲した人間たちが、石に群がる動物たちを暴力で排除したという最悪の結末を迎えたことが語られている。
第9話でニコダイヤの奇跡でこむぎが学校に通えるようになった時は、この手のアニメにありがちなお手軽すぎるご都合主義と苦笑されていたところもあったが、その万能性が出オチではなく「本当に万能の奇跡が人間世界にもたらされれば悲劇の元になる」という冷徹なリアリズムの伏線であったことは視聴者の間では驚愕を生んだ。
第29話で帰還したニコ様はメエメエが「人間」であるいろはに対してニコガーデンの秘密を話したりキラニコトランクを与えたことを叱咤していたが、こむぎとユキのためにニコダイヤの奇跡を使ったことには何も言っていない。これはこむぎとユキが「動物」であって「人間」ではないからだとも思われる。(「動物が人間と仲良くしたい」ためにニコダイヤの力を使うことはニコ様の原初の願いである)
ニコダイヤとガオウ
前述したように、ガオウがニコガーデンに侵攻した際、ニコダイヤが破壊されてしまった。
ガオウはその時に指でつまめるくらいの数センチほどのニコダイヤの破片をこっそり回収し、宝珠の中に閉じ込めている。
ニコダイヤの欠けた部分はキラリンアニマルの帰還により復旧したが、宝珠の中に閉じ込められた3つの小片だけはその影響を受けずに依然ガオウの元にあり、劇中でしばらくの間は気づかれないままであった。
ガオウはそのニコダイヤの欠片の力を使って眷属であるザクロとトラメの魂を呼び出して器物に憑りつかせることで現世に復活を果たさせている。
ガオウ・ザクロ・トラメの三人は全員がニコダイヤの破片が埋め込まれた宝珠を体に身につけており、それが彼らの仮初の肉体を維持するエネルギー源である。
このことは、ニコダイヤは死者の魂を現世に呼び戻す事すらも可能であることを示している。
ただしそれは要するに幽霊として現れるに過ぎず、第49話では一度命を終えた者を生き返らせることはできないとニコにより明言されている。
死者の霊は何かに取り憑くことで仮初の肉体を得ることはできるが、本来の肉体を復活させることはできない。
また、死者の霊が現世に対する怨念や未練がなくなると仮初の肉体は消え去ってしまう。
さらに言えばニコダイヤの力を以てしても死者の霊を永久的に現世に留まらせることはできず、時間に限りがある事も言及している。
ガオウたちの持つニコダイヤの欠片は小さくてもニコの一部である。
ニコはニコダイヤの欠片を取り込むことで、全盛期の自身の力を取り戻していくことができる。
だがこの逆に、ニコダイヤの破片にニコ本人の力を取り込むこともできる。
第48話ではニコが大ダメージを受けて隙を見せたことで、その悪夢が実現してしまった。
ちなみにガオウが回収したニコダイヤの破片は、ニコガーデン侵攻時に手に入れたものであることから、ガオウのニコガーデンへの侵攻はニコダイヤの力を借りずに自力でやり遂げている。
ニコダイヤの力でガオウを撃退できなかったのかという疑問は残らざるを得ないのだが、劇中描写を見る限り、ニコガーデン側はガオウの侵攻を受けた後も敵対存在が襲撃してきたことへ思い至っていなかったので(アニマル達はみんな「気がついたら卵に閉じ込められていた」と言っており、本作の序盤では視聴者の多くも自然現象の可能性を捨てきれなかった)、要するにニコガーデンは平和過ぎて防衛意識が低く、異世界から侵入者が来ること自体が想定外だったのだろう。
(あえて推察すると、最初のニコガーデン侵攻の際、ガオウの強い怨念を鏡石が「願い」と反応して力を貸していたならば、ガオウもこの時点でニコダイヤの力を纏っていたことになり、ニコガーデン側が撃退できなかった理由にはなるかも知れない)